トヨタ アルファードの実燃費は15.7km/Lから9.4km/L! ただしハイブリッドと直4 2.5Lの価格差85万円は燃費差では埋められない
MōTA / 2021年6月12日 12時15分
トヨタの高級ミニバン「アルファード」の人気ぶりが加速している。2020年度(2020年4月~2021年3月)の年間販売ランキングで、堂々4位にランクイン。10万6579台を販売した。400~500万円級の高級車が、カローラやフィット並みに売れているのだから凄い。 そんなアルファードにはハイブリッドのほか、ベーシックな直4 2.5リッターと、V6 3.5リッターのエンジンラインナップがある。ハイブリッドの低燃費は想像がつくが、他のタイプではどうなのだろう。実際に走行し燃費を計測したデータを比較して検証してみよう。
東京近郊を170km走行し市街地・郊外・高速の3モードで実燃費を計測
MOTAの実燃費レポートは、都内から千葉県郊外を周回する高速道路約80km、郊外路約30km、市街地約60kmの合計約170kmを実際に走行して計測。法定速度を基本に、周囲の流れを乱さない走行で実施するのは言うまでもない。
こうした条件のもと、車載燃費計の表示と距離計(トリップメーター)を基に燃費数値を算出している。
今回は、アルファードのハイブリッドに加え、ベーシックな直4 2.5リッター、V6 3.5リッターの実燃費について検証してみよう。
アルファードの実燃費はハイブリッド15.7km/L、2.5Lが10.5km/L、V6 3.5Lが9.4km/Lという結果に
トヨタ アルファード ハイブリッド、アルファード 2.5リッター、ヴェルファイア V6 3.5リッター(※ヴェルファイアのV6 3.5リッターモデルは2021年4月28日の一部改良で廃止)の各実燃費計測データは以下の表の通りとなった。
それぞれ計測した日時も違い、交通状況や気象条件なども異なる中での計測だったが、このように大きく差が付いた。
以下、「市街地」「郊外路」「高速道路」の各実燃費についてもエンジンタイプごとに紹介していこう。
アルファード ハイブリッドの実燃費は15.7km/Lを記録!
モーターやバッテリーを搭載し最上級グレードということもあり、車体は非常に重たい(2240kg)。ハイブリッドとはいえ、どこまで数値が伸びるか危惧されたが、総合燃費記録は15.7km/Lを記録した。
各モードでの実燃費は、市街地13.3km/L、郊外19.1km/L、高速16.9km/Lとなっている。
市街地よりも郊外路での伸びが意外な印象だが、ハイブリッドのモーターアシストが郊外路での定速走行に効いたようだ。
トヨタ アルファードの最量販エンジン「2.5L」の実燃費は10.5km/L
総合燃費記録は10.5km/L。各モードでの実燃費は、市街地7.8km/L、郊外10.9km/L、高速14.3km/Lとなった。
注意したいのは、当時2.5L FFモデルにはアイドリングストップ機構付きモデルがオプションで設定されていた点。その設定は2021年4月28日一部改良時に廃止され、現在は選択することが出来ない。特に発進・停止を繰り返す市街地での実燃費には影響が出そうだ。
この点、2.5Lの最新モデルをテストする機会があれば改めてレポートしたい。
意外!? V6 3.5Lモデルの実燃費は9.4km/Lとまずまずの健闘ぶり
総合燃費記録は9.4km/L。各モードでの実燃費は、市街地7.8km/L、郊外8.8km/L、高速12.6km/Lとなった。
直4 2.5リッターモデルとの差がどうなるかが注目ポイントだったが、意外と!? 僅差の結果となった。
ハイブリッドと2.5Lの年間1万キロでの燃料差は6万5000円だが、価格差は85万円にも及ぶ!
経済産業省 資源エネルギー庁が2021年6月9日(水)に発表した石油製品小売市況調査によると、6月7日(月)時点でのレギュラーガソリンは152.9円。今回は端数を揃え、153円で計算してみる。
年間1万キロ走行した場合、アルファード ハイブリッドはおよそ637リッターのガソリンを消費。およそ9万7452円のガソリン代となる。
これに対し2.5リッターは952リッターを消費し、およそ14万5714円のガソリン代が必要となる。ハイブリッドとは1万キロで4万8000円以上の差が発生する。
V6 3.5リッターは1063リッター、およそ16万2697円。ハイブリッドとは6万5000円余りの差額が生じる結果となった。
いくら燃費差による燃料代の違いがあっても、それを上回る価格差という壁があった!
2.5リッター(FF)の価格は424万円(消費税込み、以下同)。ハイブリッド(4WD)の価格は508万8400円で、差額は実に84万8400円にも及ぶ。1万キロ当たりのガソリン代の差額4万8000円を回収するのは無理な話だ。ましてや年間走行距離が1万キロにも及ばないなら、もっと差は縮まる。
もちろんハイブリッド特有の静かさや加速感は、価格差を超えた大きな魅力となりうる。購入の際には必ず試乗して比べてみることをおすすめしたい。
[まとめ:MOTA(モータ)編集部]
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