【予算450万円の3列シートSUV選び】トヨタ ランドクルーザープラドとマツダ CX-8ディーゼル比較! 価格差わずか9万円ながら、USBポートの数など車内の快適性はCX-8に軍配
MōTA / 2021年7月14日 16時30分
次のクルマは3列シートを備えたSUV! と決めている方も少なくないはず。真っ先に候補に上がるのが、3列SUVでもっとも人気のマツダ CX-8、そしてトヨタ ランドクルーザープラドだろう。まったく性格の異なる2台ながら、価格帯はほとんど同じ。しかもどちらもランニングコストが安いディーゼルモデルもあるとあって、この2台で悩む方も少なくないそうだ。そこでランニングコストや内装の使い勝手など、全方位で比較を敢行。価格差たった9万円の2台はどちらがいいのか!?
3列SUV人気モデル対決! どちらも低燃費のディーゼルモデル
オシャレで使い勝手のいいSUVか、タフで頑丈な本格4WDのSUVか。ウチにはどっちがいいのかな、と悩んでいるパパ・ママはいませんか? 今回はファミリーに人気のマツダ CX-8とトヨタ ランドクルーザープラドを徹底比較。購入後の維持費予想もしてみます。
価格差約9万円! CX-8の最上級グレードとランドクルーザープラドベースグレード対決
都会も似合うスタイリッシュなデザインが特徴のマツダ CX-8
3列シート6人乗り/7人乗りが選べるSUVです。パワートレーンは2.2リッターのクリーンディーゼル、2.5リッターのガソリンターボとガソリンの3タイプで、それぞれに2WDと4WDを設定。トランスミッションは全て6速ATとなっています。
今回ピックアップするグレードは、クリーンディーゼルのトップグレードであり、特別仕様車の「XD エクスクルーシブモード」459万8000円(2WD/7人乗り)。6人乗りを選ぶと、16万5000円アップの476万3000円(2WD)になります。
外観はガンメタリックのフロントメッシュグリルやサイドガーニッシュ、高輝度塗装の19インチアルミホイールで上質&エレガント。ルーフレールがついてもスタイリッシュなのがさすがです。
インテリアはピュアホワイトレザーも選べる豪華でモダンな空間で、電動スライドガラスサンルーフ付きなので開放感があるのも魅力的です。
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ランクルの弟分! ランドクルーザープラドは本格クロカンモデル
パワートレーンは2.7リッターガソリン、2.8リッターディーゼルがあり、どちらも5人乗りと7人乗りのグレードが設定されています。全車4WD、6速ATとなります。
ピックアップするのは、ディーゼル/7人乗りのエントリーグレードとなる「TX 2.8リッタークリーンディーゼル(7人乗り)」448万8000円。同グレードの5人乗りが433万円なので、3列シートモデルは15万8000円アップとなります。
外観はフロントマスクは上級グレードと変わりなく、タイヤも52万5000円アップとなる「TX ”Lパッケージ”」と同じく17インチでシルバーメタリックのアルミホイールを装着。クロームのドアベルトモールディングが省かれる程度で、大きな違いはありません。
ただ、インテリアはかなり簡素になります。運転席が本革で10wayのパワーシートだったのが手動調整のファブリックとなり、快適温熱シート+ベンチレーションもナシ。3列目シートの格納も手動になり、インパネなどの装飾もシンプルです。
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【内装比較】CX-8はディスプレイオーディオ標準装備も、プラドはオプション扱い
運転席は10wayパワーシート、助手席は6wayパワーシートで、どちらもシートヒーターとベンチレーションがついています。2列目はセンターアームレストにUSBが2個あり、カップホルダーや小物入れも充実。2列目左右席にもシートヒーターがあるのが嬉しいですね。USBポートは2列目シートにも2個備わります。
オーディオはディスプレイオーディオと地デジチューナー、BOSEサウンドシステムまで標準で、ワイヤレス充電もつきます。とても豪華ですね。
対するトヨタ ランドクルーザープラドのインテリアは、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイがありますが、ディスプレイオーディオ+T-Connectナビキットは44万6600円のオプションです。パワーシートやシートヒーターなども、オプション設定すらないのは残念なところです。
【シートアレンジ比較】3列目シートの収納方法はどちらも簡単! USBポートの数はCX-8の圧勝
3列目に座る場合も、簡素な作りではなく快適性が高いですが、頭上のスペースは大柄な人にはタイトかもしれません。小柄な人や子どもが座るには十分といった印象。もし頻繁に3列目シートを使うのであれば、6人乗りを選択すると2列目と2列目の移動が車内でできるセンターウォークスルーが使えて便利です。
3列目シートは5:5分割でフロア格納ができるため、広大なラゲッジスペースが確保できます。USBはなく、DC12Vソケットがフロント、リヤ、ラゲッジに備わるのみ。ですが、ランドクルーザープラドの3列目シートは大人でもしっかり座れるスペースが確保されている上、乗り心地は街中でも意外にソフトで快適です。
年に2〜3回程度、帰省で両親を乗せる人や、部活の送り迎えで多人数を乗せる機会がある場合も、窮屈な思いはさせないでしょう。
【収納比較】フル乗車した際のラゲッジルームの広さはCX-8が僅差で勝ち!
深いアンダーボックスなど、収納スペースが豊富なCX-8
ラゲッジを比較してみると、CX-8は通常だと容量は239Lとコンパクトカーよりも狭いスペース。ですが、A型ベビーカーはしっかり積めるくらいの空間があります。
Boseサウンドシステムを搭載すると、やや削られてしまうものの、サブトランクも深さがあるので買い物バッグ程度は入ります。
2列目シートを前倒しすると、やや隙間はあくものの、フルフラットの大きなスペースが生まれます。2列目・3列目とも片側だけを倒せば、スキーやサーフボードなど長尺物を積んでも4人乗車ができるのも便利なところですね。
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ランドクルーザープラドは3列目シート収納時の使い勝手は抜群!
上級グレードになると、この3列目シートの格納・復帰操作が電動になり、スイッチひとつで操作できるのですが……、このグレードでは手動となっています。
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【先進装備比較】CX-8はフル装備だが、ランドクルーザープラドは足らない機能も多々
では最後に安全装備を比較しましょう。CX-8は全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(AT車)をはじめ、AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)、ブラインド・スポット・モニタリング、360度ビューモニター+フロントパーキングセンサーなど、市街地から遠出までしっかり安心の先進装備が揃っています。
夜間でも賢く照らしてくれるアダプティブLEDヘッドライトや、レーンキープアシスト、交通標識認識システムも標準装備となっています。こうした安全装備のグレードごとの差が小さく、ベースグレードでも満足度が高いのがマツダ車全般に言える特徴ですね。
ランドクルーザープラドはミリ波レーダー+単眼カメラでのプリクラッシュセーフティをはじめ、レーンデパーチャーアラートやオートマチックハイビームなど5つの装備を揃えたトヨタセーフティーセンスが全車標準装備。
ですがレーダークルーズコントロールは全車速対応ではなく、ブラインドスポットモニターも装備されません。
その代わり、オフロードをはじめ道なき道を進む際にサポートしてくれる頼もしい走行支援技術が満載。リヤのトルセンLSDや電動リヤデフロックはトップグレードのみの設定となりますが、トルセンLSD(センターデフ)付きトランスファーや傾斜角モニターといった、さまざまな技術でタフな走行を可能にしています。
【維持費比較】燃料代、税金面などCX-8が割安という結果に
ランドクルーザープラドは自動車税が5万1000円。ガソリン代は同じく軽油を使用しますので、燃費11.2km/L(WLTCモード)で500km走行するには、約5767円かかります。
市街地メインならCX-8を。アウトドア重視ならランドクルーザープラドがオススメ
というわけで、市街地をメインで走るファミリーや、上級装備重視ならCX-8、アウトドアが好きで冒険ドライブに出かけるファミリーならランドクルーザープラド、というような結果となりましたが、いかがでしょうか。
皆さんのファミリーにはどちらがピッタリか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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