【トヨタ ランドクルーザー誕生70年の歴史を振り返り後編】ランクルのレクサス版投入と80系ランクルから高級車路線へシフト! 注目は今なお人気の70系ランクルにアリ
MōTA / 2021年6月16日 15時0分
トヨタ 新型ランドクルーザー300が発表され、2021年夏にも発売される見込みだ。今となっては高級SUVというイメージのランドクルーザーであるが、振り返ってみると軍用車を市販版に仕立てたジープのようなモデルからスタートと、今の姿からは想像もできたいクルマであった。そこでトヨタ ランドクルーザーの70年にも及ぶ歴史を振り返ってみよう。今回は後編と題して、今なお世界的に人気を博している70系ランドクルーザーから現行モデルまでをご紹介する。
今なお人気の70系ランドクルーザー! このモデルから派生車種ランドクルーザープラドが誕生
エクステリアは40系のイメージを踏襲しながらもフロントガラスに曲面ガラスを採用するなど、近代化も図られていた。その一方で従来にあった幌タイプも用意され、業務用作業車としての一面もキープしている。
そして1999年にはフロントサスペンションをリーフスプリングからコイルスプリングに置き換える変更を実施し、2004年まで日本国内では販売が続けられた。
また2014年には発売30周年を記念して、バンとトラックの70系を期間限定で再販。V6 4リッターのガソリンエンジンと5速MTの組み合わせのみというラインナップではあったが、注文が殺到したことは記憶に新しいところだ。
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ランドクルーザーのレクサス版LXが加わったのは80系モデルから! ランドクルーザーが高級車の仲間入りを果たした歴史的なモデル
乗用登録モデルは直6 4リッターのガソリンエンジンのみとし、バンには新開発の直6 4.1リッターディーゼルエンジンを用意。1992年のマイナーチェンジではエンジンを直6 24バルブDOHCの4.5リッターガソリンエンジンに置き換え、組み合わせるATも電子制御の4段ECTとすることで、動力性能と経済性を大きく向上させていた。
高級車という立ち位置を不動なモノに! 100系ランドクルーザーは今なお中古車市場で高値で取引中
搭載されるエンジンはランドクルーザー史上初となるV8 4.7リッターガソリンエンジンを採用。サスペンションもフロントがリジッドアクスル式から独立懸架のダブルウィッシュボーン式に変更され、ステアリングもボールナット式からラック&ピニオン式となるなど、大幅な近代化がなされた。
さらに上級グレードにはアクティブ・ハイトコントロール・サスペンション(AHC)とスカイフックTEMSが新採用(オプション)され、電子制御による高性能化にも拍車がかかっていた。
98年にはレクサスLXをベースとした最上級グレードの「シグナス」も追加され、高級四輪駆動車の地位を不動のものとしている。
発売から14年目のランドクルーザー200! 国内でもレクサス LXが正規販売へ
エンジンも先代と同じくV8 4.7リッターガソリンエンジンを採用したが、新たに吸気VVT-iを採用するなどし、一気に出力を53PSも向上させている。2009年には新たにV8 4.6リッターエンジンへと置き換えられ、排気量こそ減少しているが、パワー、トルクともに4.7リッターエンジンよりも向上している。
また、不整路や急坂路などの険しい路面状況でも極低速を自動的に維持する世界初のクロールコントロールを採用したほか、前後の駆動力配分を瞬時に最適化してくれる新開発のトルセンLSD付トランスファーも標準装備した。
2015年のマイナーチェンジでは、エクステリアのデザインが一新され、先日発表された300系に通じるものへとリファイン。先進安全装備の「Toyota Safety Sense P」も標準で装着されている。
新型ランドクルーザー300の国内早期導入に期待!
このように、日本はもとより世界中で愛され続けてきたランドクルーザー。日本ではすっかり高級SUVのイメージとなっているが、海外では道なき道を行く命を繋ぐ大切な移動手段となっている場合もあり、新型もそういったさまざまなユーザーから信頼される1台になってもらいたいものである。
【筆者:小鮒 康一/まとめ:MOTA編集部】
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