【予算150万円の軽SUV選び】スズキ 新型ハスラーとダイハツ 新型タフト対決! 家族で使うなら断然ハスラーだが、タフトも捨てがたい選択肢だった
MōTA / 2021年7月28日 20時0分
新車市場の約4割を占めるまでに成長した軽自動車。スライドドアを備えたスーパーハイトワゴンが人気を集めている一方で、クロスオーバーSUVスタイルのモデルも支持されている。そこで今回はスズキ 新型ハスラーとダイハツ 新型タフトの使い勝手やランニングコストを含めて徹底比較を敢行。結論としては家族で使うならハスラーに軍配があがるが、どんな違いがあるのか!?
クロスオーバー軽SUV比較
人気のSUVタイプで、ファミリーユースもOKの軽自動車が欲しいパパ・ママはいませんか? それなら狙い目は、元祖「遊べる軽」ことスズキ 新型ハスラーと、パノラマルーフが嬉しいダイハツ 新型タフト。この記事では、ハスラーとタフトを購入後の維持費予想も含めて徹底比較します。
価格差3万円! 新型ハスラーと新型タフトの最上級グレード対決
元祖遊べる軽のハスラーは全車マイルドハイブリッドを搭載
まずスズキ 新型ハスラーは、親しみやすくて可愛くもカッコ良くも乗れるクロスオーバーSUVのデザイン。そしてアイポイントが高い運転しやすさ、荷物もたっぷり積める広い室内で、大人気となった初代をさらに磨き上げた1台です。「遊べる軽」の素質はそのままに、より広く上質になっています。ターボと自然吸気エンジンがあり、全てマイルドハイブリッドでミッションはCVT。2WDと4WDが設定されています。
今回取り上げるグレードは、「HYBRID X」151万8000円。自然吸気エンジンのトップグレードで、装備は全体のトップグレードとなるターボモデル「Xターボ」と比べても、それほど見劣りしない充実度。
外観ではLEDサイドターンランプ付きドアミラーや、15インチアルミホイールが他グレードとの差となっています。ボディカラーの2トーン仕様は全車でオプションです。
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新型タフトは大型サンルーフが全車標準! 開放感ある車内が魅力
一方でダイハツ 新型タフトは、四角くどっしりとしつつ、どこか愛嬌のあるデザイン。そして前席の頭上がまるごとガラスになっている「スカイフィールトップ」が全車標準装備となった、新登場のクロスオーバー軽SUV。最低地上高が190mm確保されているので、オフロードや雪道の走りも頼もしく、新感覚の“遊べる軽”として注目されています。ターボと自然吸気エンジン、ミッションは全てCVTで2WDと4WDが設定されています。
今回取り上げるのは、自然吸気エンジンのトップグレードとなる「G」148万5000円。全体のトップグレードとなる「Gターボ」と大きく変わらない装備内容で、外観ではルーフヘッダーとホイールハウス内がブラックフィニッシュとなり、ルーフレールも装備。シルバー塗装の15インチアルミホイールを履くのが他グレードとの違いです。
また現在、フードガーニッシュなど外観にシルバー加飾が装備されて華やかな印象となる特別仕様車「G“クロムベンチャー”」が6万6000円アップの155万1000円で登場していますが、外観以外の装備内容は同等となっています。
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【内装比較 運転席編】USBポートが標準装備なのは新型タフトだけ。対する新型ハスラーは収納性能が素晴らしかった
ハスラーの魅力はシート間スペースと使い勝手抜群の収納にあり
ではまず、室内の装備や収納、シートアレンジを比較してみましょう。ハスラーは広々とした室内で、まるで宇宙船の操縦室のような、遊び心満点のインパネデザインが目を惹きます。助手席のインパネアッパーボックスは、Xグレードのみリッド付きとなっていてやや小さめですが、グローブボックスはボックスティッシュが収まる大きさ。
その上のオープントレイには、スマートフォンなど細々したものが置けますが、USBは全車オプション設定となっています。運転席と助手席の間のスペースにも小ぶりのバッグなどが置けて、スズキ軽のお約束、助手席の座面をパカッと開けると収納バスケットがあり、ここにも荷物が入ります。
そのほか、9インチのスマホ連携ディスプレイオーディオはオプションですが、フロント2スピーカーとフロント2ツイーター&リア2スピーカーが標準装備。運転席・助手席のシートヒーターも標準装備されています。
新型タフトは広大なサンルーフが自慢! きめ細やかな収納スペースもイイ
対するタフトは、まず目に入るのはやっぱり、前席の頭上が大きくガラスとなった新感覚のパノラマ視界。信号待ちでふと空を見上げたり、満点の星空を眺めたりする楽しさはタフトだけのものです。ただその分、フロントガラスの上下はややタイトな印象で、背の高い人は頭上スペースをチェックした方が良さそうです。
インパネはツールボックスのように使いやすさ重視の中に、遊び心が散りばめられた印象。助手席の大型インパネトレイはボックスティッシュが収まり、2層になったグローブボックスや、スマートフォンがぴたりと置けるセンターコンソールトレイで小物の指定席がわかりやすい収納です。助手席シートアンダーボックスもあり、USBも標準装備されています。
そのほか、6.8インチのディスプレイオーディオはオプションですが、バックカメラや16cmフロントスピーカー、16cmリヤスピーカーは標準装備。運転席・助手席のシートヒーターも標準装備されています。
【内装比較 後席編】リクライニングと前後スライドは新型ハスラーだけ! 新型タフトは必要十分な装備
ハスラーの後席では、ドリンクホルダー2個、ショッピングフック3個がついた折り畳み式のパーソナルテーブルが装備されていて、とても便利。大きめな座面で座り心地のいい後席は、左右別々に前後スライドとリクライニングができ、人と荷物の分量に応じて後席スペースとラゲッジの調整がしやすいのが魅力です。 タフトの後席はドアポケット&ボトルホルダーがありますが、前後スライドやリクライニング機構はなし。というのも、タフトはコンセプトとして前席を人のスペース、後席を荷物のスペースと割り切った作り方をしているのです。でも、大人2人が座っても十分にゆとりのある頭上&足下スペースが確保されています。【シートアレンジ比較】車中泊向きは新型タフト! ハスラーの魅力はシートアレンジのしやすさ
続いてラゲッジの使い勝手を比較します。最初に後席をフルフラットにした状態では、ハスラーもタフトもほぼ同等の広さが確保できます。タフトはドアパネルとの隙間がなくぴたりとフラットになるので、車中泊にも向いている印象です。使い方に差が出るのは、ハスラーは荷室側からも後席のスライド操作ができ、左右別々に奥行きを広げることができるところ。後席背面とフロアが防汚タイプとなっていて、ラゲッジアンダーボックスも防汚タイプで取り外しができます。
また、助手席にも前倒し機構があり、サーフボードなど長い荷物を積むことも可能です。
タフトは後席のスライドはできませんが、フロアボードの深さが2段階に変えられて、大きなスーツケースやベビーカーなどを立てかけて積載できるようになっています。こちらも、後席背面とフロアが汚れがつきにくい素材になっていて、アウトドアなどでも掃除がラクなのが嬉しいところです。
【先進装備比較】どちらも互角の装備! タフトだけACCはオプション設定
では安全装備の比較です。ハスラーは、全車速追従機能付きクルーズコントロールと車線逸脱抑制機能がターボモデルのみの設定で、自然吸気モデルにはオプション設定もありません。
でもそのほかのデュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、後退時ブレーキサポートやリヤパーキングセンサー、ハイビームアシストといった、街中から夜間まで助かる安全装備はフルで標準装備。
ディスプレイオーディオとセットで全方位モニター用カメラもオプション設定となっています。
そしてタフトは、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)とLKC(レーンキープコントロール)はGターボのみ標準装備で、Gにはオプション設定となっています。
衝突回避支援ブレーキ、誤発進抑制機能、ADB(アダプティブドライビングビーム)といった先進安全装備は標準で揃います。パノラマモニターだけでなく、駐車支援システムのスマートパノラマパーキングアシストもオプションで用意されています。
【維持費比較】ガソリン代は互角! 家族で使うならハスラーに軍配
それでは維持費を予想してみましょう。ハスラーは年に一度かかる軽自動車税が1万800円。購入時と車検ごとにかかる重量税が1回目は3700円、2回目からは5000円です。ガソリン代は、燃費がWLTCモード25.0km/Lで、レギュラーガソリンの平均価格が147.5円(7月25日現在)なので、500km走行分で約3687円かかります。タフトは、軽自動車税が1万800円。重量税が1回目は5600円、2回目からが5000円です。ガソリン代は、燃費がWLTCモードで20.5km/Lなので、500km走行分で約3597円かかります。
というわけで、シートアレンジでフレキシブルに使えるハスラーは、3〜4人家族向き。
前席のガラスルーフと車中泊にも便利なシートアレンジのタフトは、2〜3人家族向き、といった印象でしたが、いかがでしょうか。皆さんのファミリーにはどちらがピッタリか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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