【日産 新型フェアレディZ価格スペック予想】日本価格は500万円〜か!? 日本仕様も先進装備や走り好きに嬉しい機能が満載となる見込み
MōTA / 2021年8月30日 19時0分
北米でデビューした日産 新型フェアレディZ(北米名:新型Z)。北米モデルは大きく2つのグレードが用意され、価格は4万ドル〜と発表されている。その一方で日本仕様がどのようなグレード構成、あるいはスペックなどはいまだに明らかとなっていない。そこで今回は、新型フェアレディZの日本モデルの価格や機能を徹底予想。おそらく日本モデルは500万円〜となる見込みだが、機能を考えると割安だった。
新型フェアレディZの細かい仕様を北米モデルから予想! 大幅にレベルアップした仕上がりに
アメリカにて日本時間の2021年8月18日に発表された新型フェアレディZに関する情報は、当サイトも含め多数アップされており、Zに対する注目の高さを認識している人も多いだろう。
新型フェアレディZはアメリカでは標準のスポーツ、上級のパフォーマンスの2グレードをラインアップ。さらに240台限定のプロトスペックというモデルも公表されているが、その細かな装備内容まで紹介している記事はあまり見ない。
しかし、誰でも閲覧可能なアメリカ日産ニュースルームにアップされた新型フェアレディZの資料には、装備内容を含めたかなり細かなスペック表があり、ここではその内容や注目ポイント、日本仕様の価格などを予想していく。
限定モデル「プロトスペック」は特別装備満載
ちなみに240台限定のプロトスペックは、パフォーマンスグレードの装備に加え、イエローのブレーキキャリパーやブロンズのアルミホイール。インテリアではMTの専用シフトノブ、側面にイエローのアクセントが入る専用シート地、イエローのステッチが加わる専用ドアトリム、ダッシュボードと、イエローを中心とした装飾が加わる。
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先進安全装備は全方位で安心の機能を搭載! 長距離移動にも嬉しい機能が最大の魅力
まずは今や当たり前の機能といっても過言ではない先進安全装備だ。
両グレードのMT、ATともに基盤となるフロントガラス装着されるカメラとミリ波レーダーが設定されている。
詳しく見ていくと、歩行者対応の衝突被害軽減ブレーキに夜間ハイビームを積極的に使うハイビームアシスト、さらには前方衝突予測警報。そして斜め後方を警戒し、進路変更の際の接触事故の防止に役立つブラインドスポットモニタリングに車線逸脱警報といった巡行時に役立つ予防安全機能が装備される。操舵支援機能は今後の追加に期待!
そしてバックで道路に出る際などに通過車両を警戒する、リアクロストラフィックアラート。さらには先行車追従型のインテリジェントクルーズコントロールだ。ちなみに日産車の場合、電動パーキングブレーキでなくとも停止まで対応するので、ATの新型Zも同様となる見込みだ。つまり、自動ブレーキと運転支援システムは操舵支援以外完備となっている点は有難いのと同時に、先代モデルは何もなかったのを考えると劇的な進歩だ。
欲を言えば、新型Zは電動パワーステアリングになっているので操舵支援も欲しいが、この点は今後に期待したい。
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【走行性能グレード比較】ATモデルの燃費は向上か!? 走りをより楽しみたいなら最上級グレードがオススメ
新型フェアレディZは全グレード400馬力の3リッターV6ツインターボを搭載し、トランスミッションは6速MTと新開発の9速ATを搭載する。これを前提に、2グレードある「スポーツ」と「パフォーマンス」の違いなどを見ていきたい。
サーキット走行に嬉しい機能も!
まずは走行性能など、走りの部分だ。
ギア比は、6速MTは先代モデルと同じだが、ファイナル(最終減速比)は3.692から3.538と約5%ハイギヤードとなっている。
9速ATモデルは、トップギアとなる9速がハイギヤード化されたのと、全体的にクロスレシオとなっているのに加え、ファイナルも3.357から3,133と6%ほどハイギヤード化されている。
こういったギア比にできたのは3リッターV6ツインターボのパワーバンドの広さの恩恵によるものと考える。動力性能を大きく向上させながら、トップギアでの巡行回転数が下がることから、燃費の向上(特にAT)も期待できそうだ。
ただ、シフトダウン時に有難いエンジン回転を合わせてくれる機能が、スポーツの6速MTだけなしと記載されているのはちょっと気になるところだ。
また、パフォーマンスグレードの6速MT、両グレードの9速ATにはロケットスタート用のローンチコントロールも装備されるので、クローズドコースでのゼロヨンなどの加速勝負の際には強い味方になるだろう。メンテナンスに不満があるも機械式LSDの搭載は嬉しい改良
特にスポーツ走行の際にはトラクション(駆動力)向上のためにぜひ欲しいLSD(リミテッドスリップデフ)は、パフォーマンスグレードに標準装備される。
注目なのがそのタイプで、スペック表には「メカニカルクラッチタイプ(日本語では機械式)」と記載されている。
LSDの種類はいろいろあるが、機械式は競技車両にも使われるものである。効きや性能は素晴らしいのだが、競技車両にも使われるだけにメンテナンスを含めた扱いが難しいこともあり、市販車に使われることは非常に少ない。
機械式LSDが新型Zのパフォーマンスに標準装備されているのであれば、性能に加えメンテナンスの必要性なども気になるところだ。
ベースグレードとなるスポーツには、前後通常の片押しキャリパーが装備される。その一方でパフォーマンスグレードのフロントには4ピストン、リアは2ピストンの対向キャリパー+大径ローターとなる。こちらは現行モデル準じるようだ。サスペンションに関しては、パフォーマンスグレードにスポーツチューンドサスペンションを装備する。
新型フェアレディZの日本価格は500万円〜か!? GRスープラのガチライバルに
北米仕様の新型フェアレディZの価格は4万ドル(約440万円、スポーツのMTの想定と思われる)と言われており、そこから日本仕様の価格を予想してみよう。
アメリカ仕様のスポーツは先代モデルのベーシックグレードとなる標準(MTでナビなし約400万円)に相当すると思われ、ナビ付で500万円台前半、もし520万円程度ならツインターボ化や安全装備が完備することを考えれば、リーズナブルといえるだろう。最上級グレードにあたる「パフォーマンス」はNISMOを除く先代モデルの最上級グレードとなるバージョンST(MTでナビ付約520万円)に相当すると思われ、600万円程度だろうか。
新型フェアレディZの日本デビューは2022年の東京オートサロンか!?
いずれにしても新型フェアレディZがもし日本で500〜600万円なら絶対的には安くないが、ギリギリ現実的な範囲ではある。
また、新型フェアレディZが日本で仮に600万円までとしてライバルの1台となりそうな新型スープラと比べると、車両価格600万までのスープラは2リッター4気筒ターボでATのみなので、3リッターV6ツインターボでMTもあるというZのアドバンテージは大きいのに加え、Zは50年以上の歴史がある点も強みだろう。
ということを考えていると、にわかに新型Zが期待できそうなクルマに思えてきた。来年2022年早々の東京オートサロン2022が濃厚と言われている日本デビューを楽しみに待ちたい!
【筆者:永田 恵一】
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