ただ安いだけじゃない! あえて乗りたい「ジムニー」「ヤリス 1.5 MT」「N-VAN」…200万円以内で買える厳選新車3選!
MōTA / 2021年9月10日 14時0分
最近新車が高くなったと感じる。先進運転支援機能など高価な装備が標準化され、ハイブリッド化による電動化も進み、さらには消費税が10%になったことなど複数の要因が重なったことで、コンパクトカーでも250万円を超えるのは当たり前となった。 そんな中でも、200万円以下の新車はまだまだ存在する! 今回は、安いだけじゃなく「あえて選びたい」特徴のある3台をセレクト。お得に買って積極的にドライブを楽しみたい3台をご紹介!
[200万円以下のオススメカーその1]純正キットだけで車中泊が楽しめる! 旅に出たくなる「ホンダ N-VAN」
まず最初におススメしたいのは、軽バンの「ホンダ N-VAN(エヌバン)」。N-BOXに代表されるホンダの新世代軽自動車シリーズ初の商用車だ。軽の商用バンと聞くと、郵便や宅配便の集配車に使われる簡素なイメージが強いかもしれないが、N-VANはちょっと違う。乗用車同等の快適装備を備えた「+STYLE FUN」「+STYLE FUN・ターボ」というグレードが設定されている。それぞれFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)モデルが用意され、価格は162万9100円から187万2200円までと手頃な設定だ(消費税込)。
商用車だけあって、小さな軽自動車規格のボディいっぱいに荷室空間を拡大できるのが特徴。サーフィンや自転車、キャンプに釣りなど、アウトドアレジャーに欠かせないギアをたっぷり積んで旅に出かけることが出来る。
中でも特におすすめしたいのが純正アクセサリーだけで構成出来る車中泊キットだ。
助手席側と後部ラゲッジ用のセットで用意されるラゲッジボード(マルチボード)は、シートアレンジとの組み合わせでフラットな荷室空間を生み出せるから、キャンプ用のエアマットや寝袋さえ用意すればすぐに車中泊が楽しめる。しかもボードの下には荷室空間がたっぷり残されているから、積んだキャンプ道具などもわざわざ外に出さずに済むのもウレシイ。窓を覆うプライベートシェードももちろん用意されているから有効に活用したい。
[200万円以下のオススメカーその2]マニュアルトランスミッションのドライブを楽しもう「トヨタ ヤリス 6速MT」
自動車免許にはAT限定と、そうでないものがある。世の中の乗用車は9割以上がAT車だから、免許も9割以上の人がAT限定を取得しているかと思いきや、違うようだ。警察庁交通局運転免許課がまとめた運転免許統計によると、令和2年に普通免許を受験した人はおよそ158万人。うち7割の約111万人がAT限定免許だという。3割の人は「MTに乗る可能性がある」と考えている訳だ。MT車のラインナップも以前に比べると格段に減っているものの、純粋なスポーツカー以外にもMT車はラインナップされている。そんな中で今回オススメしたいのは「トヨタ ヤリス」の6速MTモデルだ。
直列3気筒 1.5リッターガソリンエンジン(120ps/145Nm)の「X」「G」「Z」各グレードにしっかりMTモデルが用意されている。価格は154万3000円から188万8000円だ。ヤリスシリーズと言えば、最高出力270psを誇る1.6リッターターボ搭載の4WDスポーツ「GRヤリス」も気になるところ。しかしその高い実力を存分に満喫出来るのはサーキットの領域。しかも価格は396万円から456万円と、非常に高価だ。
その点ヤリス1.5なら、価格は半分以下。しかしGRヤリス譲りの俊敏性を重視したハンドリングだから、ちょっとしたカーブや交差点を曲がるだけでもその楽しさを実感できるのが良い。
しかも車両重量はわずか980kg(X)。1トンを切る軽量ボディに120psのエンジンだから、動力性能も余裕たっぷり。若いユーザーのみならず、子離れでコンパクトなクルマに乗り換えたい層にもオススメだ。
[200万円以下のオススメカーその3]他に代わるものがない! 世界で唯一の本格軽四輪駆動車「スズキ ジムニー」「ジムニーシエラ」
もはや説明不要な軽四輪駆動車「スズキ ジムニー」も200万円以下で購入することが出来る。価格は148万5000円から187万5500円。また1.5リッターガソリンエンジンを搭載しワイドボディとした「ジムニーシエラ」も、189万2000円から設定されている。ATモデルの上級グレード「JC」だけが205万7000円だが、同グレードの5速MTモデルなら195万8000円で200万円以内に収まる。
今回紹介する3台はいずれも単に「安いから買う」のではなく「このクルマだからこそ買う」特徴を持ったモデルばかりだが、ジムニーシリーズはその最たるものだろう。もはや他に代わるものはない唯一無二の存在なのだ。
軍用のジープなどにも採用されるヘビーデューティなラダーフレーム構造や、機械式副変速機付きパートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど、道なき道を突き進むための悪路走破性能は世界屈指のレベル。しかも2018年のフルモデルチェンジで原点回帰を目指し、往年の旧モデルを想わせるシンプルなデザインとしたことで、さらに魅力を増した。
そんな現行型ジムニーはデビューから早くも3年が経過したが、いまだに1年以上の納車待ちが発生しているほど根強い人気を博している。気になるなら迷わずショールームを訪れてみて欲しい。なお軽のジムニーと、小型車のジムニーシエラはエンジンの性格やハンドリング、走行安定性などの乗り味もだいぶ異なる。必ず両車を試乗し、じっくり比較してみることをオススメする。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]
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