日産と三菱の軽自動車を共同開発してから10周年! 今こそパジェロミニの復活と軽自動車のEVモデルの投入で軽自動車首位を!
MōTA / 2021年6月23日 18時30分
日本の新車市場の約4割を占めるほど人気カテゴリーとなった軽自動車。スズキやダイハツ、昨今で言えばN-BOXという大ヒット車を輩出したホンダなどが凌ぎを削っている状況である。そこに三菱と日産が合弁会社NMKVを2011年に設立して、現在は共同で軽自動車を開発しているというイメージである。2021年にNMKV創立10周年を迎えたのだが、そもそもなぜ日産と三菱はタッグを組むこととなったのか? 今回はその理由をご紹介するとともに、今後NMKVに期待したいコトを見ていこう。
打倒スズキ&ダイハツ! 日産と三菱のタッグで軽自動車のシェア拡大を目指す
日産はもともと軽自動車をラインアップせず! 一方の三菱は1960年代から軽自動車を市販化
そもそも日産はカルロス・ゴーン元社長が赴任するまで、自社で軽自動車の開発を行なっていなかった。初来日した際に黄色ナンバーをつける小さなクルマを見て「なぜ日本でこんなにも愛されている軽自動車を日産は生産していないんだ?」という発言をキッカケに、日産は2002年よりスズキからOEM供給を受けた「モコ」を発売したのだ。
その後三菱からもOEM供給を受けオッティなるモデルを投入するなど、積極的に軽自動車市場に打って出たのだ。
一方で三菱は1960年代から軽自動車を作り続けているメーカーである。1994年に投入した初代パジェロミニ、2002年に登場のeKワゴンをヒットさせるなど、一定層から支持されていたという経緯がある。
プロパイロットなど“ならでは”の機能で訴求
その後、ご存知の通り軽自動車のシェアが拡大し、今や新車市場の約4割を占めるに至っている。三菱と日産がタッグを組んだ背景には、スズキやダイハツなどといった軽自動車を得意とするメーカーと戦うためのである。単独で戦うよりは双方の得意分野を結集し、シェア拡大を図ったと言うワケである。ちなみにこれまでeKワゴンやデイズなどの全4種、8車種を投入している。現在もっとも売れている軽自動車であるホンダ N-BOXやスズキ スペーシアといった強豪モデルの販売台数に追いつくべく、プロパイロットなどの先進装備といったならではの機能で訴求しているという状況である。
>>
今こそSUVと電気自動車モデルの投入を! 今後三菱と日産の軽自動車に期待したいコトとは!?
ハスラー人気の今、パジェロミニの復活を
日産と三菱の双方が協力して開発しているとあれば、期待したいことも多々あるのだ。具体的にはかつて三菱が販売をしていたパジェロミニのようなSUVモデルの投入。現在スズキ ジムニーやハスラーなど軽自動車もまたSUVブームの余波を受けている状況であるが、現在三菱や日産からそういったコンセプトのモデルなどは発表されていない。それだけに共同開発のSUVモデルの投入に期待したいところである。電動化が得意な三菱と日産しかできない!? 軽自動車のEVモデル
そしてもう一つは軽自動車のEVモデルの投入である。三菱は世界で初めて電気自動車「アイミーブ」の市販化に成功、そして日産もまたもっとも世界で売れているEV「リーフ」を投入するなど両者ともに電気自動車をかねてより得意としているのだ。すでに東京モーターショー2019には日産がIMkコンセプトなるデイズをベースとした電気自動車のコンセプトモデルを発表しており、まもなくの市販化が見込まれているのだ。電気自動車といえば航続可能距離が最大のネックとなる場合が多いが、街乗り中心で使うユーザーの多い軽自動車がもっともマッチするクルマなのである。それだけに、日産三菱の共同開発をした軽自動車のEVをいち早く投入して欲しい。
>>
未だ日産と三菱の軽自動車は決してヒットと言えるモデルを輩出できていない状況である。だからこそ両者の旨みを生かした独自性の強いモデルに期待したい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
外部リンク
- 軽はコンパクトよりどれだけお得!? 軽のルークスとコンパクトのノートを比べてみたら、燃料代はノート有利、税金もわずか1.5万円差だった!
- 実燃費ナンバー1はN-BOXじゃなかった! 1位は25.1km/Lを記録した日産 ルークス【軽自動車実燃費ランキング 2021年初夏版】
- 人気No.1のN-BOXが燃費で負けた! 軽スーパーハイトワゴン対決 ターボ編、勝者は三菱 eKクロス スペース!
- 燃費は日産の圧勝! 人気の軽「ルークス」vs「N-BOX」の実燃費対決はホンダの完敗だった
- 新型ノートやマイチェンしたエルグランドにも! 2020年に登場したブルーが映えるワンランク上のプレミアムなオーテック車5選
この記事に関連するニュース
-
スズキが新型「スペーシアギア」発売! デリカミニなどライバル急増、どう戦う?
マイナビニュース / 2024年9月20日 11時3分
-
8月「イチバン“売れたクルマ”」はナニ? 上位は「軽ワゴン」占める… 「全面刷新」続々登場で順位も変化? 販売台数ランキング発表
くるまのニュース / 2024年9月5日 17時40分
-
日産「新型マーチ」まもなく登場!? 丸目の「旧車デザイン」で復活か!? 超静音モデル化にも期待の「コンパクトカー」どうなるのか
くるまのニュース / 2024年9月2日 12時50分
-
ホンダが新型「軽SUV」初公開! アウトドアに強い「タフ仕様“軽自動車”」はどんなデザイン? キャンプや車中泊にも最適な「新型ジョイ」登場
くるまのニュース / 2024年8月29日 14時10分
-
最新人気28車種徹底ガイド!『2024-2025年 軽自動車のすべて』発売!
PR TIMES / 2024年8月27日 14時45分
ランキング
-
1ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
2ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
3あの「ポーター」が人気商品を大胆に変えた裏側 価格2倍にしても素材変えた吉田カバンの挑戦
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
4血管をむしばむ「超加工食品依存症」に要注意!医師が食べてほしくないもの3選
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月20日 11時0分
-
5「令和のコメ騒動」不足解消でも楽観できない事情 人口減少社会で「農地改革」が進まない本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください