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窓が大きいミニバンは車内が暑くなりがち! どうする!? 間もなく到来、真夏の熱対策を考える

MōTA / 2021年7月7日 17時0分

トヨタ ヴォクシー

長い梅雨時期が過ぎて、間もなく真夏に突入する! 夏休みということもありドライブする機会も増えるが、いつも課題になるのが「暑さ」への対策だ。特に窓の大きいミニバンは、ほんの少しの配慮の違いで車内の温度も変わってしまうほど。意外と知らない真夏の暑さ対策のあれこれについて、改めて考えてみよう。

日産 セレナ(グレード:G)

車内が暑い! 暑すぎる! 真夏の熱対策を今のうちから考えておこう

せっかくの夏休み、近場で良いので気分転換も兼ねておでかけでもしたいものです

ジメジメとした梅雨が明ければやってくる夏。こんなご時世ではあるが、やはり夏はちょっと気分がウキウキしてドライブに出かけたくなるという人も少なくないだろう。

しかし真夏の日中にクルマに乗り込むと、そこは灼熱の世界。あっという間に汗が吹き出し、エアコンを全開にしてもなかなか熱気が解消しないという状況になってしまう。そこで今回は、そんな暑い車内をいち早く快適にする方法を考えてみたい。

対策1:ドアをパカパカ! それだけで効果大!? ~車内の熱を外に逃がす~

単純でありながら効果が高い方法としては、ドアを開けて車内にたまった熱を車外に逃がすという方法がある。この時、4ドア車であれば対角(運転席と助手席後部といった具合)の一方を全開にし、もう一方のドアを数回開閉すると、ドアを閉める圧で車内の空気が押し出されるという寸法だ。

ドアが大きい方が圧は高まるので、ハッチバックやミニバンなどはリアゲートを開け閉めするのも効果的と言えるだろう。

ほんの少しの対策が室内温度の違いを生み出すのだ

ドアの開閉だけでこんなに違う!という実証データも(JAF調べ)

駐車場の都合でドアをバタバタすることが難しいという人は、エアコンをつけたまま窓を全開にして走行するのもオススメ。窓を開けて走ることで走行風が取り込まれ、車内の熱気を外に追い出すことができるのだ。

対策2:熱源を突き止めろ! ~車内の温度を下げる~

車内の温度が上がる要因のひとつが、内装が日光にさらされて熱を持つということが挙げられる。とくにフロントガラスに近いダッシュボードは条件によっては80度近くまで温度が上がると言われており、いくら車内の熱気を車外に排出したとしても、熱を持ったダッシュボードが熱源となってしまうというわけだ。

そこでオススメしたいのが、濡れタオルでダッシュボードやステアリングといった直射日光が当たりがちな部分を拭くという作業である。これによって表面温度を下げることができるだけでなく、ホコリが溜まりやすいダッシュボードや、常に手が触れるステアリングを清潔に保つこともでき、一石二鳥なのだ。

対策3:ちょっとでも日陰を探せ! 地道な作戦が功を奏す ~そもそも車内の温度を上げない~

車内の温度が上がる大きな要因は夏の強い日差し。つまり、その日差しを受けないように心がければ車内の温度が極端に高くなる心配もない。

さすがに自宅の駐車場を別の場所に移す、というのは現実的ではないが、出先で駐車する場合などは日陰になる場所に駐車するように心がけるだけでもかなり車内の温度に差が出てくるだろう。

また日向に駐車する場合でも、サンシェードを設置するだけでダッシュボードの温度を20度以上低い状態にすることができるので、効果は大きいと言えるだろう。

サンルーフやガラスルーフを備えるクルマでは、シェードを閉めるだけでも開けっ放しの状態よりも明らかに車内温度の上昇が緩やかなので、閉め忘れないようにしたいところだ。

ちょっとした配慮の違いで車内温度は大きく異なる

新車の段階でスモークガラスになっているケースは多いが、さらに断熱効果の高い透明フィルムを貼って対策する手もある(画像はイメージです)

そのほかではウインドウフィルムの貼付も車内温度上昇を抑える効果が高い。特に最近では断熱やUVカットに特化した商品も多くリリースされており、フロント3面に装着しても車検にパスできる透過率の高いタイプも存在している。

フロントガラスも純正より断熱効果やUVカットの機能を高めた社外品が存在しており、飛び石などでガラス交換の必要性が生じた際にはこういったものも候補に入れると、より快適にドライブを楽しむことができるハズだ。

このように真夏の車内温度対策は、まず上げないこと。そして速やかに下げることに尽きる。

一部のEVやPHEVではリモートでエアコンをONにできる機能を有する車種もあり、太陽光で発電して車内を換気する「ソーラーベンチレーションシステム」を備えた車種も存在する。これらの機能がある車種であれば、それも有効活用して暑い夏を乗り切っていただきたい。

[筆者:小鮒 康一]

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