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秋はドライブに最適な季節! ベテランドライバーが教える長距離運転での疲労やクルマ酔いを防ぐコツ

MōTA / 2021年9月3日 13時30分

高速道路走行シーン[画像はイメージです]

いよいよ秋のドライブシーズンだ。秋は気候も安定し、風が気持ち良く、空がきれいで、秋深まれば、美しい紅葉の景色を堪能することもできる、ドライブに最高の季節と言える。 しかし、長距離ドライブプランを立てる際にドライバーの頭を悩ませるのが運転の疲労や同乗者のクルマ酔いなどだろう。 これらを軽減させるための運転方法を、運転歴40年以上、ドライブデートの経験も豊富な筆者が伝授しよう。

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運転疲労の軽減には適度な休憩を挟むことが重要となる

あらかじめ休憩ポイントをチェックしておくと良い

まず、長距離、長時間ドライブでのストレスを軽減する方法としては、無理に運転を続けないことに尽きる。

同乗者のトイレ休憩(愛犬連れならお散歩休憩)も考慮し、移動2時間に1回は高速道路のSA/PA、一般道なら道の駅などに立ち寄ることだ。そうすると、そこで気持ち、体力がリセットされ、疲れにくくなる。

事前にアクセスルート上の休憩ポイントを、運転時間、移動時間を考慮してチェックしておくと完璧だろう。

ACCを活用すればペダル操作から開放されて疲労も軽減!

高速走行時はACCを活用すると運転疲労を劇的に軽減できる

今では多くのクルマにACC(アダプティブクルーズコントロール)が付いているが、高速道路では基本的にONで走行することをお勧めする。ペダル操作から解放されるだけでも、運転疲労は劇的に軽減する。ステアリングアシストがあれば、なお快適だ。

マッサージ機能がついたクルマも存在!

マッサージ機能がついたクルマも存在する

また、ボルボの上級グレードなどにしか付いていないものの、前席のマッサージ機能(リラクゼーション機能)が付いているクルマだと、むしろいつまでも座っていたいぐらい、快適な運転、ドライブが可能になることも事実。ついていないクルマでも、アフターマーケットのアイテムで代用することもできる。

マツダ車には長距離ドライブに適した車両制御システムを搭載

特別な機能、装備なしに、不思議と運転が疲れない……そんなクルマもある。それは、マツダ車などにあるG-ベクタリングコントロールの威力だ。

マツダ車のG-ベクタリングコントロールは運転疲労の軽減にも効果的だ

直進しているときには無駄なステアリング修正が不要になり、ドライバーの肩、腕の負担を軽減し、カーブでは自然に安定感を高めてくれるため、長時間の運転、山道などでの運転に対する緊張感を和らげてくれる効果があるのだ。

山道などでの運転の緊張感を和らげてくれる

ちなみに、当然ながら、大きなクルマ、パワー、トルクに余裕のあるクルマのほうが長距離ドライブでは疲れにくい。レンタカーを借りる際は、奮発すべきである。

クルマ酔いを防ぐにはルート選びが重要!

では、同乗者にクルマ酔いしやすい人がいる場合は、どんな心掛けが必要だろうか。基本的には、先に触れた、マメな休憩が不可欠であり、加えて車内の楽しい雰囲気、会話を維持するように心がけたい。何かに夢中になれば、クルマ酔いしにくくなる、という報告もある。

クルマ酔い回避の決定打は、ルート選びだと思っている。

例えば、東京から伊豆に向かうとして、ルートは東名高速道路→厚木IC→小田原厚木道路→小田原西ICまではマスト。

小田原厚木道路

そこからが分かれ目になり、海沿いの国道135号線の行楽渋滞を回避できる箱根ターンパイク→伊豆スカイライン経由だと、確かに海辺の1本道の国道135号線を利用するより、混雑日には早く目的地に着けるかも知れない。

ところが、ドライブルートの後半は延々とクネクネした山道が続き、運転の仕方にもよるが、クルマ酔いしやすい人にとっては地獄となる。

箱根ターンパイクを通過するルートでは山道が続くためクルマ酔いしやすい人にとっては苦痛

そこで、出発時間をズラすなどしても(余裕を持つ)、小田原西ICからは、海沿いの135号線をひた走ると、クルマ酔いする可能性が低まる。食事処やトイレなどのスポットに入りやすい点でもこちらが有利だ。

運転疲労に効果的なACCはクルマ酔いにも効果あり!

ドライバーの運転疲労を低減してくれるACC(アダプティブクルーズコントロール)も、意外ながらクルマ酔い(乗員全員の快適性)に効果がある。

ACCはクルマ酔いにも効果あり!

というのは、ACCの走行では、クルマが前車と適切な距離を保って追従し、自然な加速、減速を自動で行ってくれるため、ドライバーが下手にアクセルペダルを踏んで加速し、下手にブレーキを踏んで急減速するより、はるかにスムーズな走りが維持できるのだ。

だからドライバーの疲労軽減だけでなく、クルマ酔い防止効果も期待できるというわけだ。

つまり、クルマ酔いしやすい同乗者がいる場合は、一般道でもスムーズな加速、減速、ハンドル操作が不可欠。分かりやすく言えば、急病人や妊婦さんが乗っているつもりで運転することだ。

先に紹介したマツダ車のG-ベクタリングコントロールは、子供の乗り物酔い低減効果にも期待できるということで、2016年に第10回キッズデザイン大賞を受賞している。マツダ車のG-ベクタリングコントロールは、現在販売されているすべてのマツダ車(ロードスターを除く)に付いている。

フラットな乗り心地、車内の静かさ、スムーズな挙動という点では電動車もオススメだ

当然、クルマの基本性能も、クルマ酔いのしやすさにかかわってくる。車酔いの原因となりうるのは、医師によれば、「揺れ、振動、ノイズ、そして筋肉と関節の刺激」だそう。

揺れの少ないフラットな乗り心地(硬い、やわらかいではない)、静かな室内空間、ハンドルを切ったときの無駄のない、スムーズな挙動を持つクルマであれば、そうでないクルマより、クルマ酔いしにくくなるという理屈だ。

その点では、やはりHV、PHV(PHEV)、EVといった電動車が有利。電動車ならではの静かさに加え、重量物のバッテリーを床下に積んでいるため、低重心となり、安定感も増すからである。

電動車は静かで安定感があるため挙動が安定しやすい

タイヤ選びもクルマ酔いに影響する!

ヨコハマタイヤのアドバンdB V552

もし、今乗っているクルマのロードノイズの大きさが気になるのであれば、タイヤを静粛性に特化した、例えば「ヨコハマ史上最も静粛性が高い」が売り文句の、筆者も履いている総合性能、乗り心地、静粛性能に大満足しているアドバンdB V552といったタイヤに交換するのもいいだろう。

クルマ酔いしやすい人の視界を確保することも大切

視界が狭くても広すぎてもクルマ酔いしやすいという

また、クルマ酔いしやすい人を乗せる位置も重要だ。視界の悪い座席だと、クルマ酔いしやすいと言われているし、逆に、大型ミニバンの2列目席を最後端位置までスライドした、広すぎる空間も視覚的にクルマ酔いの原因になると言われている。

視界が良く、しかし適度な広さの空間がベストだろう。

換気もクルマ酔い防止や長距離運転のストレスを軽減させる

最後になるが、コロナ禍の中、家族、親しい友人とのドライブ旅行であっても、換気は重要。走行環境が許す限り、エアコンは外気循環モードにセットしておきたい。

換気の調節も大切だ

それは、車内の酸素濃度にもかかわり、長距離ドライブの大敵である眠気防止、ストレス低減、クルマ酔いのしにくさにも直結する。

【筆者:青山尚暉】

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