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新型フェアレディZ vs GRスープラ! ガチライバルを徹底比較 多彩なラインナップだが高価なスープラより、希少なMTのある新型Zに勝負あり!?

MōTA / 2021年8月21日 21時40分

日産 新型 フェアレディZ(写真は北米仕様「Z」2023年モデル) vs トヨタ GRスープラ

日産は2021年8月18日、新型フェアレディZを世界初公開した。日本での発売は2022年春頃が見込まれる。新型では400馬力以上を発揮するV6 3リッターツインターボエンジンを搭載するスーパースポーツカーに進化を遂げる。3リッターターボと言えば、ガチのライバルにあたるのがトヨタのGRスープラだ。どちらも、近年珍しくなった定員2名のクーペボディだ。今回は気になる国産スポーツカーの好敵手2台を徹底比較する!

日産 新型 フェアレディZ(写真は北米仕様「Z」2023年モデル) vs トヨタ GRスープラ

新型フェアレディZのボディサイズは現行Z34型と全長以外ほぼ変わらず

7世代目となる日産 新型フェアレディZ(写真は北米仕様 新型「Z」2023年モデル

日産の新型フェアレディZ 市販バージョンが発表された。

ニューヨークで発表された北米仕様の新型Zは、ベーシックな「Sport(スポーツ)」と、リアスポイラーとGT-Rのノウハウを生かしたフロントスポイラーを備える「Performance(パフォーマンス)」の2グレードを用意。

公表されている新型Z(北米仕様)のボディサイズは、全長4379mm×全幅1844mm×全高1316mm、ホイールベース2550mm。最低地上高122mm(いずれもインチ表記をmmに換算)。

写真は現行6代目・Z34型 フェアレディZ

ちなみに現行6代目(Z34型)フェアレディZ(日本仕様・370Z)のボディサイズは、全長4260mm×全幅1845mm×全高1315mm、ホイールベース2550mm、最低地上高120mmで、全長が伸ばされた以外ほとんど新旧で変化がないことがわかる。

現行型のV6 3.7リッターノンターボから、新型ZではV6 3.0リッターツインターボに

新型Z北米仕様の2グレードには、いずれもV6 3.0リッターVR30DDTT型ツインターボエンジン(最高出力405ps/最大トルク475Nm/5500rpm)を搭載する。先代のV6 3.7リッターノンターボ(336馬力)に比べ排気量は落とされたものの、大きく出力を向上させていることがわかる。

北米仕様の新型Zの内装色には、写真のブルーのほか、ブラック、イエローの設定があるようだ

なお新型Zでは、V6 3.0リッターノンターボ版や、小排気量ターボエンジン版といった別バリエーションの存在は今のところ明らかにされていない。日本仕様の発表は今冬を予定しており、その際に何かしらの追加モデルが発表される可能性は否定できない。

トランスミッションは、新開発の9速オートマチック(9速AT)に加え、今や希少な6速マニュアル(6速MT)も選択可能となっている点に注目したい。

新型Zとほぼ同等サイズのGRスープラは3つのエンジンラインナップ、しかしZとは違いATのみ

トヨタ GRスープラ

いっぽう、ガチのライバルとなるトヨタ GRスープラは、全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mm、ホイールベース2470mm。最低地上高112~118mm。全長は新型Zと同じで、全高や全幅もほぼ同等。互いに強く意識し合うライバル関係であることがスペックの面からも感じられる。

GRスープラには3グレードが用意され、それぞれ異なるエンジン仕様となっている点が大きく異なる。

V型6気筒ターボエンジン(最高出力387ps/5000rpm/最大トルク500Nm/1800~5000rpm)を搭載するトップグレード「「RZ」を筆頭に、出力違いの直列4気筒 2リッターターボ仕様、高出力版「SZ-R」(最高出力258ps/5000rpm/最大トルク400Nm/1550~4400rpm)と、ベーシック版「SZ」(最高出力197ps/4500rpm/最大トルク320Nm/1450~4200rpm)という3つのバリエーションを展開する。

ただしGRスープラ最大の難点は、全車が8速オートマチックトランスミッションのみということ。希少なスポーツカーだけに、マニュアル仕様の追加にも期待したい。

日本仕様の販売想定価格は400万円台後半から500万円台か 700万円のGRスープラよりはグッとお安い設定に期待

先に記した通り、新型Zは北米でようやく初披露されたばかりで、日本仕様も未発表。北米においても正式発売は2022年春という状況のため、販売価格などの公式発表はまだない。

現行Z34型(V6 3.7リッターノンターボ・336馬力)の通常モデルの日本における販売価格は、397万9800円(Z)から530万8600円(Z Version ST/7速AT車)。新型Zでは、排気量こそ3.0リッターになったものの、400馬力のツインターボエンジンへグレードアップしていることから、価格上昇は避けられないだろう。

現行型の価格から推察する、2022年春発売の新型フェアレディZ(日本仕様)の想定価格は、400万円台後半から500万円台と見込まれる。

GRスープラは欧州で兄弟車「BMW Z4」と共に少量生産される輸入車のため価格は高めだ

ちなみに、トヨタのGRスープラは、欧州・オーストリアで兄弟車「BMW Z4」と共に少量生産される輸入車の扱いとなる。3リッターターボモデル「RZ」が731万3000円、2リッターターボの「SZ-R」で601万3000円、ベーシックな「SZ」で499万5000円と、国産モデルとしてはやや割高な設定となる点が惜しい。

日産はくれぐれもライバルの割高な値付けなど意識せず、適正な価格設定とすることを期待したい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN・TOYOTA]

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