VW 新型ゴルフと旧型ゴルフ、何が違う!? 8代目は全車にデジタルコックピットを標準化! 実は先代から始まっていたデジタル化、新旧内装デザインを写真で比較
MōTA / 2021年6月23日 21時0分
2021年6月15日(火)、フォルクスワーゲンの主力ハッチバック「ゴルフ」がフルモデルチェンジし、同日より発売を開始した。1974年(日本導入は1975年)にデビューした初代ゴルフから数えて、本モデルで8代目。輸入車の中でも常にトップクラスの販売台数を維持し続ける人気ブランドは新型でどう変わったのか。今回は内装デザインを新旧ゴルフで比較してみよう。
全車48Vマイルドハイブリッド化、デザインもスマートに生まれ変わった新型ゴルフ
フォルクスワーゲン(VW)の主力モデルである新型ゴルフが2021年6月15日(火)、いよいよ日本へ導入された。
新型ゴルフは、直列3気筒 1.0リッターTSIターボエンジン、直列4気筒 1.5リッターTSIターボエンジンに、VW初の48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。スタイリングも、歴代ゴルフらしいアイデンティティは残しつつすべてを一新し、スマートなデザインに生まれ変わった。新型ゴルフ(ゴルフ8」)の価格は、291万6000円から375万5000円(消費税込)である。
新型ゴルフ8の内装で最大の見どころはデジタルコックピット化されたインパネ周りだ
新型ゴルフ(ゴルフ8)の内装で最大の見どころは、デジタルコックピット化されたところだろう。これはゴルフ8全車に標準装備となる。10.25インチの液晶ディスプレイを用いたデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”と、センターディスプレイの純正インフォテイメントシステム(10インチタッチスクリーン式)とセットで組み合わされた。同じ視界に左右一体となって映るワイドディスプレイは圧巻だ。
オプションで純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”や、速度やナビの案内情報などをフロントウィンドウに映すヘッドアップディスプレイも加えれば、さらにパーフェクトなドライバーインフォテイメントシステムが構築出来る。また車両にはオンライン機能を付加するeSIMカードを内蔵。オンライン・コネクティビティサービス“We Connect”および“We Connect Plus”により、ストリーミング、インターネットラジオ、その他のオンライン機能を搭載する。
単にデジタルディスプレイ化されただけではない。たとえばインフォテイメントシステムにはタッチスライダーが備わり、2本の指操作によるジェスチャーで、オーディオの音量やエアコンの温度調整が出来る。オプションのパノラマルーフも同様に指を前後に動かすだけで開閉可能だ。このように、見た目の新しさだけでなく、運転を邪魔せずに直感的な操作が出来る点も、ゴルフ8では注目しておきたいポイントだ。
先代の7代目ゴルフ(ゴルフ7)も、2017年のマイナーチェンジで12.3インチ液晶メーターを採用
新旧ゴルフを見比べてもうひとつ大きな違いはシフトだ。新型ではシフトバイワイヤーを採用しシステムを小型化したことで、小さな“スイッチ”になった。例えば低速走行時にリバースの操作を受け付けても、適正な速度に達してから移行する仕組みを取り入れており、誤操作を防ぐ。 なお改めてお伝えしておきたいのは、2017年のマイナーチェンジで、ゴルフ7にもデジタルメータークラスター”Active Info Display”(アクティブ・インフォ・ディスプレイ)が採用されたという点。オプション装備だが、新型よりも大きな12.3インチの高解像度カラーディスプレイが備わった。またジェスチャー操作によるインフォテイメントシステムの作動もこのモデルから始まっている。
斬新な内外装を得た新型ゴルフだが、室内や荷室の広さ、視界良さといった美点は先代同様に維持
いっぽうでシートまわりに大きな変化はない。室内の広さ自体もほぼ変わらず、快適な空間はゴルフ7、ゴルフ8とも同等だ。 斬新に生まれ変わった新型ゴルフだが、歴代ゴルフが受け継いできた運転視界の良さや室内の広さ、荷室の使いやすさといった美点はそのまま残されている。良い意味で保守的な面を維持しつつ、先進的な内外装でイメージを一新した新型ゴルフ。先代同様に、日本でもまた多くの支持を集めそうだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部/撮影:茂呂 幸正・小林 岳夫・フォルクスワーゲングループジャパン]
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