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ランドクルーザープラドで車中泊は出来る! セカンドシートを前倒しすれば長さ2メートルの巨大空間、ただしエアマットは必須だ

MōTA / 2021年8月27日 12時5分

トヨタ ランドクルーザープラド TZ-G(2017年9月12日マイナーチェンジ)/シートアレンジ:セカンドシート前倒し+サードシート両側フロア格納

トヨタの本格オフロード4WD「ランドクルーザープラド」(ランクルプラド)が根強い支持を集めている。2021年上半期で18540台、月平均3090台を販売した(ランドクルーザー200との合算)。アウトドア熱が高まる中、ライトなSUVでは物足りなくなった層がこぞって買い求めているようだ。 さて、全長約4.8メートルと大柄なランクルプラドだが、車内で車中泊をすることは可能だろうか。実車の写真や荷室寸法などから読み解いていこう。

トヨタ ランドクルーザープラド TZ-G[2017年9月12日マイナーチェンジ] [photo:TOYOTA]

全長4.8メートル! でも7人乗り状態だとランクルプラドの荷室は意外と狭かった

写真は7人乗り仕様の「トヨタ ランドクルーザープラド」内装。荷室の空間はごくわずかだ

ランドクルーザープラドのボディサイズは、全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mmと、なかなかの大柄サイズだ。

3列シート仕様は7人乗り、2列シート仕様は5人乗りの定員となる。今回は主力の7人乗り仕様に荷室まわりの広さについて検証してみよう。

3列目席(サードシート)を前倒しし床下収納すると、この状態で5名が乗車可能だ

7名乗車時の荷室は写真の通り、ごくミニマムな空間しかない。この状態での荷室長は260mmから250mm。幅は場所によって最小1095mm、最大1380mmだ。荷室容量は104リットル(VDA法:シートバック上端までの高さで計測)となる。

いっぽうで、サードシートを前倒し(床下収納)した状態では荷室が一気に拡大する。荷室長は1145mmから1010mmで、5名乗車時の荷室容量は553リットルだ。フラットな床面も使い勝手良好。

サードシートは普段はしまっておいて、通常は5人乗りとして使うのがランドクルーザープラドの一般的な使い方だろう。

※1:荷室寸法の数値は全てトヨタ自動車の社内計測値

ランドクルーザープラドの荷室長さは最大2メートル! 車中泊も可能だ

2列目席(セカンドシート)も前倒すると、このように広大な荷室が拡がる。これで2名乗車可能だ

ランドクルーザープラドの荷室は、セカンドシートまで前倒すると、写真の通りさすがに広大な空間が誕生する。荷室の長さは2070mmが確保される※2。荷室容量は974リットル。これなら車中泊も楽しめそうだ。

旅先で急に予定変更して車中泊したり、長距離ドライブの疲れを取るため仮眠をする際などの参考にして欲しい。

※2:フロントシートを一番前にして、シート角度は垂直から後方に11度寝かせた状態で計測

荷室の左右幅は最小1095mm、最大1395mm、大人2名でもどうにか車中泊も可能

ランドクルーザープラドのセカンドシートは左右6:4分割式だから、片側だけ倒すことも出来る

荷室の幅は、後席ドア付近で左右最大1395mm、後方ラゲッジルーム側の最も狭いところで左右1095mmある。大人2名が寝るとすると、ひとり約70mm前後の幅が確保出来れば、かなり快適な車中泊が楽しめる。プラドの場合にはちょっと狭いがなんとかなるだろう。

なおランドクルーザープラドの荷室床面の角度は、写真の通り前方に向かって傾斜している。頭は前方を上にして寝るのが必須となる。

ランドクルーザープラドで快適に車中泊をするならキャンプ用のエアマットが必須だ

実際のランドクルーザープラドの荷室を写真で見てみよう。

荷室からサードシートを収納したところまでは、ほぼフラット。ただ写真の通り、セカンドシートを前倒しした部分はかなり凸凹しているのがわかる。ちょうど背中から腰にかけてゴツゴツと当たりそうだ。

このまま何も敷かずにゴロンと、あるいは寝袋だけで寝るのもかなり難しい。

勝手に膨らむインフレーターマットがオススメ

ランドクルーザープラドで快適な車中泊をするためには、キャンプで用いるマットを活用する必要がある。と言っても、安い銀マットではこの凸凹が吸収しきれない。出来る限り厚手のものを用意すると良いだろう。

ただしお手元にもし銀マットがあるなら、それはそれで有効活用したい。セカンドシートの凸凹を緩和させるため、マットのさらに下へ敷いておくと、地味に効果絶大なのだ。

最近は空気注入式のエアマットが数多く販売されている。中でも、バルブを開けておけば勝手に膨らむインフレーター式マットがオススメだ。ただし2名での就寝を考えているようなら、マット購入の際に足元の1095mmという最狭幅をお忘れなく。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:和田 清志・TOYOTA]

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