50万円以下で買えるプリウス激安中古車は買ってもいいのか!? その答えは駆動用バッテリーが鍵を握る
MōTA / 2021年8月1日 15時30分
半導体による自動車の生産調整、そしてコロナ禍の影響から新車を買っても納車までの期間が長引いている状況だ。となれば中古車という選択肢も視野に入れている人も少なくないはず。そこで今回は50万円以下で買える3代目プリウスにフォーカスし、実際買っても問題はないのか? といった気になることを分析する。結論からいえば選択肢としては大いにアリ! であるが、気をつけるべき問題もあるのだった。
50万円以下で買える個体多数! 3代目プリウスの中古車は超狙い目
ハイブリッド専用車であるトヨタ プリウス。現行型(4代目モデル)は登場から、今年2021年には満6年を迎える。そのためまもなくのフルモデルチェンジもウワサされている状況である。 その一方で中古車市場には爆発的なヒット車となった2009年登場の先代型3代目モデルが豊富に流通している。さらに3代目プリウスの中古車には車両価格が50万円以下という激安な個体も多数あり、3代目プリウスの中古車価格がここまで下がってくると興味を持つ人もいるだろう。
しかし、プリウスはハイブリッドという電動車だけに、とくに「駆動用バッテリーの寿命が心配」と思うのも当然である。
ここでは駆動用バッテリーの寿命や交換が必要になった場合の費用などを中心に、「50万円以下の中古激安3代目プリウスはアリなのか?」を考えてみた。
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駆動用バッテリーの寿命を気にする声多数。トヨタ認定中古車やバッテリー交換車両が安心!
トヨタのハイブリッドカーの駆動用バッテリーはクルマの寿命(15年、走行15万kmの早い方)と同じくらい使用できることが多数で、廃車まで交換不要という方が多い。
ただ、さすがに新車から12年から13年、走行15万kmあたりになると交換が必要となるケースもあるようで、この点から中古激安3代目プリウスに不安を感じるのも無理はない。
中古激安3代目プリウスを購入するお店や中古車そのものも考えていく必要がある。
トヨタの認定中古車ならバッテリー保証も! だが台数が少ないのがネガ
トヨタディーラーでの中古車購入なら初度登録から10年目、累計走行距離が20万kmまで(3代目プリウスならマイナーチェンジ後となる2012年式以降もののほとんど)、ハイブリッドカーは駆動用バッテリーも含めたハイブリッド関係の3年保証と納車前のハイブリッドシステムの診断書が付くので、心配ないといえる。ただ、中古車検索サイトでこの条件に合致する50万円以下の3代目プリウスは片手で数えられるくらいしかなく、非常に買いにくいのも事実だ。
認定中古車意外ならバッテリー交換済み車両がオススメ
中古車検索サイトで「プリウス バッテリー交換」と入れると、少数ながら駆動用バッテリーを交換してある中古車もあり、そういった中古車なら当面は安心だろう。また、トヨタディーラー以外でも駆動用バッテリーの保証を付けているお店もあり、こういった中古車も安心感は高い。
バッテリー交換は10数万円で可能! 安い中古車を購入して交換するのもアリ
中古車自体の選び方としては、虫のいい話かもしれないが、予算の中でなるべく年式と走行距離のバランスがいいものを選びたい。探してみると中には車両価格50万円以下でも2013年式、走行6万km台といったものもある。それでも年式や走行距離などにより駆動用バッテリーの交換が必要になった場合、焦点となるのは交換費用だ。
3代目プリウスの駆動用バッテリーの交換費用は新品だと工賃込み20万円程度と、50万円程度で買ったクルマには痛い出費だ。
しかし、ディーラー以外の修理工場などだとリビルド品(保証が付くこともある、新品に限りなく近い再生品)を使ってもらうというのも可能で、リビルド品だと工賃込み12万円程度というケースが多いようだ。
こちらなら、プリウスは燃費の良さでガソリン代が浮くことも加味すると、払ってもいい金額と感じる人もそれなりにいるだろう。
結論! 3代目プリウスの激安中古車は大いにアリ
以上の要素を総合した結論は、駆動用バッテリーのリビルド品の存在も決め手に「中古激安3代目プリウスはアリ」である。
とくにそれほど長くない期間(車検期間1回の2年くらいが目安だろうか)と割り切って使う人なら、中古激安3代目プリウスはガソリン代の安さという武器を持つ、リーズナブルな移動手段となってくれるだろう。
【筆者:永田 恵一】
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