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目標の2.5倍! トヨタ ハイラックスがいま絶好調に売れている! 若者のアウトドアブームが後押し ライバルメーカーも追従か!?

MōTA / 2021年7月28日 20時30分

トヨタ 新型ハイラックス Z[2020年8月19日マイナーチェンジモデル] [photo:TOYOTA]

乗用車ジャンルで圧倒的なシェアを誇るトヨタだが、商用車のジャンルでも元気だ。近年はアウトドアブームも背中押しし、車中泊可能な1BOXバンのハイエースは特に支持を集めている。そしてもう1台注目したいのが、ピックアップトラックの「ハイラックス」だ。こちらも根強い人気を誇る。2020年8月に実施したマイナーチェンジでさらに改良も加わり、先進運転支援機能や安全性も乗用車同等の備えとなった。今回はそんな新型ハイラックスについて改めて紹介してみよう。

トヨタ 新型ハイラックス Z[2020年8月19日マイナーチェンジモデル] [photo:TOYOTA]

2017年、13年ぶりに復活したトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」

ハイラックスは世界で累計1700万台を超える販売を誇るトヨタの主力モデルだ

北米でも大ヒットした4代目ハイラックス[1983年~1988年]

トヨタの「ハイラックス」は、車体の後部に独立した開放型の荷台を持つピックアップトラックだ。1968年に初代モデルが登場して早々に、海外市場で特に好調な売れ行きを示した。

その後、世界約180の国・地域のユーザーから支持を集め、各国での現地生産も実施。2017年には世界累計1700万台を超える販売台数を記録するほど、トヨタの中でも有数の主力商品へと成長を遂げているのだ。

日本国内では1997年から2004年まで販売されていた6代目「トヨタ ハイラックス」

ただしここ日本では、積載量に勝る小型2トンクラスのキャブオーバー型トラック(トヨタ ダイナやいすゞ エルフ、日野 デュトロといったタイプだ)が普及。さらに小回りの利く軽トラックも豊富にあることから、ピックアップ型の需要は衰退。

ライバルの「日産 ダットサントラック」は2002年に、そしてハイラックスも2004年に日本から一時撤退している。

全長5.3メートル! 随分と立派になって復活!

2017年9月12日、13年ぶりに国内復活を遂げた「トヨタ ハイラックス」(8代目)

そんな中、久しぶりにハイラックスが国内に復活したのは2017年9月のことだった。

旧型を保有し続ける法人ユーザーなどから復活を求める声があったことや、アウトドアレジャーの需要も見込み、タイで製造されるモデルの再導入に至った。

「2GD-FTV」型 直列4気筒 2.4リッターディーゼルターボ(150ps/400Nm)

新型ハイラックス(7代目は日本未導入のため今回で8代目)のボディサイズは全長5335mm、全幅1855mm、全高1800mm、ホイールベース3085mmとかなり大きく、ナンバーは普通貨物(1ナンバー)に属する。特に5メートルを超える全長は大型SUVのランドクルーザーよりも長く、駐車場区画によっては収まりきらないケースも生じるほどだ。

全車がパートタイム4WD(四輪駆動)で、搭載エンジンは直列4気筒 2.4リッターディーゼルターボ(150ps/400Nm)。6速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。

2017年当時の販売価格は、326万7000円から374万2200円(消費税込)だった。

2020年8月にマイナーチェンジ! どう変わった!?

日本に再導入されたハイラックスはその後、特別仕様車の追加や一部改良を実施してきたが、2020年8月19日にデザイン変更を伴うマイナーチェンジを実施している。

当初、代替需要をもくろみ再導入されたハイラックスだが、実際には20代・30代の若年層ユーザーが多く買い求めているのだという。これはトヨタにとっても想像以上だったようだ。

マイナーチェンジで若いユーザーの趣味嗜好に寄ったデザインに変更

タイ仕様のハイラックス(2017年登場のオリジナルデザイン)は、現地では安価なファミリーカーとしても人気が高い。乗用車に比べ、税制上の優遇があるからだ。そのためメッキのグリルなど「立派で高級そうに見える」見た目に仕立ててあった。

しかし今回のマイナーチェンジでは、若いユーザー層の嗜好にも配慮した。大型台形グリル装着のほか、ヘッドライトも先進的なバイビームLED化されるなど、ピックアップの力強さ、タフさを強調するフロントデザインに変更されている。

アイドリングストップ追加やエンジン改善などで燃費も15%改善!

メカニズムでは、エンジン自体の改良に加えアイドリングストップ機構を追加し、従来型より15%燃費を改善。カタログ燃費は11.7km/L(WLTCモード)となった。

またサスペンションやパワーステアリングの改善により、乗り心地や操縦安定性も向上させた。

プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ), ブレーキ制御付きレーダークルーズコントロール

プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ), ブレーキ制御付きレーダークルーズコントロール

なお前年2019年の一部改良では、プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)の機能向上により昼間の自転車、夜間の歩行者検知機能も追加したほか、ブレーキ制御付きレーダークルーズコントロールも設定。さらにレーンデパーチャーアラート(車線逸脱警報)にヨーアシスト(車線逸脱抑制)機能も追加するなど、乗用車同等の先進運転支援機能・安全装備も加えられている点にも触れておきたい。

現在の価格は、347万1000円から387万6000円となっている。

アウトドアブームが後押しし、むしろ売れ行き上昇中!

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トヨタによると、2021年上期(2021年1月~6月)のハイラックス販売台数は約6080台だという。実に月平均1000台のペースで売れているのだ。2020年8月のマイナーチェンジ時に発表された月間販売目標は400台だったから、これを大きく上回る結果となった。アウトドアブームによる若年層ユーザーの増加が、台数の上乗せに貢献しているという。

ちなみに1年前の2020年上期(2020年1月~6月)で約2350台、マイナーチェンジ後を含む下期(2020年7月~12月)で約3990台となっており、今年に入ってさらに台数を伸ばしていることがわかる。

日産や三菱など、他社ライバル車種の国内導入にも期待大!

ピックアップトラックは、SUVとはひと味違う本物のタフな道具である。ハイラックスは輸入車のため、輸入数には限りがある。この勢いが続きそうなら、さらに市場が拡大する見込みもありそうだが、急に輸入台数を増やしたりしづらいところは痛しかゆしといったところか。

他メーカーでも日産や三菱など、ハイラックスに対抗するピックアップトラックを海外生産するメーカーは多い。この状況を横目で見ながら、新規で参入を目論んでいるかもしれない。こちらの動向にも注目しておきたい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]

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