ヤリスクロスは指名買いで激売れ中! 人気グレードからディーラーの声まで、ヤリスクロスの強さを徹底調査してみた
MōTA / 2021年8月8日 18時10分
いまコンパクトSUVの人気が高まっている。ホンダ 新型ヴェゼルや日産 キックス、マツダ MX-30など各社から様々なモデルが登場する中、最も人気を集めているのがトヨタのヤリスクロスだ。2020年8月末の発売開始以来1年が経過したが、どのようなユーザーから支持を集めているのだろうか。売れ行きの推移や人気グレード、そして販売現場の声など、デビュー1年を迎えたヤリスクロスが支持される理由について改めて調査してみよう。
各社からコンパクトSUVのニューモデルが次々登場する中、ヤリスクロスばかりがなぜ売れる!?
そんな国産コンパクトSUVの中で、抜群の人気を誇るのがヤリスクロスだ。2021年6月のヤリスクロス単体の新車販売台数はおよそ6530台。販売好調の新型ヴェゼルの5692台を上回り、新車ランキングでも第9位に入るベストセラーモデルとなっている。
そこで、今回は販売開始から1年が経過したヤリスクロスの1年の通信簿として、ヤリスクロスの人気の秘訣を様々な角度から改めて検証してみた。
扱いやすいサイズ、高性能、低燃費、存在感あるデザイン、低価格…ヤリスクロスは全ての面で隙がない優等生だ
全長わずか4.2メートル余りだが力強いデザインが印象的
2020年8月に登場したヤリスクロスはコンパクトカー「ヤリス」の派生モデルだ。ヤリスの特徴である「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継いだコンパクトSUVだ。TNGA・GA-Bプラットフォームを採用し、ボディサイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmで、トヨタのSUVラインアップの中では、ライズとC-HRの中間に位置するサイズとなる。しかしコンパクトだが、存在感ある力強い外観デザインが好印象だ。
インテリアは外観同様に力強さを強調したデザイン。インストルメントパネルの上部にはソフトパッドを採用し、温かみのある新素材フェルトをドアトリムの広範囲に採用することで、上質で心地良い室内空間を演出する。
驚異の低燃費30.8km/Lはクラス随一の実力
カタログ燃費はWLTCモードで2WD車が18.8~30.8km/L、4WD車は17.4~28.7km/Lとクラストップの燃費性能を実現した。
車両価格は、ガソリンモデルが179万8000円から244万1000円、ハイブリッドモデルが228万4000円から281万5000円と、全体に買い得感ある設定となっている(全て消費税込)。
このようにヤリスクロスの詳細を調べれば調べるほど、全方位で隙のないクルマに仕上がっていることがわかる。
都市で愛されるSUVらしく、ハイブリッド比率は65%、2WD車比率は80%を占める
トヨタによると、人気のボディカラー第1位は、有償オプション色「ホワイトパールクリスタルシャイン」。第2位が「ブラックマイカ」、そして第3位は「ブラックマイカ×ホワイトパールクリスタルシャイン」というツートーンカラーがランクインする。
パワートレインの比率はハイブリッド車65%、ガソリン車35%とハイブリッド車が優勢。さらに駆動方式を見てみると、2WD車が80%、4WD車が20%と、ヤリスクロスの都市型SUVというキャラクターが浮き彫りになってくる。
目の肥えた人が指名買いで選んでいる!? ディーラーで聞いて分かったヤリスクロスのユーザー層
まず、ヤリスクロスを新規で購入する人の年齢層で最も多いのは40代。夫婦でお子さんの送り迎えや週末のまとめ買いなどに使用する際、都市部の狭い道でも取り回しのしやすいボディサイズながら、広い室内空間と荷室空間を確保している点が支持されているようだ。
いっぽう他車からヤリスクロスへ乗り換える人は、やや年齢層が上がる傾向。ミニバンか他のSUVからの代替というケースが多いそうだ。これは、お子さんが大きくなって大きなクルマがいらなくなったという子育て卒業組のニーズと言えるだろう。
ライバル車多数だが…ヤリスクロスは意外にも指名買いが多かった
購入者がヤリスクロスを選んだ決め手となったのは、200万円台と比較的手頃なヤリスクロスの車両価格に対し、運転支援システムをはじめとした安全装備が充実していて、かつ質が高い点とのこと。上級モデルと同等かそれ以上の安全装備がヤリスクロスは標準装備となっていることを挙げるユーザーが多いそう。多くのライバル車の中からヤリスクロスを指名買いするようなユーザーの多くは、過去様々なクルマに乗った経験も持ち、目も肥えている人が多いことがわかるエピソードだ。
そうしたイノベーターのような人が真っ先に購入し「あの人が乗っているから良いクルマなのだ」と、ますます支持が広がっていく…そんな好スパイラルがまさにいま展開されている。
トヨタ ヤリスクロス人気の勢いはまだまだ衰えることなく続きそうだ。
[筆者:萩原 文博/撮影:TOYOTA]
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