新型アクアの価格が198万円からと判明! 2021年7月19日(月)フルモデルチェンジ直前「トヨタ 新型アクア」の最新情報を徹底解説
MōTA / 2021年7月13日 11時0分
トヨタからの正式発表はないものの、新型「アクア」の発売が2021年7月19日(月)に決定したようだ。6月末からは、TOP写真のようにカバーもかけず丸裸で積載車に載せられた新型アクアも頻繁に目撃されるようになり、既にSNS上でも画像が飛び交っている状況にある。 MOTA(モータ)編集部でも、独自の情報網により新型アクアの販売価格を事前にゲットした。業界事情通のカーライフジャーナリスト渡辺 陽一郎氏が得た最新情報とともに、新型アクアの新型車解説をひと足お先にご紹介する!
トヨタ 新型アクア 販売価格は198万円から259万8000円
トヨタ 新型アクア グレード・価格一覧
<2WD(FF)/4WD(E-Four)[価格はすべて消費税込]>
・B:198万円/217万8000円(法人ユーザー向けビジネスグレード)
・X:209万円/228万8000円
・G:223万円/242万8000円
・Z:240万円/259万8000円
※以下の記事に掲載の価格・スペック(主要諸元)情報は編集部独自取材(2021年7月9日現在)による予想値で、メーカー発表値とは異なる可能性があります。最新記事は上記リンク先をご覧ください。
ヤリス、フィット、ノート、ソリオ…2020年から続くコンパクトカーの新型車ラッシュの最後を飾る新型「アクア」
トヨタの販売店では正式発表前の2021年6月下旬頃から販売価格を提示し予約受注をスタート
最近はコンパクトカーの新型車が活発に発売されている。2020年にはトヨタ ヤリス(旧「ヴィッツ」)、ホンダ フィット、日産 ノート、スズキ ソリオがフルモデルチェンジされ、2021年にはノートの上級車種になるノート オーラも加わった。そして近々、新型アクアもフルモデルチェンジを予定する。トヨタの販売店ではスケジュールを以下のように説明した。
「新型アクアの発表は2021年7月19日だが、6月下旬から価格を明らかにして予約受注を行ってきた。試乗車の配車時期は正確には分からないが、7月下旬から8月上旬には試乗できると思う」。
初代に続き新型アクアも「ハイブリッド専用モデル」
新型アクアは、従来型と同じくハイブリッド専用車だ。ハイブリッドシステムやプラットフォームは、現行ヤリスと共通化されている。 新型アクアの外観は、従来型のアクアに似ており、フロントウインドーとピラー(柱)の角度を寝かせた。ボンネットからフロントウィンドウが直線的に繋がり、ルーフは後方に向けて下降させている。サイドウィンドウの下端を従来以上に後ろへ向けて持ち上げたので、後方視界は従来型やヤリスと比べても悪化しそうだ。購入する時は、縦列駐車などを行って取りまわし性を確かめたい。新型アクアのボディサイズは、全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm、ホイールベース2600mm。全長、全幅従来型のアクアと等しい。全高は1485mmだから、従来型よりも30mm高くなった。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2600mmで、従来型や現行ヤリスに比べて50mm伸びた。
内装デザインは一新! シフトレバーがプリウス風のスイッチに変更 後席の広さも拡大した
意外!? シフトレバーが一般的なタイプからエレクトロシフトマチックに“進化”
内装ではインパネの形状が変わる。従来型のアクアやヤリスは、ハイブリッドでもATレバーは床面に装着される一般的な形状だが、新型アクアはエレクトロシフトマチックだ。プリウスのように、インパネに装着された短いATレバーで操作する。このATレバーは、ユーザーによっては扱いにくい場合があり、従来型ではオーソドックスな操作性が好まれていた。新型は従来型の特徴を失ったが、足元空間は広がり、従来型のATレバーが装着されていた部分にはトレイを配置した。
パーキングブレーキは足踏み式に 最新の電動式パーキングブレーキは非採用
パーキングブレーキは、従来型はレバー式だったが、新型はATの変更に伴って足踏み式になる。電動式でないのが残念だ。電動式であれば、車間距離を自動制御できるレーダークルーズコントロールの作動中に追従停車した時、電動パーキングブレーキを自動的に作動させて長時間の停車も行える。それが足踏み式では、レーダークルーズコントロールが全車速追従型でも、約2秒後には再発進する。
ちなみにヤリスのパーキングブレーキはレバー式だが、ヤリスクロスは電動式に進化した。レーダークルーズコントロールの長時間停車にも対応し、快適性も向上した。新型アクアも電動式にすべきだ。
ホイールベース拡大で、従来型やヤリスよりも後席の広さが拡大した新型アクア
新型アクアの居住空間だが、後席が従来型アクアやヤリスよりも快適になった。ホイールベースを従来型アクアやヤリスに比べて50mm拡大したので、前後席に座る乗員同士の間隔も、同じ寸法だけ広がる。全高は30mm高くなり、上下方向の余裕も増えた。従来型アクアやヤリスでは、後席に座ると足元空間が狭くて窮屈だが、新型アクアにはある程度の余裕が生じる。
その代わり荷室の広さは拡大されない。後席を使った時の荷室長(荷室の奥行寸法)は、新型アクアが656mmだ。従来型は722mmだったから、新型は少し短い。
パワーユニットは、直列4気筒1.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッドを搭載する。プラットフォームなどを含めたメカニズムは、前述の通りヤリスハイブリッドと基本的に共通だ。駆動方式は、前輪駆動の2WDと、後輪をモーターで駆動する4WDのE-Fourを設定した。
カタログ燃費は34.6~35.8km/Lで、ヤリスハイブリッドの35.4~36.0km/Lより若干下回る
新型アクアのグレード構成は、X、G、Zの3種類で、法人向けには装備を簡素にして価格を安く抑えたBもある。カタログ燃費は、X、G、Zは34.6km/L、Bは35.8km/Lだ(WLTCモード燃費)。従来型アクアの数値は27.2~29.8km/Lだったから、新型アクアの燃費は大幅に向上するが、現行ヤリスハイブリッドの35.4~36.0km/Lに比べると若干見劣りする。
ヤリスのリチウムイオン電池に対し、新型アクアはバイポーラ構造のニッケル水素電池を新採用
ヤリスと比べた時の燃費数値の違いは、複数の理由に基づくが、そのひとつに駆動用電池の変更がある。ヤリスハイブリッドはリチウムイオン電池を使うが、新型ヤリスでは、B以外はバイポーラ構造のニッケル水素電池としている。従来型のアクアが搭載したニッケル水素に比べると、新型はサイズを小さく抑えて性能は高いが、ヤリスハイブリッドのリチウムイオン電池よりは充放電効率が少し下がる。
その代わりコストは大幅に安い。つまり新型アクアは、ヤリスに比べてホイールベースを拡大した上級指向のコンパクトハイブリッドという印象を受けるが、ヤリスよりもコストダウンされている面もある。
新型アクアの価格は198万円からだが、一般ユーザーには209万円のX以上がオススメだ
7月19日に発売予定の新型アクアのグレード構成は、前述の4種類だが、Bは安全装備やスマートエントリーなどを簡略化した法人向けだ。一般ユーザーの購入対象は、X、G、Zの3グレードになる。X・G・Z各グレードの装備差をご紹介
Xには、衝突被害軽減ブレーキなどの基本的な装備は標準装着される。中級のGになると、遮音材のフードサイレンサーなどが加わり、ノイズを抑えて走りが上質になる。実用装備も充実する。最上級のZには、15インチアルミホイール、バイビームLEDヘッドランプなどを標準装着した。各種の情報を表示できるディスプレイオーディオの画面サイズは、Gなどは7インチだが、Zでは10.5インチに拡大される。
メーカーオプションとしては、シートの電動調節機能や合成皮革のシート生地などを用意した。シートの電動調節機能は、ヤリスクロスには設定があるがヤリスでは選べない。
新型アクアはヤリスよりも上級かつ買い得ななポジション! ハイブリッドを選ぶならヤリスよりも新型アクアがオススメだ
これらの装備内容から考えると、新型アクアはやはりヤリスよりも上級で、ヤリスクロスに近い位置付けだ。その一方で駆動用電池は、B以外はバイポーラ構造のニッケル水素になってコストを低減させ、買い得感も強めている。このことは新型アクアZ(240万円)と、ヤリスZ(232万4000円/両車ともに2WD)を比べると分かりやすい。新型アクアの最上級グレードZは、ヤリス(ヤリスハイブリッド)の最上級グレードZに比べて7万6000円高いが、アルミホイールなどを標準装着した。足まわりのショックアブソーバーは、スイングバルブ内蔵型に上級化される。またホイールベースの拡大によって車内も広い。
新型アクアの燃費はヤリスハイブリッドに比べて少し劣るが、価格の割に居住性や装備内容は優れている。つまり新型アクア Zは、ヤリス ハイブリッド Zよりも買い得だ。
そうなるとハイブリッドを選ぶなら新型アクア、ノーマルエンジンはヤリスという選択になりそうだ。
[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:MOTA編集部・小林 岳夫・茂呂 幸正・TOYOTA]
トヨタ 新型アクア 主要諸元(スペック)予想値
ボディサイズ:全長:4050mm×全幅:1695mm×全高:1485mm/ホイールベース:2600mm/エンジン種類:直列3気筒ダイナミックフォースガソリンエンジン/総排気量:1490cc/最高出力91ps(67kW)/5500rpm/最大トルク:120Nm/3800~4800rpm/動力用主電池:/ニッケル水素電池(バイボーラ構造)/モーター最高出力(フロント):59kW/モーター最大トルク:141Nm/トランスミッション:電子式無段変速機/燃料消費率:34.6km/L~35.8km/L[WLTCモード燃費]/サスペンション形式:(前)マクファーソンストラット式(後)トーションビーム式※本記事に掲載の価格・スペック(主要諸元)情報は編集部独自取材(2021年7月9日現在)による予想値で、メーカー発表値とは異なる可能性があります。
▼最新記事はこちらをチェック【2021年7月19日(月)更新】▼
■[2021/07/19]
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