かつてはアルファードよりも売れていたヴェルファイアが販売ガタ落ち! そもそもなぜヴェルファイアが誕生したのか? その理由はトヨタの販売戦略にあった
MōTA / 2021年12月28日 13時30分
好調なセールスを記録しているトヨタ アルファードだが、じつはその兄弟車にあたるヴェルファイアの販売状況はガタ落ち傾向にある。かつてはアルファードよりも売れていた時期もあったほど人気を博していたヴェルファイアだが、今となっては特別仕様車のみの販売となっているほど。そこで気になるのが、なぜヴァルファイアが生まれたのか? そしてなぜ今ひとつのグレードのみの販売となっているのか? である。一体どんな理由が隠されているのか!?
ヴェルファイア誕生のキッカケはトヨタの販売戦略から! しかし2020年のディーラー改革で状況激変
トヨタ 初代ヴェルファイアが誕生したのは2008年のこと。2代目アルファードの登場と同時に発売されたモデルで、ご存知の通りこの2台は兄弟車にあたる。違いは外装デザインであり、内装やグレード構成にいたるまでほとんど同じなのである。具体的にはアルファードは高級志向なのに対し、ヴェルファイアはやんちゃなイメージで、同じくトヨタのヴォクシーとノアの関係と同じである。
フロントグリルで差別化! 初代アルファードはヴェルファイアの役割を担っていた!?
そもそもヴェルファイアが登場した大きな理由としては当時のトヨタの販売戦略にある。2020年5月よりトヨタは全店で全車種を取り扱うようになったのだが、それまでは5つの販売チャネルに分かれていた。ヴェルファイアはヴォクシーなどを取り扱うネッツ店。対してアルファードはマークXやハリアーなど高級車を販売するトヨペット店というように、取り扱う店舗が異なっていたのだ。簡単に言えばトヨペット店はクラウンを取り扱っているように高級志向のクルマを、そしてネッツ店は若年層をターゲットにしたモデルを販売するといった性格分がなされていたワケだ。
じつはヴェルファイアが登場するまでアルファードは2つに分かれており、トヨペット店ではアルファードGを、ネッツ店ではアルファードVを販売。両者の違いはフロントグリルで区別されていたのだが、イメージ的にはさらなる差別化を図るべく初代ヴェルファイアが生まれたというのが誕生の経緯である。
>>
ヴェルファイアは現在特別仕様車のみ。もしや新型アルファードに一本化される!?
現在ヴェルファイアはゴールデンアイズと名付けられた特別仕様車のみの販売となっている理由は、2020年5月から始まったトヨタのディーラー改革によって、これまで兄弟車とされていたモデルたちを清算しようとする動きがあるためである。そういった観点から考えると新型ヴェルファイアの登場はなく、アルファードに一本化しようとしてるのではないだろうか? 未だ新型アルファードに関する正式なアナウンスはないものの、ヴェルファイアが廃止されるというのは可能性としては捨てきれないのだった。
ただ2022年初頭に登場する予定の新型ノア/ヴォクシーは引き続き兄弟車として発売されることがすでに決定している。そう考えれば、同様にアルファードとヴェルファイアが同時にフルモデルチェンジとなる可能性もゼロではないのだった。
>>
2020年5月スタートのディーラー改革でアルファード人気が右肩上がりに
都内近郊のネッツ店スタッフに聞くと「これまでアルファードを希望する方には取り扱っているヴェルファイアをお勧めしていた。ところが2020年5月より全車種を販売可能となったために、積極的にアルファードの商談を進められるようになった」と語る。これまでは販売チャネル戦略をとっていたために、ヴェルファイアとアルファードは販売台数で拮抗できていたが、全車種を販売できるようになったためにアルファード一強時代となったというワケだ。
新型アルファード/ヴェルファイアの動向に注目! アルファード一本化の可能性もアリ
今後の展開は明らかにされていないが、新型アルファードとヴェルファイアの行く末はさまざまな憶測が飛び交っている状況である。しかもヴェルファイアのグレード縮小など、廃止と予想したくなってしまうのもまた事実であるため、今後一体どんな動きを見せるのか!? 今後も目が離せない2台である。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
外部リンク
- トヨタ アルファードのフルモデルチェンジが2022年末から2023年頭まで延期か!? 4代目 新型アルファードの全容に迫る[情報更新]
- アルファードのエンジンはどれを選ぶのが正解!? V6 3.5リッターやハイブリッドも良いが、まずは2.5リッターを試乗し「これで十分だ」と実感すべし!
- トヨタ アルファード、2022年登場の新型は長期の納車待ちも!? いまだ新鮮さを保つ現行型アルファードも有力な第二の選択肢だ
- トライアルファ 新作ホイール「FM9 ブラックメタリック」発売|アルヴェル向け専用サイズも
- こんなにあるの!? アルファードの内装は4種類! 外観だけじゃわからない価格差400万円の違い、4タイプの豪華シートをチェック
この記事に関連するニュース
-
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に”1代で”姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース / 2024年11月21日 7時10分
-
トヨタ「アルファード」が100万円以下で買える!? 安い個体は何に注意? 低年式モデル「購入ポイント」プロに聞いてみた
くるまのニュース / 2024年11月7日 12時10分
-
147万円!スゴい「エスティマ」発見! まさかの「重厚感×ファンシー」を両立!? 超カスタムされたトヨタ「元祖高級ミニバン」が凄い!
くるまのニュース / 2024年11月6日 20時10分
-
まさかお前が!? 威圧感スゴすぎる「“覆面”ヴェルファイア」が存在!「気づかない!」と反響も! 正体不明の高級ミニバンの目撃情報アリ!
くるまのニュース / 2024年11月1日 12時10分
-
個性的でかっこいい?時代遅れでダサい? 巷で見かける「流れるウィンカー」 軽自動車にも搭載進む
まいどなニュース / 2024年10月27日 18時0分
ランキング
-
1「バナナカレー」だと…? LCCピーチ、5年ぶりに「温かい機内食」提供…メニューは? 「ピーチ機内食の代名詞」も復活
乗りものニュース / 2024年11月24日 12時32分
-
2冬の味覚ハタハタ、海水温上昇で今季の漁獲量は過去最低か…産卵場所に卵ほとんど見つからず
読売新聞 / 2024年11月24日 11時52分
-
312月に権利確定「株主優待」長期保有が嬉しい銘柄6選
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月24日 9時15分
-
4年収壁見直し、企業の9割賛成 撤廃や社保改革要請も
共同通信 / 2024年11月24日 16時22分
-
5異例の「ケーブル盗難でリフト運休」 スキーシーズン前に 捜査は継続中
乗りものニュース / 2024年11月24日 14時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください