【高級ミニバン残価設定ローン比較】残価設定ローンで買うならトヨタ アルファードが最良の選択!? 意外にもエルグランドとオデッセイも残価率はいいものの、トータルで考えるとアルファードが有利だった
MōTA / 2021年6月11日 10時0分
今高級ミニバン市場でもっとも支持されているのはトヨタ アルファードだ。ところが日産 エルグランドやホンダ オデッセイなどライバル車はたくさんおり、購入する際に車種選びで悩む人も少なくないはず。そこでアルファードとエルグランド、そしてオデッセイの残価設定プランを比較。最終回支払額(=下取り予定額)をみると意外にもエルグランドがもっとも有利ということが判明。一体どのクルマが一番いい選択肢となるのか!?
人気車ゆえに残価設定ローンで購入するならアルファードがお得なのか!?
ラージミニバンは車両本体だけで400万円を超えることも多い高価なジャンルだけに、購入方法に数年後の価値を差し引いた分を分割払いする残価設定ローンを使う人も増えている。その際には「やっぱり王者アルファードが安く済むのか?」、「アルファードとヴェルファイアでは月の支払額は違うのか?」など、気になることも多い。そのため今回はトヨタアルファードとヴェルファイア、日産 エルグランド、そしてホンダオデッセイというラージミニバンの実質3モデルを残価設定ローンで購入した場合の月々の支払額を比較してみた。
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金利や最終回支払額を見ると意外にもアルファードよりもエルグランドがもっとも有利!
グレードはヴェルファイアのバリエーションが最近ゴールデンアイズII(2.5リッターガソリンFFで424万円)のみになったため、条件を揃えるべく各車424万円に近いものとした。選ぶクルマだが、注文する際しか選べないメーカーオプション、注文後もパーツ購入できるディーラーオプションともに一切無し。残価設定ローンの支払いプランは60回(5年間)、頭金とボーナス払いはなしとした。少々乱暴ながら、条件を整えるためこのような設定とした。
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月額支払額もアルファードとヴェルファイアがもっとも低額という結果に
結果は表の通りとなり、着目したい点としてはアルファード&ヴェルファイアは残価設定ローンでの購入だと、支払額の違いはないということ。そしてエルグランドは金利の低さと、最終回支払額(処分する際の査定)が人気などを考えると大盤振る舞いに感じるくらい高い結果に。アルファード&ヴェルファイアより約21万円高いグレードにしても月々の支払額は同等となった。
オデッセイの月々の支払額は最終回支払額などを考えると、妥当なところだろう。また基準とした424万円に近いグレードがハイブリッドとなるオデッセイでは、車両価格との関係でグレードは異なるが、ガソリン車でも計算してみた。結果は月々の支払額は約3000円程度ハイブリッドの方が高いが、約3000円の差額は現在のガソリン価格(全国平均価格151円)だと月600km走ればペイできる。排気量が小さいため自動車税も安いハイブリッドを選ぶ意義は残価設定ローンでも大きいといった結果であった。
将来の下取り価格なども考慮するとやっぱりアルファードが有利
この4台で欲しいクルマが決まっているというなら、細かいことはあまり考えずそのクルマを買うのが一番幸せだと思う。だが、迷った際に残価設定ローンという視点から見たアドバイスを記しておこう。
中古車市場の価格を参考にして決めるべき
アルファード&ヴェルファイアを基準にすると、エルグランドとオデッセイはブランド力を含めたクルマの格などを考えると「もう少し安ければ……」、つまりちょっと高く感じるというのが本音だ。
また、エルグランドは残価設定ローンの最終回で処分するならいいが、何らかの事情で買い取りなど外部に処分するとなると、残価設定ローンほどの査定額がつくのか? という不安もある。将来的にヴェルファイアのブランド廃止を考えると少々不安
そしてヴェルファイアは残価設定ローンならアルファードと同じ金額で乗れるのは嬉しいポイント。
だが、ヴェルファイアは今後車名がなくなることが確実視されているだけに、エルグランド同様に外部の査定がアルファードと同等になるのか? という不安要素も。
そのため逆に考えれば、ヴェルファイアが欲しいなら残価設定ローンを使うのは一種のリスク回避になると言えるのかもしれない。
といったことを総合すると「ラージミニバンを買うなら、出費で考えてもやっぱりアルファードが無難、安心」というのが、ありきたりながら結論となるだろう。
【筆者:永田 恵一】
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