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ランドクルーザープラド ディーゼルの実燃費は11.6km/L! 安い軽油価格のおかげでアルファードよりもランニングコストは安かった

MōTA / 2021年7月4日 10時30分

トヨタ 新型 ランドクルーザープラド TZ-G(7人乗り/クリーンディーゼルモデル)[2017年9月マイナーチェンジ]

近年、SUVもハイブリッド化などで実燃費性能が急激に改善されている。そんな中、ヘビーデューティなクロスカントリー型の四輪駆動車の実燃費はどうなっているのだろうか。本格派の代表格「トヨタ ランドクルーザープラド」の実燃費記録をもとに検証してみたら…意外なことに、アルファードよりも経済的なことが分かった!

トヨタ ランドクルーザープラド TZ-G(ディーゼルターボ)[2017年9月12日マイナーチェンジ] [Photo:TOYOTA]

トヨタ ランドクルーザープラド・ディーゼルの総合実燃費は11.6km/Lを記録

トヨタ ランドクルーザープラドの実燃費計測は、同モデルがマイナーチェンジした2017年に実施している。計測車両は「TZ-G」(7人乗り・ディーゼル)だ。

実燃費は総合11.6km/L。カタログ燃費11.2km/L(WLTCモード燃費)を上回る数値を出すことが出来た。

各モード別に見ていくと、高速道路の実燃費が14.1km/Lと優秀な記録を出しているのが特筆される。力強く余裕のあるディーゼルエンジンの特性が特に発揮された格好だ。

長距離ドライブする機会が多いユーザーにとって、プラドのディーゼルターボエンジンは非常に頼りになる存在となるだろう。

1回の満タンで東京から本州最西端の山口県下関市まで到達出来る計算に!

取材車両:4WD・2017年モデル「トヨタ ランドクルーザープラド TZ-G」(ディーゼル・4WD)[実燃費計測:2017年10月]/※注1:市街地・郊外・高速道路の各実燃費・距離はメーター内の燃費計表示を記載し消費ガソリン量を算出。総合実燃費は総走行距離と消費ガソリン量から算出。/※注2:走行可能距離は計算上の数値であり、実際の走行を担保するものではありません。

経済産業省 資源エネルギー庁が2021年6月30日(水)に発表した石油製品小売市況調査によると、6月28日(月)時点での軽油店頭価格は1リッターあたり136.3円。ちなみにレギュラーガソリンは156.3円、プレミアム(ハイオク)ガソリンは167.1円となった。

ランドクルーザーの燃料タンク容量は87リットル。軽油を満タンにすると1万1858円である。

あくまでも机上の話だが、11.6km/Lの実燃費なら1回の給油で1009.2km、例えば東京・日本橋から本州の西端、山口県下関市まで到達する計算になる。

アルファードの実燃費がランドクルーザープラドを下回る結果に! 2.5Lが10.5km/L、V6 3.5Lが9.4km/L

ランドクルーザープラドのガソリン車については実燃費の計測記録がない。そのため、同じく車両重量が2トンを超える大型ミニバンの「トヨタ アルファード」と比較してみることにした。

※注1:2.5L(FF)モデルは2021年4月28日の一部改良でアイドリングストップ機構(オプション)の設定を廃止 [参考:2.5L(FF)アイドリングストップ無し (WLTCモード燃費)10.8m/L] ※注2:数値は2021年4月28日一部改良前の2.5 X(FF)を参照 ※注3:走行可能距離は実燃費とガソリンタンク容量を掛け合わせた計算上の参考数値であり、実際の走行を担保するものではありません。

アルファード(及び兄弟車のヴェルファイア)の実燃費を計測してみたところ、ハイブリッド15.7km/L、直4モデル10.5km/L、V6 3.5Lモデルの実燃費は9.4km/Lという結果だった。

ハイブリッドモデルの優秀さが際立つが、いっぽうでアルファードのガソリンモデルは、ランドクルーザープラドのディーゼルモデルよりも、実燃費の結果でも下回っていることがわかる。

ランドクルーザープラドは、アルファードよりランニングコストも安かった

そこでアルファードを満タンにした場合の数値をみてみよう。

ちなみにV6 3.5リッターのみプレミアム(ハイオク)指定で、ハイブリッドと2.5リッターはそれぞれレギュラーガソリン仕様。ランドクルーザープラドの項で示したガソリン小売価格(レギュラー156.3円、ハイオク167.1円)。アルファードの燃料タンク容量はハイブリッド65リットル、ガソリン車75リットル(4WD車は65リットル)である。

ランドクルーザープラドは、満タンにすると1万1858円。これに対しアルファードは、ハイブリッドは1万159円、2.5リッターは1万1722円、V6 3.5リッターは1万2532円となる。

アルファードよりもタンク容量が大きい(87リットル)が、安い軽油を使用するランドクルーザープラドのほうが1回あたりの給油代、つまりランニングコストは安く済むのだった。

兄貴分のランドクルーザーがフルモデルチェンジで新開発ディーゼルを搭載! こちらの実燃費向上にも期待大だ

2021年夏にフルモデルチェンジされるプラドの兄貴分「ランドクルーザー300」(写真は海外仕様)

ランドクルーザープラドの兄貴分である「ランドクルーザー」は2021年夏にフルモデルチェンジを実施するが、新開発の3.3リッターディーゼルツインターボエンジン仕様(309ps/700Nm)が国内にも導入される見込みとなっている。いずれフルモデルチェンジを迎えるはずのランドクルーザープラドへの展開もあるだろう。

ともあれ、まずは新型ランドクルーザー300の更なる低燃費性能向上に期待大だ。こちらも導入次第、実燃費を計測する予定なので楽しみに待っていて欲しい。

MOTA(モータ)の実燃費は実際に走って計測してます

高速道路の計測コース(約80km)

MOTAの実燃費レポートは、都内から千葉県郊外を周回する高速道路約80km、郊外路約30km、市街地約60kmの合計約170km前後を実際に走行して計測している。法定速度を基本に、周囲の流れを乱さない走行で実施するのは言うまでもない。

クルマのエアコンは基本的にオート・25度で設定。アイドリングストップ機能が作動しない等の特別な事情を除いては、燃費に有利なECOモード等は用いずノーマルモードで走行する。これらの条件のもと、車載燃費計の表示と距離計(トリップメーター)を基に燃費数値を算出した。

[まとめ:MOTA(モータ)編集部]

郊外路は信号も少なく渋滞もない区間で、ゆるやかなカーブと起伏がある(約30km), 市街地はところにより渋滞もあり、信号での停止・発進を繰り返す平均速度の低い区間(約60km)

郊外路は信号も少なく渋滞もない区間で、ゆるやかなカーブと起伏がある(約30km), 市街地はところにより渋滞もあり、信号での停止・発進を繰り返す平均速度の低い区間(約60km)

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