【スズキ 新型ワゴンRスマイルとダイハツ ムーヴキャンバス比較】ベースグレードの価格差は約13万円! 装備内容や室内の使い勝手を考えると新型ワゴンRスマイルか!?
MōTA / 2021年8月27日 13時30分
N-BOXなどに代表されるスーパーハイトワゴンが大人気だが、その一方でもう少し背が低く、それでいてスライドドアが欲しい! というユーザーが数多くいる。そんなニーズにマッチするのがダイハツ ムーヴキャンバスであり、これまでこの市場を独占していた。ところが、スズキからライバル車「新型ワゴンRスマイル」がデビューした。サイズなどはほとんど同じだが、この2台は一体なにが違うのか!?
スライドドアを備えたハイトワゴン対決
スライドドアの軽自動車が欲しいけど、実用性最優先! って感じじゃないオシャレなクルマがいいな、と思っているパパ・ママ。それなら人気なのはダイハツ ムーヴキャンバスですが、ガチライバルとも言えるスズキ 新型ワゴンRスマイルが2021年8月27日にデビューしました。そこでこの記事では、どんな違いがあるのか徹底比較してみました。
【価格比較】ベースグレードで比較すると新型ワゴンRスマイルが約13万円も安い
ダイハツ ムーヴキャンバスは、ムーヴとタントのちょうど中間くらいとなる全高1655mmのボディに、両側スライドドアを備えています。デザインはフロントマスクがニッコリと笑いかけるようにフレンドリーで、ちょっとレトロな印象を受けるツートーンカラーがメイン。可愛らしいパステル系に加えて、ダークなレッドやブラックのモノトーン系も揃っており、さまざまな好みに対応しています。パワートレーンは660ccの自然吸気エンジン+CVTのみ。2WDと4WDが用意されています。価格は143万円〜175万4500円となっている。
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一方でスズキ 新型ワゴンRスマイルは、全高が1695mmとややムーヴキャンバスより高めです。ワゴンRと比べると、45mmアップとなっています。そこに両側スライドドアを備え、フロントマスクは丸いヘッドライトが温もりのある雰囲気。ですが全体的に直線基調のボクシーなフォルムで、可愛いだけじゃなく上質で大人っぽい印象も持ち合わせています。パワートレーンは自然吸気エンジン+CVTに加えて、低燃費技術としてマイルドハイブリッドを搭載したHYBRIDグレードも設定。2WDと4WDが用意されています。
価格は129万6900円〜171万6000円と、ムーヴキャンバスよりも約13万円安いグレードもラインアップされているのがポイントです。
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【内装比較】USBポートの多さは新型ワゴンRスマイル! ムーヴキャンバスの魅力は後席足元の収納スペース
ムーヴキャンバスの後席足元に注目! 便利な引き出しが魅力
では室内の使い勝手やシートアレンジを見てみましょう。ムーヴキャンバスは2455mmという長いホイールベースを生かした広々空間で、室内長が2115mm、室内幅が1345mm、室内高が1285mm。
前席はベンチシートのように使えるセパレートタイプで、ふっくらとした座り心地。ボックス付きのセンターアームレストが標準装備です。USBポートは前席に1つ装備されます。
後席は左右分割で240mmのロングスライドとリクライニングができる、ゆったりとしたシートとなっています。パワースライドドア、オートエアコンは全車標準装備。収納ではとくに、後席の座面下が大きな引き出し式のボックスになている「置きラクボックス」が特徴的です。ラゲッジまで回らなくても、スライドドアを開けてサッと荷物を置ける便利さがウケています。
余裕の室内高が自慢! 新型ワゴンRスマイルは家族向けの装備多数
新型ワゴンRスマイルのサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1695mmですが、ホイールベースが2460mmとさらに長いので、室内の広さもムーヴキャンバス以上です。しかも、室内高が1330mmと高いので、頭上空間にはかなりゆとりがあるのです。最上級グレードには、パワースライドドア、フルオートエアコンに加えて、シートヒーターの設定もあります。そしてUSBポートは前席に2つ装備されます。
前席はベンチシートのように使えるセパレートタイプで、家具で使われるようなファブリック表皮で温かみのある印象。
後席も左右分割でスライドとリクライニングが可能。収納では、置きラクボックスのように特徴的なものはありませんが、後席右側に折り畳み式のパーソナルテーブルがあり、車内での休憩などに便利。子育て世代にも嬉しい装備ですね。【ラゲッジ比較】シートアレンジの種類は互角も車中泊するなら新型ワゴンRスマイルに軍配
次にラゲッジの使い勝手を比べてみましょう。ムーヴキャンバスは、フロアの下にアンダーボックスがあり、フロアボードを上げると背の高い荷物も積み込めます。
大きな荷物を積みたい時は、後席が左右分割で前倒しできるタイプです。ただ、少し段差ができてフロアにも傾斜がついてしまいます。助手席の背もたれが180度近く倒れるので、長い荷物も積むことができます。停車中には、運転席の背もたれを倒すと、ソファモードとして足を伸ばして休憩することもできます。
対するワゴンRスマイルは、後席がダイブダウンでフロアに沈み込むように格納できるのが特徴です。そのため低くフラットなスペースが広がります。助手席の背もたれを倒してつなぐことも可能なので、長い荷物を積むこともでき、運転席と助手席の背もたれを後ろに目一杯倒すと、ソファモードにもなるし、後席のダイブダウンと合わせて車中泊にもぴったりの広大なスペースにもなります。パパと息子で車中泊キャンプ、なんてこともできちゃいますね。
【先進安全装備比較】新型ワゴンRスマイルが大幅リード! 街乗りメインならムーヴキャンバスでも十分な機能
ムーブキャンバスは全7つの機能! アダプティブクルーズコントロールの設定なし
続いて安全装備の比較です。ムーヴキャンバスには、衝突回避支援システム“スマートアシストIII”が全車標準装備で、歩行者にも対応する衝突回避支援ブレーキや前方・後方の誤発進抑制機能、オートハイビームなど7つの機能が揃います。
ただ、高速走行や長距離ドライブが安心なアダプティブクルーズコントロールなど、最新の軽自動車の多くに備わる機能は設定されていないものもあります。どちらかというと、市街地でのチョイ乗りに向いている安全装備に特化していると言えるでしょう。
新型ワゴンRスマイルは長距離運転に嬉しい機能もラインアップ
ワゴンRスマイルは、“スズキセーフティサポート”が全車標準装備で、ムーヴキャンバスに搭載される機能に加えて、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキや、後退時ブレーキサポートなどの全8つの機能が装備されます。また、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや、ヘッドアップディスプレイ、全方位モニター用カメラも上級モデルにオプション設定されています。市街地はもちろん、高速道路を使った長距離ドライブ時も安心感が高まるので、ファミリーでのレジャーにも安心と言えるでしょう。
ということで、ガチライバルと言われるムーヴキャンバス、ワゴンRスマイルですが、よく見ていくとさまざまな違いがあることがわかります。皆さんのファミリーにはどちらがぴったりか、ぜひじっくり検討してみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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