トヨタ 新型ハリアー、一番安いのと高いので200万円もの開きあり! 一体どれを買ったらいいの? どれを買っても正解なの!?
MōTA / 2021年7月18日 19時0分
トヨタの人気SUV「ハリアー」は、2020年6月17日にフルモデルチェンジした現行型で4代目となる。基本グレードは「S」「G」「Z」の3つしかないが、ガソリンモデルとハイブリッドモデル、しかもそれぞれにFFと4WDの設定があり、GとZには本革内装のレザーパッケージも加わることで、価格は299万円から504万円までと200万円以上の開きがある。果たして買いなのはどのグレードなのだろうか。
ハリアー購入勢も悩んでる!? ガソリン車対ハイブリッド車は6対4の僅差
ガソリン車とハイブリッド車の販売比率は6対4でガソリン車がややリード
4代目 トヨタ 新型ハリアーは、2020年6月17日のデビューから1年が経過した。冒頭でもお伝えしたとおり、3つあるうち、最も安い「S」グレードと高い「Z」グレード(Z レザーパッケージ)では、実に200万円もの価格の開きが存在している。2リッターガソリンエンジンモデルと、2.5リッターハイブリッドモデルの2つのパワートレインがあり、さらにそれぞれにFFと4WDの設定があるので、その価格差が大きく影響しているのだ。それでは、ユーザーはどのグレードを一番求めているだろうか。トヨタによると、新型ハリアーは発売後およそ1年間(2020年6月~2021年5月)で9万7570台を登録した。ガソリン車とハイブリッド車の比率はおよそ6対4で、価格の安いガソリン車に軍配が上がる。
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は59万円、しかし10万キロ乗っても燃料代の差は30万円しかない
同グレード・同駆動方式の場合、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は59万円ある。確かにハイブリッドのカタログ燃費は22.3km/L(FF・WLTCモード燃費)と優秀だが、ガソリン車でもカタログ燃費15.4km/L(FF・WLTCモード燃費)と十分に良好だ。ガソリン1リッターを151円と想定し、1万キロを走った場合、約9万8000円かかるガソリン車に対し、ハイブリッドなら約6万8000円で済むものの、その差はわずか3万円程度に過ぎない。仮に10万キロ乗ったくらいでは、燃料コスト差と価格差を埋めることは出来ない計算になる。多くのユーザーは、走行10万キロ到達前に乗り換えを検討するので、その意味でガソリン車を選択する人の比率が高いのは納得できるところだ。
ハイブリッドを選ぶのはコスパだけじゃない! 高級車ハリアーにふさわしい静粛性とスマートさがあった
とはいえ、実際には4割のユーザーがハイブリッドのハリアーを選択している。これからの地球環境を考え、燃料効率が高く排出ガスも減らせるハイブリッドを選択するケースは多いと思われる。しかし何より、ハリアーのハイブリッドはガソリンモデルよりも静かで、滑らかな走りが得られる。エンジンの負荷が最も多くかかる発進時、ハイブリッドはモーターの力で走りをサポートするのだ。そのスムーズさを知ってしまうと、59万円という価格差も十分に納得出来る。
結論!「せっかく買うなら、より良いものを!」
トヨタによると、ハリアーの人気グレード1位はガソリンの上級グレード「Z」で、全体の2割強を占める。次いで2位はハイブリッドの最上級グレード「Z レザーパッケージ」で全体の2割弱。3位はガソリンの「Z レザーパッケージ」と、中間グレード「G」がほぼ同数で16%という順になっている。ハリアーは初代から現行の4代目に至るまで「高級SUV」というキャラクターを維持し人気を集めている。299万円の最安値「S」グレードにも惹かれつつも『せっかく買うなら、より良いものを』という心理が働くのは当然のこと。
あとはお財布から出せる予算との兼ね合い次第で、おのずと選択肢が決まっていくだろう。
ガソリンとハイブリッドは必ず乗り比べしてから決めよう
ちなみに、ガソリンFFからハイブリッド4WDまで、新型ハリアーをひと通り試乗した経験のある筆者としては、購入する際にはひとまずガソリンとハイブリッドは両方に試乗してみてから決断したほうが良いですよ、とお伝えしておく。思いのほか活発でスポーティな2リッターガソリン車と、滑らかな2.5リッターハイブリッド車では、同じハリアーでも随分とキャラクターが異なる。そんな乗り比べも楽しみのひとつとしながら、納得の上で自分だけの1台を選ぶのが、完璧なハリアー購入術と言えるだろう。[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・茂呂 幸正・小林 岳夫・TOYOTA・MOTA編集部]
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