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三菱 エクリプスクロスPHEVの実燃費は17.3km/Lとかなり優秀! だが改善して欲しい2つのポイントがあった

MōTA / 2021年9月9日 20時30分

三菱 新型エクリプスクロスPHEV

三菱にとって第二弾のプラグインハイブリッドとなるエクリプスクロスPHEV。2020年12月にデザインやパワートレインを一新したことにより昨年比で2倍の売り上げを記録しているほど今大注目のモデルである。今回、編集木村は4日間乗ってその実力を検証。燃費や走行性能はまったく文句がないのだが、ある2つの部分を改善して欲しいという結論に至った。

三菱 新型エクリプスクロスPHEV

エクリプスクロスはデザインが大好評

ドアパネル以外ほとんどのデザインを変更しており、フルモデルチェンジ並の大改良であった

三菱 エクリプスクロスPHEVが登場したのは2020年12月のこと。それまでガソリンとディーゼルをラインアップしていたが、PHEVの追加を受けてディーゼルモデルを廃止し、現在はガソリンとPHEVの2本立てという布陣である。

SNSなどのコメントを見るとエクリプスクロスのデザインを評価する声が大きく、都内近郊の三菱ディーラーによれば「マイナーチェンジ前よりも若年層のユーザーが増加している。とくにデザインを気に入って購入する人が多い」と語るほどなのだ。

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エクリプスクロスの実燃費は17.3km/L! カタログ燃費よりもいい結果に

今回三菱自動車からお借りしたのは最上級グレード「P(447万7000円)」であった。今回4日間テストを実行した際に、東京練馬区の自宅から千葉県木更津市までの往復、さらには都内から横浜市内への足として活躍してくれ、総走行距離は350kmあまりであった。

ちなみに平均燃費は17.3km/LとこのクラスのSUVとしてはまずまずの結果であった。撮影中にエンジンをわざと起動させるなど、通常の使い方よりも悪い環境であったことを考慮しても、文句のない燃費である。ちなみにエクリプスクロスPHEVのWLTCモード燃費は16.4km/Lであるから、カタログ燃費を有に超えているのだった。

ワンタッチで切り替え可能なモード変更! 夜中などはEVモードが重宝する

シフト下に切り替えボタンが設置されているために、慣れればすぐにブラインドタッチができるのは嬉しいポイント

エクリプスクロスPHEVには大きくノーマルとチャージ、そしてセーブとEVと4つのモード切り替えが存在する。チャージとはあえてエンジンを起動させてバッテリーを充電するモードで、セーブモードはその名の通り燃費をセーブしてくれるのだ。

とくに重宝するのはEVモードである。筆者は住宅街の中に位置するマンションに住んでいるのだが、エンジン音が響くため、夜中や早朝に出発する際はこのEVモードがかなり活躍してくれたのだ。そして街中ではほとんどEVとして活躍してくれるために、ガソリン計もほとんど減ることのないまま返却となった。

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改善して欲しいのはリアゲートとシートアレンジ機能

リアゲートが超重い! オプションでもいいからパワーゲートの設定を

エクリプスクロスPHEVに4日間丸々乗った感想としては、購入候補最右翼といったところである。ところが、だ。改善して欲しいポイントがいくつかあったのも事実。その筆頭がリアゲートである。なんだそんなことか! と思うなかれ、これがかなり重たいのだ。男性でも片手で操作するには苦労するほどで、もっといえば女性はかなりキツイのだった。

昨今のクルマ、それも300万円以上のモデルであればオプション設定されているケースの多いパワーゲート(電動でリアゲートを開閉してくれる機能)の設定がそもそもないのだ。400万円台のモデルなのだから、オプションでもいいので、設定をして欲しいところ。

後席の前後スライド機能とフルフラットなシートアレンジを切望

フルフラットにならず、傾斜が発生してしまうのだ

そしてもう一つはシートアレンジである。エクリプスクロスはマイナーチェンジを期に、後席の前後スライド機能を廃止している。改良前モデルの後席を一番後ろにスライドさせた状態としており、足もとスペース自体には問題はないのだが、使い勝手を考えると前後スライド機能は復活をさせて欲しいところ。

そして後席を前倒しした際ににも改善してほしいポイントがある。シートがかなり傾斜しており、フラットなフロアとならないのだ。大きな荷物などを載せる際は工夫が必要であったり、車中泊をする方は実際に寝て確かめて欲しいほど。

今回は三菱 エクリプスクロスPHEVに4日間乗って感じた素直な印象をご紹介した。総評としては、燃費やほとんどガソリンを使わないシステムなど素晴らしいの一言である。だからこそ挙げた2つの要素は改善を検討してほしいところだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大/撮影:茂呂 幸正】

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