【予算360万円のSUV選び】トヨタ ハリアーハイブリッドとマツダ CX-5ディーゼル比較! 価格差わずか6万円ながら、車内の快適性はCX-5に軍配
MōTA / 2021年7月7日 19時40分
今度買うなら維持費の安いハイブリッドを! と考えている人も少なくないはず。だが、ランニングコストを考えるとディーゼルという選択肢もあるのだった。そこで今回はほぼ同価格のトヨタ ハリアーハイブリッドとマツダ CX-5ディーゼルモデルを維持費や使い勝手など、全方位で比較を敢行。結論から言えば、ハリアーも捨てがたいがトータル面で考えるとCX-5も大いにアリという結果であった。
ディーゼルとハイブリッドの対決! 維持費含めるとやっぱりハイブリッドがお得か!?
フォーマルな場にも似合う都会的なデザインでありながら、ファミリーで便利に使えるSUVを探しているパパ・ママ。それならトヨタ 新型ハリアーとマツダ CX-5を検討してみませんか。 今回はあえてハイブリッドとディーゼルを取り上げて、どっちがファミリー向けなのか? 購入後の維持費予想も含めて徹底比較します。
価格差6万円! トヨタ ハリアーのベースグレードとCX-5の最上級モデル対決
ハリアーの顔に注目! ギラギラパーツが少ない大人びた見た目が特徴
まずトヨタ 新型ハリアーは、ラグジュアリーSUVの先駆けとして登場して、最新型はエレガントかつ逞しさのあるクーペフォルムが美しいデザインです。馬の鞍をイメージしたインテリアも上質感たっぷり。2リッターのガソリンと2.5リッターのハイブリッドがあり、それぞれに2WDと4WDが設定されています。 今回取り上げるグレードは、ハイブリッドのエントリーグレードとなる「Sハイブリッド」358万円。外観ではフロントバンパーメッキガーニッシュが一部だけになったり、ルーフスポイラーがブラック塗装になったり、アルミホイールもシルバー塗装で17インチといちばん小さいサイズになるので、ややギラギラ感は控えめな印象。 42万円アップの「Gハイブリッド」になると、ほぼトップグレードと同等の外観になるのですが、Sハイブリッドはヘッドライトもプロジェクター式LEDではなく、3灯式LEDヘッドランプになっています。 >>CX-5は大径ホイールと豪華な内装が魅力
一方でマツダ CX-5は、欧州でも絶賛されるモダンで流麗なデザイン。贅沢なレザーで丁寧に仕上げたインテリアもエレガントです。パワートレーンは2.2リッターのクリーンディーゼル、2.5リッターのガソリンターボ、2.5リッターガソリン、2リッターガソリンの4タイプ。2リッターモデルは2WDのみですが、あとはそれぞれに2WDと4WDが設定されています。 今回取り上げるグレードは、クリーンディーゼルの「XD L パッケージ」352万円。6速ATと6速MTが設定されていて、どちらも同価格です。 ディーゼルのエントリーグレードが299万7500の「XD」なので、52万2500円アップとなるトップグレード。現在はさらに28万500円アップで内外装がゴージャスになる特別仕様車「エクスクルーシブモード」388万500円があります。 「XD L パッケージ」のインテリアは華やかなピュアホワイトレザー、シックなブラックレザーから選択可能。外観は他グレードでは特別装備となっている19インチアルミホイールが標準装備で、ピアノブラックのピラーガーニッシュとなるのも特徴です。 >>【内装比較】モニターサイズとエアコン機能に注目! 使いやすさはCX-5に軍配
ハリアーハイブリッドのベースグレードは必要十分な内容
それでは、室内の快適装備やシートアレンジを比較していきましょう。 新型ハリアーの運転席まわりは、他グレードだとマルチインフォメーションディスプレイが7インチですが、「Sハイブリッド」では4.2インチのTFTカラーディスプレイになります。 運転席は6ウェイのパワーシート、助手席は手動調整式。シートヒーターはありません。フルオートエアコンは左右独立温度コントロールで運転席集中モードもあります。 8インチのディスプレイオーディオが標準装備で、スマホ連携可能ですが、コネクテッド機能がヘルプネットとeケアのみ。T-Connectナビがオプション設定もないのが残念なところです。 シートアレンジは、後席が6:4分割可倒式。倒すとやや傾斜はできますが、段差のない広いラゲッジスペースが確保できます。デッキボード下にはスライド式の収納もあり、こまごました荷物がスッキリと収まるのも嬉しいところですね。多彩なシートアレンジならCX-5がオススメ! 運転席の快適性もピカイチ
そしてCX-5は、まず運転席まわりでは10.25インチの大きなセンターディスプレイがあり、運転席10wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能、前席シートヒーターやステアリングヒーターなどが標準装備。 運転席&助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付きのフルオートエアコンと、風向調整式のリアベンチレーター、後席のシートヒーターも標準装備です。 ナビはマツダコネクトが標準装備で、スマホ連携もOK。CD/DVDや地デジTVチューナーはオプションとなっています。 シートアレンジは後席が4:2:4分割の可倒式で、アレンジ多彩。やや傾斜はあるものの段差のないスペースが確保でき、床下収納もあります。ラゲッジ側からリモコンレバーで倒すことができて便利です。【快適装備比較】万一の際に役立つ機能を搭載するのはハリアーだが、CX-5はUSBソケットの数が前後ともに2つずつ
続いて、快適&おもてなし装備を見ていきましょう。 ハリアーは、夜間に室内をムーディーに演出するクリアブルーのイルミネーテッドエントリーシステムが特徴の一つでもありますが、「Sハイブリッド」は他グレードよりやや照らされるポイントが少なくなり、控えめとなっています。 ハイブリッドならではのファミリーに嬉しい装備として、非常時給電システム付きのAC100V・1500Wコンセントが4万4000円のオプション。万が一の災害時にも役立つので、これは欲しいところ。
USBソケットは2個あります。また、他グレードでは前後方録画機能付きのデジタルインナーミラーが標準装備ですが、このグレードでは8万8000円のオプション。なくても困るものではありませんが、別でドライブレコーダーを購入する予定ならば、付けてしまった方が見た目もスッキリするはず。 ただ、パワーバックドアや調光パノラマルーフが設定されないのは惜しいところです。 対してCX-5は、USBが前席2個、後席2個、AC電源ソケットが1個付いています。パワーリフトゲートも標準装備で、電動スライドガラスサンルーフが8万8000円でオプション設定されています。音楽好きな人には、ボーズサウンドシステム+10スピーカーで8万2500円のオプションもオススメです。 >>【先進装備比較】CX-5はフル装備だが、ハリアーは欲しい機能がオプション設定
それでは先進の安全運転支援技術を比較してみます。ハリアーは「トヨタ セーフティセンス」が標準装備で、自転車も検知するプリクラッシュセーフティやLTA(レートレーシングアシスト)、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールなどが揃います。 ただハイビームがオートマチックハイビームになったり、後方接近車両を検知する機能が6万8200円のオプションになったり、パノラミックビューモニターの設定もなく、フル装備とは言えません。 そしてCX-5は、全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(AT車)をはじめ、AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)、ブラインド・スポット・モニタリング、360度ビューモニター+フロントパーキングセンサーなど、市街地から遠出までしっかり安心の先進装備が揃っています。 夜間でも賢く照らしてくれるアダプティブ・LED・ヘッドライトや、レーン・キープ・アシスト・システム、交通標識認識システムも標準装備となっています。
【維持費比較】ディーゼルのCX-5は燃料代が安いのは魅力だが、トータルで考えるとハリアーハイブリッドがお得
では最後に維持費の面では、ハリアーは年に一度かかる自動車税が4万3500円。購入時と1回目の車検の重量税は免税です。 ガソリン代は、使用するレギュラーガソリンの平均価格(6月28日現在)が148円で、WLTCモード燃費が22.3km/Lなので、500km走行するのに約3315円かかります。 対してCX-5は、自動車税が4万3500円で重量税が免税になるのは同じです。使用する軽油の平均価格(6月28日現在)が126.4円で、WLTCモード燃費が17.4km/Lなので、500km走行するには約3628円かかります。維持費はややハリアーの方がお得ですね。CX-5は快適装備などが充実しているが、ハリアーは必要十分な機能を搭載! シートアレンジの多彩さはCX-5に軍配
ということで、車両価格はほぼ同等でもハリアーはベーシックなグレード、CX-5はトップグレードということで、運転席まわりの装備や安全装備で差が目立ちましたが、ハリアーも乗って不便を感じるところはないと思います。 シートアレンジの違いで、よりフレキシブルな使い方がしたいファミリーは、CX-5の方が便利かなという印象です。みなさんのファミリーにはどちらが合うのか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。 【筆者:まるも 亜希子】外部リンク
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