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【予算350万円のSUV選び】マツダ CX-5とCX-8比較!価格どちらも352万円と同額も最大の違いはラゲッジルームとシートアレンジの使い勝手にアリ

MōTA / 2021年6月23日 19時30分

マツダ CX-5&CX-8

これからクルマを買うならSUVと思っている方も多いはず。その中で価格帯が近いマツダ CX-5とCX-8で悩んでいる方も多いという。そこで352万円と同価格のCX-5の最上級グレードとCX-8の特別仕様車を比較。最大の違いは3列シートの有無なのだが、一体どの程度異なるのか? そこで内装の使い勝手やラインにングコストに至るまで全方位で徹底比較を敢行。結論からいえばCX-5でも十分だが、レジャーや子連れファミリーは断然CX-8をオススメするという結果であった。

マツダ CX-5&CX-8

マツダ CX-5とCX-8同価格グレード対決

オシャレで走りもよくて、レジャーにも使えそうなSUVが欲しいと考えているパパ・ママ。実はデザインでの指名買いと、走りのよさでの指名買いが多いのが、マツダのSUVなんです。とくに、ファミリーに人気なのはCX-5とCX-8ですが、使い勝手はどう違うのか? どっちがファミリー向けなのか? この記事では購入後の維持費予想も含め、同価格の2台を徹底比較します。

価格はどちらも352万円! オススメはCX-5の最上級グレードとCX-8の特別仕様車

CX-5は本革シートと19インチの大径ホイールが魅力

まずマツダ CX-5は、全長4.5mほどのボディに2列5人乗りのSUV。パワートレーンは2.2リッターのクリーンディーゼル、2.5リッターのガソリンターボ、2.5リッターのガソリン、2.0リッターのガソリンエンジンの4タイプ。2.0Lは2WDのみですが、あとはそれぞれに2WDと4WDが設定されています。

今回取り上げるグレードは、クリーンディーゼルの「XD L Package」352万円。ディーゼルのエントリーグレードが299万7500円の「XD」なので、52万2500円アップとなるトップグレード。現在はさらに28万500円アップで内外装がゴージャスになる特別仕様車「エクスクルーシブモード」388万500円があります。

「XD L Package」は6ATと6MTが設定されていて、インテリアは華やかなピュアホワイトレザー、シックなブラックレザーから選べます。外観は他グレードでは特別装備となっている19インチアルミホイールが標準装備で、ピアノブラックのピラーガーニッシュとなるのも特徴です。

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CX-8は選べる2列目シートが自慢!

一方でマツダ CX-8は、全長4.9mのひとまわり大きなボディサイズで、3列シート6人乗り/7人乗りのSUV。パワートレーンは2.2リッターのクリーンディーゼル、2.5リッターのガソリンターボとガソリンエンジンの3タイプで、それぞれに2WDと4WDを設定。トランスミッションは全て6ATとなっています。

今回取り上げるグレードは、CX-5の「XD L Package」と同価格の特別仕様車、「XD スマートエディション」352万円。クリーンディーゼルモデルです。

基本的な装備はエントリーグレードの「XD」337万7000円と同等ですが、14万3000円アップする分、様々な特別装備が付いています。その1つが2列目シートで、ベンチタイプの7人乗りが標準装備ですが、キャプテンシート(左右独立シート)の6人乗りも特別装備で選べるようになっています。

シルバーの水平基調のフロントグリルや、グレーメタリック塗装の17インチアルミホイールなど外観は「XD」とほぼ同等です。

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【内装比較】基本的な装備は同じだが、シートの快適性はCX-5の最上級グレードに軍配

シートヒーターやUSBポートなど後席の快適性が抜群のCX-5

CX-5とCX-8は2020年末に実施したマイナーチェンジでワイドディスプレイを採用。最上級グレードは10.25インチとなるが、それ以外は8.8インチのディスプレイとなる

それでは、室内のシートアレンジや快適装備を比較していきましょう。CX-5は、10.25インチの大型ディスプレイや、ステアリングヒーター、LEDルームランプ、運転席10wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能、前席シートヒーターなどが標準装備。加えてグローブボックス内が植毛加工してあるなど、随所に高級感のある室内が魅力。

全面UVカットガラスで、運転席&助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付きのフルオートエアコンと、風向調整式のリアベンチレーター、後席のシートヒーターも標準装備です。

センターアームレストにドリンクホルダーと小物トレイがあり、座面の形状も左右席をメインとした作りなので、後席の定員は3名ですが、通常は2名での使用が望ましいでしょう。

CX-8最大の魅力は大人でも余裕で座れる3列目シートにあり

基本的にCX-5と共通のデザインとなっているが、CX-8はシフトの設置位置が高めになっており、実際に運転するとこちらの方が操作性は上であるのだ

対するCX-8は、8.8インチセンターディスプレイが標準で、10.25インチはオプション設定となります。ステアリングヒーターの設定はなく、ルームランプもLEDではありません。

運転席はラチェットレバー式のシートリフターで、シートヒーターの設定はなしです。ただ、3ゾーン対応フルオートエアコン(花粉除去フィルター付)は標準装備です。

今回取り上げたスマートエディションの2列目シートはベンチシートとキャプテンシートから選べる。キャプテンシートの場合3列目へのアクセスも容易である

2列目シートは標準装備が6:4分割のベンチシートですが、特別装備でキャプテンシートも選べます。どちらも独立して前後スライドとリクライニング機能がありますが、子どもが小さなうちは、キャプテンシートにするとセンターウォークスルーができて、乗り降りや車内での移動にも便利。

ただ、上級グレードではカップホルダーやUSBポートなどが揃ったアームレスト付コンソールが付くのですが、このグレードでは角度調整機構付アームレストのみとなっています。

2列目用の収納としては、ドアポケットにカップホルダーとシートバックポケットがあります。そして3列目シートは5:5分割の2人掛けシート。補助席のような簡素な作りではなく、しっかり座れるシートとなっており、ボトルホルダーと小物入れが備わります。2列目シートが前にスライドし、背もたれも倒れるので3列目への乗り降りもスムーズです。

【荷室比較】CX-5でも文句なしのスペースだが、CX-8はフル乗車でもベビーカーなどが詰める抜群の使い勝手

さすが最上級グレード! CX-5のリアゲートは電動開閉

CX-5のラゲッジルームの容量は通常で505Lと大容量。サブトランクにはカラクリトノカバーが収納できるようになっています。

後席は4:2:4分割で前倒しでき、操作は荷室にあるレバーでも簡単にできます。全て倒すと、やや段差はありますが長尺物も積める大きなスペースが確保できます。パワーリフトゲートが標準装備となるのも嬉しいですね。

CX-8は3列目使用時でもベビーカーをラクラク積載可能

対するCX-8のラゲッジは、通常だと容量は239Lとコンパクトカーよりも狭いスペース。ですが、A型ベビーカーはしっかり積めるくらいの空間があるのは嬉しいポイント。

Boseサウンドシステムを搭載しなければ、サブトランクも深さがあるので買い物バッグ程度は入ります。

そして3列目シートを前倒しすると、段差のないフラットなスペースが登場。3〜4人家族なら普段は3列目を倒してラゲッジとして使うことも多いので、これは使いやすそうです。

2列目シートも前倒しでき、7人乗りならやや隙間はあくものの、フルフラットの大きなスペースが生まれます。6人乗りの場合は、中央に隙間ができますが、スペース的には同等の広さ。その隙間に背の高い荷物を積むことができるなど、かえってアレンジが広がることもあるかもしれません。また、2列目・3列目とも片側だけを倒せば、スキーやサーフボードなど長尺物を積んでも4人乗車ができるのも便利なところですね。

【先進装備比較】基本的な機能はどちらも同じ! 長距離運転に嬉しいアダプティブクルーズコントロールも標準装備

では続いて安全装備などを比較してみましょう。CX-5は全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(AT車)をはじめ、AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)、ブラインド・スポット・モニタリング、360度ビューモニター+フロントパーキングセンサーなど、市街地から遠出までしっかり安心の先進装備が揃っています。

夜間でも賢く照らしてくれるアダプティブ・LED・ヘッドライトや、レーン・キープ・アシスト・システム、交通標識認識システムも標準装備となっています。

そしてCX-8は、安全運転支援システムに関してはほぼ同等の装備が揃っています。異なるのは、歩行者保護システムとなるアクティブボンネットが採用されているくらいでしょうか。チャイルドシート用のISOFIXについても、CX-5と同様に2列目シートのみの対応となっています。どちらも、こうした安全装備はグレードごとの差が小さく、ベースグレードでも満足度が高いのがマツダ車全般に言える特徴ですね。

【維持費比較】自動車税はどちらも同じだが、トータルで考えるとCX-8に軍配

さて、維持費の面では、CX-5は年に一度かかる自動車税が4万5000円。購入時と1回目車検の重量税は免税です。ガソリン代は、軽油の平均価格126.3円(6月21日現在)で計算すると、燃費がWLTCモードで17.4km/Lなので、500km走行するのに約3625円かかります。

対するCX-8は自動車税が年額4万5000円と、重量税の免税は同じです。ただ令和3年度のCEV補助金の対象車なので、購入時に条件を満たせば3万4000円ほどの補助が受けられます。ガソリン代は、WLTCモード燃費が15.8km/Lなので、500km走行するには約3991円かかります。

結論! CX-5でも十分だが、アウトドアなどラゲッジルームを頻繁に使うならCX-8を

ということで、プレミアムな内外装や快適装備を重視したり、一般的なシートアレンジができればいいかなというファミリーにはCX-5。チャイルドシートが必要な子供がいたり、レジャーにもガンガン使いたいなというファミリーにはCX-8。というような結果となりました。みなさんのファミリーにはどちらが合うのか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。

【筆者:まるも 亜希子】

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