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新型フェアレディZ登場で振り返る、歴代Z! リトラクタブルヘッドライトの採用やハイパフォーマンス化が行われた3代目Z31型

MōTA / 2021年8月26日 12時0分

日産 3代目フェアレディZ(Z31)

プロトタイプの発表からおよそ1年。2021年8月17日に7代目となる日産 新型Z(日本名:フェアレディZ)の市販バージョンが米・ニューヨークで発表された。気になる新型フェアレディZだが、ここでは50年の歳月の中で登場してきた歴代モデルを振り返っていく。今回は1983年に登場した3代目フェアレディZ(Z31型)の登場だ。

日産 3代目 フェアレディZ(Z31型)[1983年] ※写真はカナダ仕様・ニッサン 300ZXターボ Tバールーフ50th アニバーサリー [Photo:NISSAN]

高性能スポーツカーを目指した3代目Z31型

3代目フェアレディZ(Z31型)

それまでのロングノーズ・ショートデッキスタイルは継承しながらも、大胆なイメチェンを果たし1983年に登場した日産 3代目フェアレディZ(Z31型)。

3代目フェアレディZ(Z31型)では、初代・2代目と続いた丸目2灯から矩形にチェンジ。パラレルライジング式リトラクタブルヘッドライトが採用された。

直線基調も取り入れてモダンに大変身したエクステリアは、無駄な張り出しや突起物がない滑らかなボディラインで、Cd値を先代の0.39から0.31と空力性能が向上。3代目では、欧州製のスポーツカーに比肩できる性能の獲得が図られた。

3代目フェアレディZ(Z31型)

エンジンラインナップは、発売当初から2リッターもしくは3リッターのV6ターボエンジンを採用。前者は170PS、後者は230PSを発生し、欧州では最高速度250km/hオーバーを達成。

3代目フェアレディZ(Z31型)

その後、1985年には新開発の直列6気筒ツインカムターボエンジンを搭載した「200ZR」も生まれた。

直列6気筒 2000cc DOHC RB20DET型エンジンは、世界初のセラミックターボを搭載。従来のターボに比べ、より低い回転から加給圧発生させることが可能になり、当時のTVCMでも「セラミック・レスポンス」のフレーズを使用していた。

RB20DET型エンジン(Z32フェアレディZ 200ZR)

また、後継モデルとなる4代目フェアレディZ(Z32型)では、3.0リッターV型6気筒 VG型エンジンのみのラインナップとなり、結果として直列6気筒を積む最後のフェアレディZとなった。

1986年のマイナーチェンジでイメージを一新させた(写真は300ZR 2by2)

1986年のビックマイナーチェンジでは、日産の北米デザインセンター(NDI)により角が取れたスタイルにデザイン変更された。

また、3リッターV6ツインカムの「300ZR」も新たに登場。パワーは190PS止まりだったが、ノンターボの大排気量ツインカムエンジンを積んだ300ZRは、Z31後期型フェアレディZの新たな旗艦モデルとして君臨した。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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