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新型ゴルフvsカローラ、実質50万円以上高いゴルフを買う理由は“高速性能”だけじゃなかった!? 新型ゴルフとトヨタ カローラをコスパと性能で比較

MōTA / 2021年6月28日 21時0分

フォルクスワーゲン 新型ゴルフ(8代目) vs トヨタ 新型カローラ(カローラスポーツ・カローラツーリング・カローラセダン) [Photo・フォルクスワーゲングループジャパン・TOYOTA]

2021年6月、フォルクスワーゲンの代表的モデル「ゴルフ」が8代目にフルモデルチェンジした。日本では様々なモデルがライバル車に相当するが、今回は同じくメーカーを代表するモデル「トヨタ カローラ」を取り上げたい。どちらも世界でトップを争う最量販ブランドだ。そんな2台を日本で比較したらどうなるだろうか。主にコスパと性能の面で徹底比較してみた!

フォルクスワーゲン 新型ゴルフ(8代目) vs トヨタ 新型カローラ(カローラスポーツ・カローラツーリング・カローラセダン) [Photo・フォルクスワーゲングループジャパン・TOYOTA]

世界中で売られる代表的モデル「ゴルフ」と「カローラ」は正真正銘のライバル関係にある

フォルクスワーゲン 新型ゴルフ(8代目)

フォルクスワーゲン ゴルフは、海外では2019年にフルモデルチェンジを行ったが、日本ではコロナ禍の影響もあって2021年6月にようやく正式に発売が始まった。そこで今回は、新型ゴルフ(ゴルフ8)を日本のライバル車になるトヨタ カローラと、コストパフォーマンスや性能の面で色々と比べてみたい。

国内向けのトヨタ カローラは、グローバルで売られるモデルよりもサイズを抑えた日本特別仕様

グローバル向けのカローラセダンは全長が長く車幅もワイドだ(写真はGRスポーツ), 日本専用のカローラセダンは国内の道路事情に合わせ少し短く幅も狭めた(写真はW×B)

グローバル向けのカローラセダンは全長が長く車幅もワイドだ(写真はGRスポーツ), 日本専用のカローラセダンは国内の道路事情に合わせ少し短く幅も狭めた(写真はW×B)

両車とも世界中で販売されるが、日本で売られるトヨタ カローラのボディは日本専用にサイズを抑えている。

現行型は海外仕様のトヨタ カローラとプラットフォームを共通化する3ナンバー車になったが、海外のカローラは、全幅が約1800mmとワイドでホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2700mmと長い。これでは日本のカローラとしてはボディが大きいから、全幅を1740mmに抑えた。ホイールベースも、セダン、ツーリング(ワゴン)ともに、5ドアハッチバックのスポーツと同じ2640mmにした。ゴルフの2620mmとほぼ同じ数値だ。

5ドアハッチバックの「フォルクスワーゲン 新型ゴルフ」,カローラシリーズにも5ドアハッチバックの「カローラスポーツ」がある

5ドアハッチバックの「フォルクスワーゲン 新型ゴルフ」,カローラシリーズにも5ドアハッチバックの「カローラスポーツ」がある

フォルクスワーゲン ゴルフのライバル車といえば、厳密には5ドアハッチバックのトヨタ カローラスポーツが挙げられるが、ここではあえてカローラセダンを取り上げる。カローラセダンは、日本仕様のカローラシリーズの中では機能や装備の割に価格を安く抑えており、買いやすいモデルだからだ。ゴルフも、輸入車の中では比較的購入しやすい価格帯に位置している。そうしたコストパフォーマンス面から比べてみよう。

装備差を考えてもゴルフより55万円は割安なカローラ! しかし燃費はゴルフのほうが優れる

新型ゴルフの4グレードで最もお買い得なのは1リッターターボ「eTSI アクティブ」

フォルクスワーゲン 新型ゴルフのお買い得グレード、直列3気筒1リッターターボを搭載する「eTSI アクティブ」

フルモデルチェンジしたフォルクスワーゲン 新型ゴルフは4つのグレードが用意される。その中でも買い得感の高いグレードは、312万円5000円の「ゴルフ eTSI アクティブ」だ。

ゴルフ eTSI アクティブに積まれるエンジンは直列3気筒 1リッターターボで、最高出力は110馬力(5500回転)、最大トルクは20.4kg-m(2000~3000回転)を発生させる。

ゴルフ eTSI アクティブの装備は、衝突被害軽減ブレーキ、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどの先進運転支援機能、リヤビューカメラ、デジタルメータークラスターのデジタルコクピットプロ、液晶画面を備えたインフォテイメントシステム、16インチアルミホイールなど、充実した内容となる。

カローラセダンの中で最もお買い得なのは1.8リッター「W×B(ダブル バイ ビー)」

トヨタ カローラセダン W×B(写真はハイブリッドモデル)

このゴルフ eTSI アクティブに相当するトヨタ カローラセダンは、直列4気筒1.8リッターエンジンを搭載するW×B(ダブル バイ ビー)だ。価格は231万円5500円になる。

カローラセダン1.8 W×Bの最高出力は140馬力(6200回転)、最大トルクは17.3kg-m(3900回転)だから、ゴルフの1リッターターボに比べると、最高出力は30馬力上まわって最大トルクは3.1kg-m低い。差し引きすれば同等の性能だ。

カローラセダン 1.8 W×Bの装備は、衝突被害軽減ブレーキ、自動制御クルーズコントロールなどの運転支援機能、バイビームLEDヘッドランプ、自発光式オプティトロンメーター、7インチディスプレイオーディオ、17インチアルミホイールなどだ。専用通信機能も備わり、緊急時にSOSを発信したり、エアバッグが展開した時には、消防や警察に自動通報する機能も備わる。

意外!? カタログ燃費値は、カローラよりもゴルフのほうが優れる

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これらの機能や装備の内容を考慮すると、液晶メーターのデジタルコクピットプロなどを標準装着するフォルクスワーゲン 新型ゴルフが充実するが、価格はカローラセダン 1.8 W×Bが約81万円安い。ゴルフの装備が充実することを考慮し価格差を補正したとしても、およそ55万円はカローラセダン 1.8 W×Bが割安になる。

その代わりトヨタ カローラセダン&ツーリングの1.8リッターエンジン(2ZE-FAE型)は、改良を加えたものの基本設計が古い。アイドリングストップも装着されず、コストを徹底的に安く抑えた。その結果、前述の割安感が実現されている。

カローラセダン1.8 W×Bのカタログ燃費値は14.6km/L(WLTCモード燃費)だ。ゴルフに1リッターターボを搭載したeTSI アクティブのカタログ燃費18.6km/Lに比べると、燃費数値は78%に留まる。カローラは、価格が安い代わりに燃費などに差が生じた。

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新型ゴルフのeTSIは、48Vマイルドハイブリッドを搭載する。モーター機能付き発電機とリチウムイオン電池が採用され、減速時にはモーターが発電を行って充電する。アイドリングストップ後の再始動も、モーター機能付き発電機がベルトを介して行うので、スターターモーターに比べると再始動音が小さくて静かだ。エンジン駆動の支援も行う。

もちろんカローラにはハイブリッドモデルもあるが、カローラセダン W×Bで比べると、43万4500円も高い275万円だ。カタログ燃費は一気に25.6km/Lへと向上するが、さきほどの装備差を除く55万円の差異も10万円少々に縮まってしまう。

トヨタの本格的なハイブリッドシステムに比べれば、新型ゴルフのeTSIの燃費への寄与率は少ないが、その分コストを抑えた。

確かに新型ゴルフの1リッターターボは高効率だが、カローラのノンターボ1.8リッターエンジンの魅力も捨てがたい

自然な運転感覚で乗りやすいカローラの1.8リッターに対し、3気筒特有のノイズなどが気になる新型ゴルフの1リッターターボ

街乗りなどで余裕がある1.8リッターのカローラセダン

運転感覚としては、カローラセダンの1.8リッターエンジンが馴染みやすい。ターボを装着せず、排気量にも1.8リッターの余裕があり、実用回転域の駆動力を高めたからだ。

ゴルフの1リッターターボは、低回転域ではマイルドハイブリッドのモーターが駆動力を支援する。滑らかな発進が可能だが、その後に登坂路などでアクセルペダルを踏み増すと、3気筒特有のノイズが響きやすい。平坦路の巡航は快適で、実用回転域の駆動力にも余裕を感じるが、エンジンの負荷が増えると3気筒特有の粗さも目立つ。

動力性能と燃費を競えば、ゴルフの1リッターターボが勝るが、自然な運転感覚という意味ではカローラの1.8リッターエンジンにもメリットがある。

走行安定性は両車とも高レベルだが、運転の楽しさや高速域での直進性を得られるのはゴルフのほうだ

しなやかな乗り心地や高速での直進性はゴルフが勝っている

走行安定性は、後輪の接地性については両車とも同程度だ。下り坂のカーブを曲がっている最中に、危険を避けるためにブレーキを掛けるような時でも、挙動が不安定になりにくい。

両車で異なるのは、カーブの曲がりやすさだ。ゴルフは、カローラセダンに比べるとクルマの向きを内側に向けやすい。峠道などでは運転しやすく感じる。高速時の直進安定性も良い。

カローラセダンもW×Bについては、相応に良く曲がってスポーティだが、乗り心地が硬い。危険回避を含めた走行安定性と乗り心地のバランスは、ゴルフが優れている。この点が先に述べたゴルフが55万円ほど割高になることで得られたメリットだ。

室内、特に後席の広さはフォルクスワーゲン ゴルフが圧倒的に有利だ

意外なことに小回り性能もゴルフのほうが優秀だった

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ここで改めてライバル2台のボディサイズを比べてみよう。

フォルクスワーゲン 新型ゴルフの全長が4295mm、全幅は1790mmで、全高は1475mmになる。トヨタ カローラセダンは、全長4495mm、全幅1745mm、全高1435mmだ。

カローラは車体の後ろに独立したトランクボックスを持つセダン形状のため、全長はハッチバック型のゴルフよりも200mm長いが、全幅は45mm狭い。狭い道のスレ違いなどではカローラセダンが若干有利だ。

いっぽう最小回転半径は、カローラセダンで売れ筋になるSグレードとW×Bは5.3mだが、ゴルフは5.1mだ。実は小回り性能はゴルフが優れる。

後方視界は同程度だ。新型ゴルフは水平基調で側面の視界は良いが、ボディ後端のピラー(柱)は太く、斜め後方が見にくく感じる。

後席のひざ先、頭上空間ともに、握りこぶし半分ほどゴルフのほうが広い

フォルクスワーゲン 新型ゴルフの内装, トヨタ カローラの内装

フォルクスワーゲン 新型ゴルフの内装, トヨタ カローラの内装

内装は、インパネ周辺の質感についてはゴルフが若干上質だが大差はない。前席の座り心地は、ゴルフが背中から大腿部をしっかりと支えて、快適性を向上させている。

フォルクスワーゲン 新型ゴルフの前席,フォルクスワーゲン 新型ゴルフの後席

フォルクスワーゲン 新型ゴルフの前席,フォルクスワーゲン 新型ゴルフの後席

後席の頭上と足元の空間は新型ゴルフが広い。身長170cmの大人4名が乗車して、ゴルフの後席に座る乗員の頭上空間は握りコブシ1つ分、ひざ先の余裕は握りコブシ2つ分だ。

トヨタ カローラセダン W×Bの前席, トヨタ カローラセダン W×Bの後席

トヨタ カローラセダン W×Bの前席, トヨタ カローラセダン W×Bの後席

カローラセダンは同じ測り方をして、頭上の空間は握りコブシ半分、ひざ先の余裕は握りコブシ1つ半だから、両方ともにゴルフよりも狭い。

ただしゴルフの後席は、座面の前側を大きく持ち上げた。長身の同乗者が座る時は、大腿部がしっかりと支えられて快適だが、小柄な乗員が座ると圧迫感が生じることもある。機能的には一長一短だ。後席を多用するユーザーはしっかり販売店の展示車両で確認して欲しい。

安全装備と先進運転支援機能も、それぞれに違いはあるが、大きな優劣はない。

カローラではなく、新型ゴルフを選ぶ理由は高速走行時の性能差だけじゃない!

フォルクスワーゲン 新型ゴルフを、トヨタ カローラセダンよりも約81万円(装備の違いを補正すると約55万円)を多く支払って得られるメリットはなんだろうか。

ここまで述べてきたように、主に高速時を含めた走行安定性、操舵に対する反応の正確性、乗り心地、後席の快適性、燃費性能になる。

従って高速道路を使って長距離を移動したり、後席に同乗者を座らせて移動する機会の多いユーザーでは、ゴルフのメリットが際立つ。逆に高速道路はあまり使わず、2名以内の乗車で街中を多く走る用途では、カローラセダンの割安感が注目される。ゴルフとカローラセダンは、使い方に応じて選びたい。

[筆者:渡辺 陽一郎(カーライフジャーナリスト)/撮影:茂呂 幸正・和田 清志・島村 栄二・フォルクスワーゲングループジャパン・TOYOTA]

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