新型プリウス、2023年にフルモデルチェンジか!? ハイブリッドカー普及の立役者、プリウスの次期モデルが推すのは新世代システムとPHV(プラグインハイブリッド)だ
MōTA / 2021年7月3日 14時50分
トヨタを代表するハイブリッドカー「プリウス」は、1997年の初代デビューから25年近く経過した。2015年12月登場の現行4代目も、気付けばデビュー6年目に突入している。当初はハイブリッドカーの急速な普及に広く貢献したプリウスも、他モデルへの展開も進み、ハイブリッド専用車としての独自性は薄まりつつある。そんな中、次世代のプリウスが果たすべき役割はどう変わっていくのだろうか。2022年以降の登場が噂される新型プリウス(5代目)の姿を予想してみよう。
センセーショナルなデビューからおよそ25年が過ぎ、プリウスの役割も変わりつつある
初代プリウスに搭載されたトヨタハイブリッドステム(THS)は、独自の動力分割機構を開発。エンジンの動力を駆動と発電に切り分けることに成功し、充電の要らないモーター駆動を用いる世界初の量産ハイブリッドカーとなった。
当初は先行実験車的な要素も強かったものの、2003年登場の2代目の頃には一気に普及。ガソリン価格の高騰といった背景も後押しし、2009年登場の3代目プリウスで爆発的な大ヒットとなった。
いっぽうで2011年には、より小型のハイブリッド専用車「アクア」を登場。さらにトヨタでは主力モデルのハイブリッド化も宣言した。今ではOEM供給車を除くほとんどの乗用車にハイブリッドモデルがラインナップされ、ハイブリッド専用車としてのプリウスの独自性は薄まりつつある状況にある。
カーボンニュートラルの実現に向け、トヨタが電動車のフルラインアップ化を宣言! 次期プリウスPHVは重要な柱の一つになる
プリウス自体は役目を終えつつある状況にあるのは事実
しかしプリウスの車名の語源は、ラテン語で「~に先立って」という意味。未来に先駆け先行してきたハイブリッドシステムが普及した今、次なる課題は間違いなくPHVだろう。
時代に先行する宿命を背負ったプリウスが次に挑むのは“PHV(プラグインハイブリッド)”の普及推進だ
トヨタでは、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向け、電動車のフルラインアップ化を目指している。次世代EVシリーズ「TOYOTA bZ(トヨタ ビーズィー)」シリーズなど、電気自動車モデルを2025年までに15車種展開していくとしたのはその一環だ。しかしEVの技術、特にバッテリー技術は発展途上にあり、ガソリン車を一気に代替するのはまだ無理がある。
そのことを考えると「プリウスPHV」のPHV技術の進化こそが、電動化の推進に重要な役割を果たすことになる。
新型プリウス、登場時期は2022年末から2023年か 価格は300万円台に
次世代プリウスの中心的な役割を果たすであろうプリウスPHVの現行型は、2017年に遅れて登場している。現在別のモデル扱いとなっているプリウスとプリウスPHVを統合するとしたならば、デビューから5年の2022年、おそらくは2022年末か2023年のフルモデルチェンジとなりそうだ。
その意味では、フルモデルチェンジまでの間にもう1度プリウスPHVのマイナーチェンジを実施することで、PHVの販売を推進させる可能性もありそうだ。
新型プリウスには次世代ハイブリッドシステムと新開発バッテリーが搭載される可能性も
PHVも通常のハイブリッドも、プリウスの次世代化には搭載技術の進化が鍵となりそうだ。したがってトヨタから、ハイブリッドシステムやバッテリーに関する何かしらの新技術が先行発表されたなら、それはプリウスのモデルチェンジが間近だ、というサインになるかもしれない。こちらの動向にも注目しておきたい。
なおワゴンタイプの「プリウスα」(2011年登場)は2020年度で生産を終了しており、こちらの次世代モデルは登場しない見込みだ。
[まとめ:MOTA(モータ)編集部]
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