新型アクア、狙い目グレードは2つある! 実用性重視なら「X」を、上質さを求めるなら「Z」がオススメだ
MōTA / 2021年9月8日 12時15分
2021年7月19日に発売されたトヨタ 新型アクアの2021年8月の販売台数が9442台を記録した(自販連:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ)。トヨタが公表した月販目標9800台には満たなかったとはいえ、軽を除く乗用車で3位にランクインと、まずまず順調な滑り出しと言って良いだろう。 さて新型アクアは4つのグレードが用意されているが、どれを選ぶべきか悩ましいところだ。結論から言うと、新型アクアに何を求めるかによってオススメグレードは異なる。実用性重視なら「X」(209万円)+コンフォートパッケージ(7万1500円)を、上質さを求めるなら最上級の「Z」(240万円)+合皮パッケージ(6万1600円)が狙い目だ。
新型アクアの購入を検討する際にはあらかじめ「ヤリス ハイブリッド」との比較をしておきたい
また、初代アクアにはなかったE-Four(4WD)も、新型アクアでは全グレードに設定された(19万8000円高)。
ヤリス ハイブリッドと新型アクアの価格は10万円~7万6000円差
2011年に登場した初代の頃には、コンパクトカークラス唯一のハイブリッドカーだったアクアだが、現在はさらにベーシックな「ヤリス」にもハイブリッドの設定がある。こちらの価格設定は、「X」199万8000円、「G」213万円、「Z」232万4000円だ。
ヤリス ハイブリッドと新型アクアと比べると、価格はプラス10万円、最上級のZのみプラス7万6000円と、わずかな差額だ。新型アクアを検討する際には、ヤリス ハイブリッドも併せて比較することも必須となる。
トヨタ 新型アクア グレード&価格一覧
・B:198万円/217万8000円
(法人ユーザー向けビジネスグレード)
・X:209万円/228万8000円
・G:223万円/242万8000円
・Z:240万円/259万8000円
搭載電池の変更により、ヤリス ハイブリッドに比べ上質な走りを得た新型アクア
新型アクアはヤリスに対しホイールベース(前後車軸間の距離)を50mm拡大したことで、後席の空間も拡大している。わずか5cmかと思うが、ミニマムな空間しかないヤリスに比べるとこの差は大きい。後席の使用頻度が高いならアクア一択だろう。室内の質感も新型アクアはかなり高い。
内外装の加飾だけじゃない! アクアの上質は「バッテリー」の違いで決まる
と言っても、新型アクアの「上質」は、決して内外装の広さや加飾の話だけには留まらない。
新型アクアのハイブリッドシステムに搭載されるバッテリーは、新開発されたバイポーラ型ニッケル水素電池に変更された(Bグレードを除く)。従来の電池に比べてコンパクトかつ高出力なため、よりスムーズな加速を得られるもので、街中でのEV(電気自動車)走行可能な領域も拡大している。
これらの効能で低速走行時のエンジン作動領域が減り、騒音も低減。スムーズさと静かさがグンと増しているのだ。新型アクアとヤリス ハイブリッドを販売店の試乗車で乗り比べてみると、街中での走行だけでその差が実感出来るはずだ。
コンパクトカーにも上質さを求めるユーザーにはアクアが向いている
いっぽうで、これまでもう少し大きなモデル、高級なモデルに乗っていたユーザーで、サイズは小さくなってもクルマには上質な乗り味を求めたい…そう考えるユーザーには、新型アクアのほうがしっくりくるはずだ。
新型アクア、狙い目はベーシックな「X」か最上級「Z」の2択! セットオプションとの組み合わせもオススメだ
アクアをシンプルに楽しみたいなら「X」グレードに「コンフォートパッケージ」を組み合わせるのが良い
X(209万円)でも一通りの装備は整っている。AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントと、家庭への給電を可能とする「非常時給電システム」はヤリスハイブリッドでは4万4000円のオプションだが、新型アクアには全車標準装備される。
スマートフォンと連動可能な7インチのディスプレイオーディオにはワイドFM対応のAM/FMラジオチューナー、USB入力・給電機能、Bluetooth機能などが備わる。こちらも全車標準装備だ。
シート地が上質になり、Gグレード同等のヘッドレストセパレートタイプにアップグレードする。またナノイーや運転席・助手席シートヒーター、スーパーUVカット・IRカットガラス(紫外線に加え暑さのもととなる赤外線もカット)、後席センターアームレストなどが加わるお得なセットだ。
アクアの上質感を満喫したいなら最上級のZグレードが良い! 「合成皮革パッケージ」もお得だ
フロントグリルを囲むモールが黒の樹脂色からペールゴールドの塗装になり、ステアリングホイールが本革巻きになるほか内装の加飾が増える。装備面では、シート地が上質になり、ナノイーやスーパーUVカット・IRカットガラス、後席センターアームレストが加わる。さきほどのXのコンフォートパッケージに含まれるものが多いことに気付くはずだ。
ただしディスプレイオーディオは大画面の10.5インチ化される。これはGでも3万8500円でアップグレード可能だ。
とどめはレクサス並みの高級ダンパー“スウィングバルブ”(FFモデルのみ)の採用だ。クルマが動き出す微妙な低速域から効き、路面のわずかな凸凹も滑らかに吸収してくれる。こちらのみ他モデルではオプションでも選ぶことはできない。
その場合、こちらもセットオプション「合成皮革パッケージ」(6万1600円高)を加えることをオススメしたい。シート表皮のグレードアップに加え、運転席パワーシート、運転席・助手席シートヒーター、ステアリングヒーターがセットされ6万円というお得なセットだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダトオル/撮影:小林 岳夫・和田 清志・TOYOTA]
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