旧型プリウスがコアなクルマ好きからも意外な人気!? バカ売れした先代30系プリウスの中古車がいま狙い目だ
MōTA / 2021年8月7日 17時0分
トヨタのプリウスといえば、“エコカー”の代表格として知られる人気のハイブリッドカーだ。特に先代の3代目プリウス(30系)は、2009年の発表時には1年以上の納車待ちが発生したほど、過去にないほどの猛烈な売れ行きを示した。 そんな30系プリウスは中古車の在庫数も多く、今まさに絶好の狙い目タイミングを迎えた。その動向には、コアなクルマ好きも注目を集めているという。中古車事情にも精通する自動車ライターの小鮒 康一氏が、30系プリウスの最新中古車事情をレポートする。
コアなクルマ好きからも支持! 旧型プリウスは信頼のおける気軽なアシとして最適な1台なのだ
ある意味、風評被害的な烙印を押されてしまっている感のある旧型プリウスではあるが、実はコアなクルマ好きからは注目を集めていることをご存知だろうか? 特に先代型のプリウス(30系・2009年~2016年)の評価が高いのだ。
ゴリゴリに燃費の悪い古いアメ車を所有していたり、ガチガチのドリフトマシンを所有していたり、ショーカーのようなカスタマイズカーを所有しているようなコアなクルマ好きが、普段のアシとして“30プリウス”に乗っているというケースが非常に多いのである。
エコカーの優等生プリウスにコアなクルマ好きが注目する理由
「30プリウスはいいね。燃費もいいし、意外と速いし、人も荷物もしっかり載せられるし。もうこれ1台で充分だよね!」と……。
これは誇張した話ではなく、実際に筆者の周りのコアなクルマ好きから聞いた話。中にはプリウスに魅せられすぎて、初代から現行型まで、すべてのプリウスを乗り継いだ猛者もいるほどなのである。
30プリウスが愛される理由は完成度の高さと猛烈な“コスパ”のよさにあり
前述したように、歴代プリウスの中でも最も多くの販売台数を記録した30プリウス。初代、2代目の不満点をほぼすべて解消したひとつの完成形であり、満足度が高いうえにタマ数が多いため、予想以上に安価で手に入れることができるのだ。
それこそ前期型の安いものであれば、10万円台から見つけることができ、後期型の3万キロ未満のような個体でも、総額100万円があれば充分おつりが来てしまうほど。
人気は上級グレードだが、アシとして使うなら狙うべきは「S」グレードだ
人気は見た目がスポーティなツーリングセレクション系やG’sに集中するが、コスパで考えるのであれば最量販グレードの「S」がオススメ。装備は必要十分なものが揃っているにもかかわらず、大人しい見た目のせいで若いユーザーから注目されずに安価となっているからだ。
予算が許すなら2011年12月のマイナーチェンジ後のモデルがオススメ! AC100V電源付きならなおGOOD!
余裕があれば、2012年11月の一部改良で追加されたオプションの「AC100V 1500Wアクセサリーコンセント」を装着した個体を選びたい。
これがあれば外出先でも多くの電化製品が使えるだけでなく、有事の際は非常用の電源としても活用することができるからである。
ハイブリッド用の高価な駆動バッテリーが劣化したらどうなる!? 10万円くらいでリフレッシュも可能だ
壊れると高いというイメージの強いプリウスではあるが、むしろ駆動用バッテリーの劣化以外のトラブルはほとんど耳にしたことがないため、むしろ修理代は通常のクルマよりも安いと言っても過言ではないのだ。
[筆者:小鮒康一/茂呂 幸正・MOTA編集部・TOYOTA]
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