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車中泊可能!? 人気SUVのハリアー、フォレスター、ヴェゼル…身長180cmの男が実際に寝てチェックしてみた! 3選

MōTA / 2021年8月13日 11時30分

トヨタ 新型ハリアー ラゲッジ(荷室)での車中泊(イメージ)/荷室長は1805mm(トヨタ社内測定値)だが、実際には後席シート背もたれよりも頭が上に出てしまい浮いている状態。このままでは寝ることが出来ない。[モデルの身長180cm] [Photo:小林 岳夫]

自由なクルマ旅のスタイル“車中泊”がいま注目を集めている。果たして、本格的なキャンピングカーでなくても出来るのだろうか。人気の新型SUV「トヨタ ハリアー」「スバル フォレスター」「ホンダ ヴェゼル」を用いて、身長180cmの筆者が荷室に寝ころんで検証してみることにした。SUVで車中泊……どれもイケます!

トヨタ 新型ハリアー ラゲッジ(荷室)での車中泊(イメージ)/斜めに寝ればシート端から頭がはみ出ることもない。調光パノラマルーフ装着車なら空を見上げつつ寝るのもなかなかオツなものだ。[モデルの身長180cm] [Photo:小林 岳夫]

アウトドアが似合わない!? 都会派「トヨタ ハリアー」だって車中泊も出来るのだ!

トヨタ ハリアー

トヨタ車で車中泊といえば、1BOXのハイエースか、あるいはタフなイメージのランドクルーザーやRAV4などが挙がるはず。

それでは、都会派イメージも強いSUVのハリアーはどうだろう。実際にトヨタ ハリアーを用いて身長180cmの筆者が荷室に寝ころんで検証してみたところ、TOP写真の通り斜めに寝るなら余裕のスペースが得られた。荷室長さは1805mm(トヨタ計測値)。荷室自体も凸凹や傾斜は少ない。

後席を前倒すればおよそ1800mmの荷室長が得られる, ただし床面自体は1800mmには及ばず、写真の通り頭部は収まりきらない

後席を前倒すればおよそ1800mmの荷室長が得られる, ただし床面自体は1800mmには及ばず、写真の通り頭部は収まりきらない

縦にまっすぐ寝ても荷室長的には問題ないのだが、後席背もたれ分の長さがわずか足らない。したがって写真の通りに頭が支えきれない状態になる。前席シートと後席の空間をカバンや上着、アウトドア用品などの手荷物で埋め、さらに空気で膨らむキャンプ用の厚手なインフレーターマットなどを敷く必要がある。そうしてあげれば、大人2人が就寝することも出来なくはない。

何かと荷物の多くなるアウトドア派にぴったりな「スバル フォレスター」の効率的な荷室空間設計

スバル 新型フォレスター

2021年秋にマイナーチェンジを実施する予定のスバル 新型フォレスターをひと足お先にチェックすることが出来た。こちらでも身長180cmの筆者が、実際に荷室で寝ころんでみて確かめてみたところ、縦にまっすぐ寝るとハリアー同様に頭がはみ出してしまった。後席を前倒した時の荷室長はおよそ1800mmを確保しているものの、やはり床面自体の長さが若干足らなかった。

後席背もたれは完全にはフラットにならないものの、大きな問題はない。空間も四角く使い勝手もよさそうだ,写真ではわからないが、縦方向にまっすぐ寝ると頭が浮いてしまっている状態だった

後席背もたれは完全にはフラットにならないものの、大きな問題はない。空間も四角く使い勝手もよさそうだ,写真ではわからないが、縦方向にまっすぐ寝ると頭が浮いてしまっている状態だった

とはいえ、全長4.6メートルクラスでこの荷室長を確保するのは優秀だ。窓からの視界も良く車中泊でも閉所感はない。また荷室の左右方向もしっかり確保されている。スバル フォレスターは効率的な空間設計が行われており、何かと荷物が多くなるキャンプやアウトドアレジャーにも最適な1台であることが確認できた。

全長4.3メートル級のコンパクトサイズなのに車中泊もイケる「ホンダ ヴェゼル」

ホンダ 新型ヴェゼル

ホンダ 新型ヴェゼルは、コンパクトSUVクラスの中では比較的大柄な全長4330mmだが、とはいえ車中泊がイケるほどの荷室長空間を確保できたのだろうか。

ホンダによると、新型ヴェゼルはパッケージングを全面的に見直し客室部の広さを拡大させたことから、コンパクトなサイズながら荷室長1900mmを確保したという。より車体の大きいハリアーやフォレスターとそん色ないどころか、数値上は上回っているほどだ。

撮影の都合上、反対に向いて寝てみたところ、ガラスルーフの解放感が心地よかった, ホンダの新型ヴェゼルプレゼン資料にもこのように車中泊を示唆するデータが掲載されていた

撮影の都合上、反対に向いて寝てみたところ、ガラスルーフの解放感が心地よかった, ホンダの新型ヴェゼルプレゼン資料にもこのように車中泊を示唆するデータが掲載されていた

こちらも寝ころんでみたところ、床面自体の長さは1700mm程度だったため、やはり180cmの筆者では頭がはみ出た。とはいえ前席との隙間になにか置くなどして工夫すれば、縦に大人2名が寝ることだって不可能じゃない。取材車両はパノラマルーフ装着車だったため、ガラス越しに空や木々が見えて心地良かった。旅先でちょっと休憩、なんて時にものんびりと楽しめるだろう。車中泊派にもオススメなアイテムと言える。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:小林 岳夫・茂呂 幸正・和田 清志]

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