【予算500万円のミニバン選び】トヨタ アルファードと日産 エルグランドを徹底比較! 維持費はほとんど同じも3列目の使用頻度が少ないならエルグランドに軍配
MōTA / 2021年6月16日 17時30分
飛ぶ鳥を落とす勢いで人気のトヨタ アルファード。乗り出し価格500万円はくだらない高級ミニバンにも関わらず2021年1月〜6月まで月平均1万台を売り上げるほどの人気っぷり。だが、実際に購入する際に機になるのがライバルの日産 エルグランドとの違いである。そこで今回はアルファードとエルグランドの人気グレードを使い勝手や先進安全装備、さらにはランニングコスト含めて比較を敢行。結論からいえば維持費はほとんど同じもシートアレンジ、とくに3列目の使い勝手に大きな違いがあった。果たしてどんな違いがあるのか!?
アルファードとエルグランドの人気グレード対決! 価格差は約2万円
子育て中でも、ゆったりとした時間を大切にしたいパパ・ママは多いですよね。日本を代表するラグジュアリーミニバンと言えば、トヨタ アルファードと日産 エルグランド。子育てにガチで便利なのはどっちなのか、気になりませんか? この記事では予算500万円で買える2.5Lガソリンモデル同士、購入後の維持費も予想しつつ徹底比較します。
燃費や税金など維持費は互角! オススメは460万円台の上級グレード
2.5リッターのハイブリッドとガソリンの2.5リッター/3.5リッターがあり、3列シートの7人乗りと8人乗りを設定。ガソリンモデルは2WDと4WD、ハイブリッドは4WDのみとなっています。
その中で今回オススメするグレードは、2.5リッターガソリンで2WD/7人乗りの「S”Cパッケージ”」468万1600円。外観は専用エアロパーツや18インチアルミホイールで存在感があります。
3.5リッターの「SC」と同じく切削光輝+ブラック塗装のアルミホイールなので、プレミアム感もアップ。インテリアはドアトリムやシートが合成皮革ですが、メタルウッドの加飾などもあしらわれて華やか。子育て中は本革より気がねなく使えていいかもしれませんね。
その中で今回オススメするグレードは、2.5リッターモデルで7人乗り/2WDの「250 Highway STAR Premium Urban CHROME(プレミアム アーバンクローム)」465万8500円でる。
2.5リッターのトップグレードとなっており、外観はHighway STAR専用のエアロパーツに加え、漆黒のフロントグリルやクリアブラックタイプのライトなどで、クールな表情となっているのがアーバンクロームの特徴です。足元にもグラファイトフィニッシュの18インチアルミホイールを履いており、全体的にモダンで洗練された欧州車のようなイメージとなっています。
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【内装比較】助手席オットマンは両車ともに装備! 快適装備に違いアリ
夏場も嬉しいベンチレーションシートはアルファードだけ
それでは室内の快適性や装備から比較していきましょう。
運転席まわりで言えば、ガラスがUVカット機能+IRカットガラスになっていたり、雨滴感知式のオートワイパー、ステアリングヒーター、フロントドアアームレストも標準装備。
女性必見! お肌に嬉しいプラズマクラスター搭載はエルグランドの魅力
圧巻なのはインテリジェントエアコンシステムで、肌保湿と除菌機能があるプラズマクラスター搭載、内気自動切替機構、花粉や匂い、アレルゲン対応の高性能フィルターで室内を快適な空間に保ってくれます。
【シートアレンジ比較】最大の違いは3列目の収納方法。使い方によって好みが別れる仕様に
長尺物をラクに積むならアルファード
次に2列目、3列目シートの居住性とシートアレンジなどの使い勝手を見ていきましょう。
ロングスライド、パワーリクライニング、パワーオットマンで角度調整付き大型ヘッドレスト、カップホルダーとポケット付きのアームレストがあり、リラックスして座れるのはもちろん、眠る時も快適です。後席サンシェードも付いています。
シートアレンジは2列目のロングスライドで、子どものお世話をする際に余裕のスペースが生まれるほか、2列目から3列目のウォークスルーもOK。大きな荷物を積みたい時は、2列目と3列目の背もたれをほぼフラットにできますが、2列目のアームレスト部分は倒れず、シート間の隙間もできますので、完全にフラットにはなりません。細長い長尺物は積めますが、自転車の積載などは厳しいと思います。
荷室スペースを有効活用できるのはエルグランド
サイドテーブルも子育て中はかなり助かる装備です。2列目・3列目にはロールサンシェードも付いています。
3列目はベンチシートタイプで、スライドとリクライニングが可能。6:4分割で背もたれを前倒しでき、段差は残りますが普段から大きなラゲッジとして高いところまで広いスペースが確保できます。
エルグランドも大人用自転車の積載は難しいですが、幼児用自転車やベビーカーの積載には便利でしょう。2列目から3列目へのウォークスルーは、サイドテーブルを跨げば可能です。
【先進装備比較】どちらも同等装備で充実も、大型モデルゆえにオプションのカメラ機能は装備したい
アルファードは「Toyota Safety Sence(トヨタセーフティーセンス)」としてプリクラッシュセーフティや全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールなど6つの機能は全車標準装備ですが、そのほかのブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックオートブレーキなどの機能はオプションとなるグレードが多くなります。
「S”Cパッケージ”」でもオプションで、ほかにも買い物や送り迎えなど市街地で乗ることが多いなら、パノラミックビューモニターなどの駐車支援が欲しいところ。声でナビ検索などができるITS Connectも2万7500円のオプションとなっています。
ただ、駐車時にあると嬉しいインテリジェントアラウンドビューモニターやNISSAN Connectなどは、全車でオプション設定となっています。
【維持費比較】自動車税は同額も燃費は僅差でアルファードに軍配
エルグランドは、自動車税は同じく4万3500円。WLTCモード燃費が10.0km/Lなので、500km走行するには7330円のガソリン代がかかります。でもこちらも3.5Lモデルはハイオクですが、2.5Lモデルはレギュラーガソリンとなっています。
【結論】快適装備などは互角も、荷室と3列目の使用頻度を考えて車種選択を
ということで、運転席まわりではステアリングヒーターが付くなどアルファードの方がやや豪華な印象ですが、2列目・3列目の快適性はほぼ互角といった結果となりました。
シートアレンジがかなり異なり、それによって荷物の積載方法も変わってきますが、実は元エルグランドオーナーとしての体験では、年に数回しか3列目シートに座ることがない場合、跳ね上げ格納よりも前倒し格納できた方が、荷室が大きく効率的に使えてベビーカーの出し入れなども便利でした。運転中の後方視界にも、邪魔なものが入ってこないのでよかったです。
でも車中泊などを考えているなら、1列目からほぼフルフラットにできるアルファードも魅力的です。皆さんのファミリーにはどちらが使いやすいのか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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