デビューから丸5年の日産 セレナが善戦中、強みは2つのハイブリッド! 幅広い守備範囲で他社に対抗する
MōTA / 2021年9月3日 20時0分
2021年上半期(2021年1月~6月)の新車販売ランキングベスト20(軽自動車除く)を見てみると、3列シートミニバンは7台がランクイン(ホンダ フリードは5人乗りの派生モデル「フリード+」を含む)。その中で日産は、唯一「セレナ」が11位と善戦している。 2016年8月のデビューから丸5年が経過した日産 セレナの強みは、守備範囲の広さにある。日産独自のハイブリッド「e-POWER」を用意し、「トヨタ ヴォクシー」などライバルに挑むいっぽうで、ベーシックなマイルドハイブリッド(Sハイブリッド)も設定。257万6200円から購入出来るから、ひとクラス下のコンパクトミニバン「ホンダ フリード」や「トヨタ シエンタ」とも対抗出来るのだ。 今回は、2016年のデビューから5年を迎え熟成を極めた日産 セレナの強みを紹介しよう。
“高いほう”と“安いほう”、性格の異なるふたつのハイブリッドがあるのはセレナだけ
これはコンパクトカーからSUV、ミニバンに至るまで、多くのモデルで共通する傾向である。
しかし安い価格帯に通常のガソリンエンジンモデルも設定する場合が多い。その価格差は40万円から50万円程度と、少なくない違いだ。そのためハイブリッド:ガソリンの販売比率は、平均して7:3の比率に収まっていることが多い。
中にはトヨタ アクアや日産 ノートのようにハイブリッド専用車というケースもあるが、そこまで割り切るケースはまだ少ない。
高いほうと安いほう、同一モデルで2つのハイブリッドをラインナップするのは珍しい
日産の最新ハイブリッドシステム“e-POWER(イーパワー)”を設定し支持を集めるいっぽうで、安い価格帯のモデルも、シンプルな機構のマイルドハイブリッド“スマートシンプルハイブリッド”を搭載。国産車では珍しい、2つのハイブリッドラインナップで構成する。
これはミニバンカテゴリーの中でもセレナだけの体制である。
シンプルなマイルドハイブリッド、その名も“スマートシンプルハイブリッド(Sハイブリッド)”
その名の通り、機構は“シンプル”。通常の4気筒2リッターエンジンとモーター兼発電機を組み合わせ、小型のバッテリーとつなげたものだ。
減速時の運動エネルギーをバッテリーに蓄電。発進時のエンジン加速をモーターで補助したり、アイドリングストップ時にエアコンなどの電装品へ活用することで、エンジンの効率を高めてくれる。特に渋滞の多い都市部などで実用燃費に有効な機構だ。
日産 セレナ Sハイブリッドのカタログ燃費は、13.2km/L(WLTCモード燃費)。価格は「X」257万6200円から「ハイウェイスターG」331万1000円(共にFFモデルの場合)と、200万円中盤から300万円台前半の価格帯に位置する。
ノートでもお馴染み、日産独自のストロングハイブリッド“e-POWER(イーパワー)”
大柄なミニバンボディながら、発電専用エンジンはノートと同じ1.2リッター。駆動はモーターで行う。EV(電気自動車)さながらのスムーズな加速感が特徴である。カタログ燃費も18.0km/L(WLTCモード燃費)と、Sハイブリッドに比べずいぶんと優れている。
ただしお値段は高め。価格は「e-POWER X」299万7500円から「ハイウェイスターG」380万9300円(FFのみ)とまで。Sハイブリッドに比べ、およそ40万円から50万円ほど高く、主に300万円台が中心になっている。
「次に買うならハイブリッドカー」という需要に幅広い価格帯で対応するセレナ
「次に買うならハイブリッドカー」という需要に、価格帯の異なる2つのハイブリッドを用意することで需要を補完し合っている。この戦略は今後他社でも増えていくかもしれない。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「コスパ最高!」 “200万円台”から&「8人乗り」シートがイイ! 標準“5ナンバーボディ”の日産「セレナ」ってどんなクルマ?
くるまのニュース / 2024年7月5日 10時10分
-
トヨタ「人気ミニバン」が受注停止!? 「ノア・ヴォクシー」なぜ買えない? いますぐ手に入るミニバンはある?
くるまのニュース / 2024年7月1日 16時10分
-
日産「定番ミニバン」何がスゴい? e-POWER搭載の「セレナ」が大好評! 発売1年超のSNSでの反響は?
くるまのニュース / 2024年6月20日 10時10分
-
日産の斬新「2列ミニバン」がスゴい! 専用チューンで“走り”を強化! 車中泊も余裕の「セレナ スポーツS」とは?
くるまのニュース / 2024年6月10日 10時10分
-
「車中泊しやすい」ミニバン!? 「ノアヴォク」「ステップW」に勝ってる? トヨタ・ホンダより日産が「寝やすい」理由とは
くるまのニュース / 2024年6月9日 14時10分
ランキング
-
1サクランボ王国・山形県に異変 6月の暑さで収穫減、対策急務
共同通信 / 2024年7月6日 16時15分
-
2最悪、〈和式トイレ〉で助けを求める事態にも…老後の健康維持のために取り入れておきたい「超簡単な習慣」【60代の人気エッセイストが助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月7日 10時0分
-
3《旭川女子高生殺害》事件直前に助け求めたコンビニ店を責める正義の暴走 他のコンビニ店員「時給1000円とかでそこまで担うのは勘弁」
NEWSポストセブン / 2024年7月7日 16時15分
-
4FRBの利下げ開始「9月」の見方強まる…6月の米雇用統計、人手不足の緩和傾向で
読売新聞 / 2024年7月6日 22時30分
-
5ミニストップ“大量閉店”でもスイーツ人気は底なし!? 「ソフトクリーム」や「ハロハロ」がいつの間にか遂げた進化
集英社オンライン / 2024年7月6日 19時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)