どっち買う!? 新車の「エクストレイル」購入予算300万円台で、3年落ちの輸入プレミアムSUV「アウディ Q3」という選択肢はいかが!?
MōTA / 2021年8月22日 12時20分
日産を代表するSUV「エクストレイル」は次期モデルの姿も明らかになっており、2022年からの国内発売を予定しているという。現行型エクストレイルの新車販売価格帯は、300万円台が中心。この価格帯で中古車を探すと、ワンランク上の車種や、外車もターゲットに入ってくる。そこで今回の「どっち買う!?」では、輸入コンパクトプレミアムSUV「アウディ Q3」の中古車との比較を行ってみたい。……あなたならどっちを選ぶ!?
アウディの大ヒットコンパクトSUV「Q3」は高品質かつちょうど良いサイズ感が魅力
アウディQ3のデビューは2011年。それまでにアウディは「Q7」「Q5」というSUVを生み出していたが、フォルクスワーゲン・ティグアンの兄弟車でもあるQ3は、そのコンパクトさと買いやすい価格(安価ではないが)から、世界中でヒットした。日本では2012年から発売を開始。登場時のエンジンは2リッターのみで、チューン違いで170PSと211PS仕様の2本立てだった。価格はそれぞれ409万円と479万円。どちらもアウディ自慢の4輪駆動システム「クワトロ」を採用していた。
その後、2014年にエントリーグレードとして、1.4リッターガソリンのFFモデル「1.4TFSI」を追加発売。2015年のマイナーチェンジではマスクを改めるとともに、2リッター版は180PS /220PSにパワーアップを果たしたほか、1.4リッターにはスポーティな「1.4TFSIスポーツ」を設定した。そして2018年、本国では2代目が発表されたが、日本には諸事情から導入が遅れ、2020年にようやく発売がスタート。現在に至っている。
3年落ち・走行3万キロ以内・400万円以内で検索!
このコーナーでは恒例の、「3年落ち・走行3万キロ以内」という条件で「アウディ Q3」の中古車を検索してみた。
走行距離3万キロ以内、2018年式までの「アウディ Q3(2012年式モデル)」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名:アウディ Q3(2012年式モデル)
・モデル:2017年9月~
・年式:平成30(2018)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大3万キロまで
・価格帯:300万円台
・修復歴:なし
(2021年8月14日現在 MOTA調べ)
新車価格約530万円の上位モデル・Sラインパッケージも射程内
では、検索結果を見てみよう。3年落ち・走行3万キロ以内・300万円台で約8台のアウディ Q3(2012年式モデル)がヒットした。(2021年8月14日現在 MOTA調べ)。次期的・価格的に、この条件では新型のアウディ Q3(2020年式モデル)は表示されなかった。300万円台の8台を見てみると、中心価格帯は350〜370万円に集中。主なグレードは2リッター180PSに、内外装をスポーティに装った「Sラインパッケージ」を標準装着した「2.0 TFSI クワトロ 180PS Sラインパッケージ 4WD」だ。新車価格は527.6万円(2017年9月時点)。Q3に設定されていた220PS仕様は、2017年にカタログ落ちしていたので、もはや別車種の高性能モデル「Q3」を除けば、事実上このグレードが最上位だった。
なお、今回検索された中古車には、ハイグロスブラック仕上げの外装を持つ125台のみ販売の限定車「Sライン コンペティション 4WD」(新車価格559.2万円)も含まれていたことに注目したい。燃費に優れる1.4リッター版でも、「1.4 TFSI スポーツ」の走行2000kmという新車同様のクルマが見つかった。 ちなみに、エクストレイルの販売価格帯に近い250万円〜400万円に検索範囲を広げてみたところ、台数は12台に増加したので、選択肢がさらに増えた。「2.0 TFSI クワトロ 180PS 4WD」(新車価格477.7万円)も、300万円以内で射程に入ってくるのは嬉しいところだ。なおエクストレイルのオススメは、装備充実で4WD(2列シート)の「20Xi Vセレクション 2列車 4WD」(325.6万円)もしくは「20Xi ハイブリッド 4WD CVT」(362.5万円)で、SUVらしい精悍な外観をプラスした「エクトリーマーX」では約15万円高となる。
「Q3」は、乗りやすいサイズ・溢れる高級感・高い実用性でオススメのSUV
アウディ Q3の魅力は、「ちょうどいい」ことにある。全長は4.4m以内に収まり、車内・荷室も広く、実用性の高さも十分だ。テールゲートは少々寝ているが、スタイリッシュさと使い勝手の両立はしっかり図られている。外観も、SUVの逞しさと都会的な洗練さを持ち、内装はアウディ一門らしくクールで、かつ高品質。細かな素材の使い方、スイッチのタッチまで高級感があふれているのは大きな魅力。SUVに乗っていることを忘れさせるハンドリング、優れた乗り心地も、Q3のセールスポイントである。全幅1830mmには少々気を使うものの、アイポイントが高いので、思いの外、車両感覚はつかみやすい。 2020年に新型に切り替わったQ3だが、旧型も、2011年から幾度もリファインを繰り返してきた。そのため、逆に言えば2018年頃のモデルは熟成と改良が進んでいる、とも言える。買い物からアウトドア、街乗りからロングドライブまでこなすオールインワンの性格、さらにクラスを超えた高級感を持つQ3が売れた理由がよくわかる。エクストレイルもモデル末期で熟したクルマだが、もしその予算感を持っているなら、ひとクラス上のクルマを買った!と感じられるアウディQ3という選択肢も考えてみてはいかがだろうか。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:アウディジャパン・NISSAN]
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