1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

トヨタ アルファード買うならS Cパッケージが断然オススメ! そのワケは価格と下取り価格(リセールバリュー)にあった

MōTA / 2021年8月2日 19時30分

トヨタ アルファード「S」[2021年4月28日一部改良] [photo:トヨタ自動車]

乗り出し価格500万円はくだらないトヨタ アルファード。にもかかわらず毎月1万台弱を売り上げるほど支持されている。アルファードには2.5/3.5リッターエンジン、それとハイブリッドをラインアップしているが、じつは一番売れているのは2.5リッターモデルである。もっといえばS Cパッケージが売れ筋なのだ。そこで気になるのが、なぜ最上級グレードではなく、中級モデルが人気なのか? という点である。今回はアルファード S Cパッケージがお買い得な理由を解説する。

トヨタ アルファード「S」[2021年4月28日一部改良] [photo:トヨタ自動車]

国内新車市場の6割以上がコンパクトなモデル。その状況下でアルファードは超人気

今の国内販売状況を見ると、新車として売られるクルマの40%近くを軽自動車が占める。さらに約25%がコンパクトカーだから、新車需要の60%以上は、ボディの小さな比較的価格の安いクルマとなる。

そのなかで高価格車なのに、突出して好調に売れている車種がトヨタ アルファードだ。売れ筋グレードの価格帯は400〜550万円だが、2021年1〜6月の登録台数は、1ヶ月平均にして9463台に達した。

日本自動車販売協会連合会が公表しているデータでは、コンパクトカーのトヨタ ヤリスとSUVのトヨタ ヤリスクロスを合計して算出しているが、これを別々に計算すると、2021年1〜6月の1ヶ月平均はトヨタ ヤリスが9848台、トヨタ ヤリスクロスは9193台だ。

トヨタ アルファードは前述の9463台だから、設計の新しい安価な車種と同等に売れている。

全店で全車取扱になったためにアルファード人気が急上昇。対してヴェルファイア人気は下火に

かつてアルファードよりも売れていた時期もあったヴェルファイア。現在はアルファードに人気が集中している状況だ

トヨタ アルファードがここまで好調に売れる背景には、2020年にトヨタが全店で全車を売る体制に移行して、ヴェルファイアの需要を吸収したことも挙げられる。

トヨタ ヴェルファイアはアルファードと基本的に同じ姉妹車だが、2021年1〜6月の1ヶ月平均登録台数は808台だ。その代わりトヨタ アルファードが増加している。

クラウンからアルファードへ乗り換えも! 今なら納車期間も最短で2ヶ月程度

近頃はクラウンなどのセダンモデルからアルファードに乗り換えるユーザーも多いのだ

トヨタ アルファードの人気動向について、販売店では以下のように説明する。「アルファードは高級車の代表だ。クラウンのお客様もアルファードに乗り替えている。

そのために一時は納期が大幅に遅延したが、最近は通常通りに戻りつつある。ハイブリッドの場合、最上級のエグゼクティブラウンジ系は約4ヶ月を要するが、それ以外のグレードであれば約3ヶ月程度。ノーマルエンジン車なら、さらに1ヶ月短くなり、2〜3ヶ月で納車ができる」と語る。

>>

最上級グレードとほとんど同じ仕様のS Cパッケージ! お買い得感満載の仕上がりだった

トヨタ アルファードでとくに注目されるグレードは、直列4気筒2.5リッターエンジンを搭載するS Cパッケージだ。エンジンはベーシックなタイプだが、各種の装備は充実している。

S Cパッケージは最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」と同様の設計のシートが装備される。違いはリクライニングとオットマンが電動か否か。あるいはシートベンチレーションの有無である

とくに2列目シートには、エグゼクティブパワーシートを採用。両側に固定式のアームレストが備わり、リクライニング/前後スライド/オットマンの角度調節はいずれも電動式だ。

さらにエアロパーツと18インチアルミホイールも装着され、外観をカッコ良く仕上げている。このほか3眼LEDヘッドライト、LEDコーナリングライト、UV&IRカットガラス、運転席&助手席パワーシート、助手席電動オットマン、後席用サンシェードなども備えられ、装備を全般的に充実させた。

その一方でトヨタ アルファードS Cパッケージ(2WD)の価格は468万1600円だから、エアロパーツを装着したベーシックグレードのS(398万5000円/7人乗り)と比べて、70万円弱の上乗せになる。上級指向のユーザーにとって、どうにか許容範囲に収まる価格だから人気も高まった。

>>

中古車価格も上昇し、3年後の残価率は7割超

ゴールデンアイズと名付けられた特別仕様車も中古車市場で人気を博している

それでも400万円を大幅に超える高価格車だから、中古車を求めるユーザーも多い。中古車人気につられて中古車価格が高まり、ユーザーが売却するときの条件も好転している。

販売店では「トヨタ アルファードS Cパッケージは、購入から3年を経た車両でも、350万円くらい(新車価格の約75%)で買い取ることが可能」という。中古車市場での人気が売却額を上昇させ、それが高い人気を呼んだ面もあるのだ。

最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」は700万円越え! そのため人気が中級グレードに集中

エグゼクティブラウンジにはリアに専用エンブレムが装着されるなど、特別感を演出する

トヨタ アルファードは最上級グレードとして、エグゼクティブラウンジSも用意している。S Cパッケージの装備に加えて、エグゼクティブラウンジシートなどを加えた。このシートはS・Cパッケージのエグゼクティブパワーシートよりも豪華で、ベンチレーション機能や格納式のテーブルなども備える。

しかしエグゼクティブラウンジSは、S Cパッケージほどの人気グレードではない。その理由は価格が高いためだ。

アルファード S・Cパッケージは直列4気筒2.5Lリッターエンジンを搭載する。

だが、エグゼクティブラウンジSは、エアロパーツを装着しないエグゼクティブラウンジを含めて、V型6気筒3.5リッターとハイブリッドのみになる。直列4気筒2.5リッターノーマルエンジンは選べないのだ。

ナビや後席用モニターなど快適機能が標準装備に!

リクラインングやオットマンが電動で操作できるのが最上級グレードの2列目シートだ

しかもエグゼクティブラウンジと同Sは、S・Cパッケージが72万1600円でオプション設定しているTコネクトSDナビ+JBLプレミアムサウンドシステム、同様に19万8000円でオプション設定される13.3インチのモニター画面を備えたリヤシートエンターテインメントシステムなども標準装着した。このほか遮音性能なども、エグゼクティブラウンジの特別機能として向上させている。

その結果、エグゼクティブラウンジSは価格が高い。V型6気筒3.5リッターエンジン車は742万1000円、ハイブリッドは775万2000円だ。ハイブリッドには後輪をモーターで駆動するE-Fourも備わるから、価格が一層高騰している。

アルファードで一番人気は2.5リッターモデル! 豪華仕様でも価格を抑えたいニーズが高い

S Cパッケージは最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」と同様に、大型のセンターコンソールが備わるのも特徴だ

エグゼクティブラウンジSの価格をS Cパッケージと比べると、V型6気筒3.5リッターは274万円、ハイブリッドは4WDのE-Fourも装着されるから307万円の上乗せになる。その割に仕様の違いは主に2列目シートで、S Cパッケージのエグゼクティブパワーシートでも十分に豪華な気分は味わえる。そこでS・Cパッケージが注目のグレードとなった。

なおトヨタ アルファードの売れ方を見ると、70%以上を直列4気筒2.5リッターエンジン搭載車が占めている。V型6気筒3.5リッターモデルの比率は10%以下で、ハイブリッドは約20%という比率だ。そうなるとエグゼクティブラウンジや同Sは売りにくい。

装備やリセールバリューを考えるとS Cパッケージがお買い得

そして直列4気筒2.5リッターエンジン搭載車の最上級グレードがS Cパッケージだから、好調に売られるのも納得できる。

トヨタ アルファードのような高価格車では、動力性能の高いV型6気筒3.5リッターエンジン、あるいは静かで滑らかに加速するハイブリッドの人気が高まりそうだが、実際は機能や装備の割に価格を抑えた買い得なグレードが好調に売られるのだ。価格は高くても、販売動向はヤリスなどに似た面があり、これは人気車の所以ともいえるだろう。

購入から3年後に新車価格の約75%で売却できることも、買い得感の大切な要素になって、トヨタ アルファードの人気を押し上げた。その中心に位置するのがS Cパッケージだ。

【筆者:渡辺 陽一郎】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください