新型アクア、「ヤリスのデザインに抵抗感があった人の受け皿」との見方も、足踏み式パーキングブレーキに不満の声【みんなの声を聞いてみた】
MōTA / 2021年7月23日 10時44分
圧倒的な低燃費を誇り、コンパクトハイブリッドカーのとして一時代を築いていたトヨタ アクアが、初のフルモデルチェンジを実施し、2021年7月19日(月)より2代目となる新型モデルの発売を開始した。そこで気になるのが、同社のもう一つのグローバルコンパクトカーであるヤリスとの関係性。共通のプラットフォーム、エンジン、先進安全機能などを備える新型アクアとヤリスについて、ここではSNSで挙げられているみんなの声を紹介していく。
同じトヨタのコンパクトカーでも若干異なるキャラクターの2台
2011年に登場したトヨタ アクアは、コンパクトなサイズと低価格。そして燃費性能が広く支持され、グローバルで累計約187万台を販売したコンパクトハイブリッドカーである。2代目となる新型アクアは、2020年発売のコンパクトカー「ヤリス」と同様のTNGA-Bプラットフォームを採用。低燃費や動力性能を確保するため、ヤリスとは異なる新開発の「バイボーラ型ニッケル水素電池」を搭載(Z、G、Xグレードで採用)している。
これにより、従来モデルに比べ2倍の出力を発揮し、アクセル操作へのレスポンス向上。低速からパワフルでスムースな加速性能が改善されたほか、電気だけでの走行可能距離も拡大し、時速40キロ前後の街乗り領域までEV走行が可能となっている。
さらに、カタログ燃費値では初代から20%向上させ、35.8km/L~33.6km/L[WLTCモード燃費]を達成している。
新型アクアのボディサイズは、全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm。従来型同様に5ナンバーサイズ枠に収まる。ホイールベース(前後車軸間の距離)2600mmとなり、従来型比で50mm延長されたことで、後席の足元や荷室空間などが拡げられた。
一方のヤリスは、全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm-1515mm、ホイールベース2550mmのボディサイズ。ヤリスのほうがよりコンパクトなモデルだ。また、新型アクアでは、災害時など万が一の際に役立つ機能として、大容量バッテリーを活用した「非常時給電モード」を全車に標準採用した。
これは非常時の車両駐車時、AC100V・1500Wの非常用電源を供給できる機能。また通常運転時にはアクセサリーコンセントとしても活用できるもので、ヤリスには非搭載の装備だ。
オーソドックスなアクア、攻めのヤリス
そんな新型アクアについて、SNS上ではどのような意見が飛び交っているのか確認してみた。まず、これまで同社の代表的な低燃費コンパクトカーだったアクアに対しては、
「今時は低燃費が売りのハイブリッドが目新しくなくなってきた中、新型アクアは新しいニッケル水素の技術で低燃費+αの価値を出していた」
といった声があり、
「初代アクアのオーナーからの乗り換え需要は高そう」「旧型プリウスからの乗り換え需要も見込めるのでは」
など従来の燃費重視のユーザー層もからも熱視線が注がれている様子だ。
また、ヤリスと比較する声としては、
「尖ったデザインが欲しい人はヤリス」
「正統派はアクア、尖った攻めたデザインを推す人はヤリスという棲み分けか」
「新型アクアはヤリスに抵抗感があった人の受け皿になるだろう」
と、デザイン面ではオーソドックスなアクア、攻めのヤリスとする声が見受けられる。
ヤリスよりも広い後席ながら、絶対的アドバンテージとは言えず
一方、内装面については、
「後席広くなったのは嬉しい」
としながらも、
「後席はヤリスよりは広そうだが、コンパクトカーで居住性を望むならフィットやノートもテーブルに上がる」
「後席が広くなった新型アクアといえど、ファミリーユースかというと考える。シエンタやカローラなど、トヨタにはまだまだ他のモデルが包括的にある」
といった声も。コンパクトカーで内装・居住空間を重要視している層からは、広くなった新型アクアと言えど競合よりアドバンテージが大きくあるわけではないようだ。
しかし、そうした場合でもまた別の車種を選択候補にできるラインナップを揃えるトヨタの総合力の高さがやはり驚異的と捉えているようだ。
足踏み式パーキングブレーキとジョイスティック式シフトレバーには不満の声
そんな中、新型アクアの不満な点、改善を望む声として、「新型アクアの方が若干上級なモデルの位置づけか? それだけに足踏み式パーキングブレーキなのは惜しい」
「コストの面での採用なんだろうけど、足踏み式パーキングブレーキにはがっかり」
と、足踏み式パーキングブレーキに不満の声が多く挙がっている。また、同様に、
「シフトノブや足踏み式パーキングブレーキは年配層には敬遠されそう」
「新型アクアよりも尖がったデザインのヤリスだが、シフトレバーが普通のだから高い年齢層には操作性で優位だと思う」
など、足踏み式パーキングブレーキ同様、新型アクアに採用されているジョイスティック式シフトレバーが、特に高齢者には不向きとみる声も少なくない数で挙がっている。
コンパクトなサイズ、低燃費、低価格で一時代を築いた初代アクア。果たして、2代目となる新型はそれに倣うことはできるのか? 今後の販売展開にも注目していきたい。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ダイハツの新型「FRスポーツカー」まもなく登場!? 開発“再開”のカギは「トヨタとの共同開発」にあり? 次期「コペン」どうなるのか
くるまのニュース / 2024年9月12日 15時10分
-
トヨタ斬新「最小・最安級コンパクトカー」がスゴイ! “全長3.8m”級ボディ&150万円台から! MT設定や“GRモデル”もある「アギア」とは?
くるまのニュース / 2024年9月11日 7時10分
-
約126万円! “スライドドア”装備のトヨタ「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4m級ボディの「ヒューマン・フレンドリー」マシン「ラウム」とは
くるまのニュース / 2024年9月5日 14時10分
-
203万円で「7人」乗れる! イチバン安い「国産ミニバン」どんな人が買う? 国産“随一の安さ”でも装備は十分! コスパ最高の「シエンタ」ユーザーの特徴とは
くるまのニュース / 2024年8月29日 21時10分
-
【2024年】コスパ最強の5ナンバーSUV人気モデル5選! 運転しやすい3ナンバーSUVも合わせて紹介
MōTA / 2024年8月26日 18時30分
ランキング
-
1「令和のコメ騒動」不足解消でも楽観できない事情 人口減少社会で「農地改革」が進まない本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 8時0分
-
26時間睡眠を続けた人の脳は「ワインを2~3杯飲んだ状態」と同じ…「昼休みも仕事する人は危険」といえる理由
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 10時15分
-
3バフェットの次を行く投資術 長年の積み重ねで業態転換成功の「富士フイルムHD」急速な時代の変化への対応は「お手本」 かつて「世界の巨人」コダックは破綻も
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月20日 11時0分
-
4夫の死後「積年の恨み」晴らす「死後離婚」驚く実態 義理の家族と「完全に縁を断ち切る」方法は?
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 9時30分
-
5人口はどんどん減っていくのにタワマンは増え続ける…日本各地で進む「再開発ラッシュ」の知られざる大問題
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください