新型Zの次は「シルビア」!? ライバルのGR86もまもなく登場で、今度は日産 新型シルビア復活に期待大だ!
MōTA / 2021年9月11日 15時0分
世界的に数を減らしつつあるスポーツカーだが、日産 新型フェアレディZやトヨタ GRスープラなど、ここ数年で国内からのニューモデルが続々と登場している。今年2021年に新型GR86やスバル 新型BRZが登場する中、期待されるのが「日産 シルビア」復活だ。果たしてその可能性はあるのか。改めて検証してみよう。
スポーツカー需要、実は少なくない説!? 今こそ小型スポーティカー「シルビア」復活の時だ
スポーツカー冬の時代と言われながらも、新型BRZが発売され、間もなくGR86も登場。そして日本での正式な発表はまだ先であるが、北米では一足先に新型Z(日本名フェアレディZ)が発表された。また今年2021年の3月にホンダ S660の生産終了が発表されると、それまで購入を悩み続けていたユーザーが背中を押される格好で販売会社に殺到し、わずか2週間ほどですべての生産分が完売になるなど、潜在的な需要は言われているほど冷え切っていないのでは? と思えるのだ。
そこで個人的に復活を期待したいのが、日産のエントリーFRスポーツとして名を馳せた「シルビア」である。もともとはスペシャリティクーペとして、そしてホンダ プレリュードが一時代を築いた“デートカー”として存在していたシルビアではあるが、コンパクトなボディにパワフルなターボエンジンをラインナップした後輪駆動車ということもあって、スポーツカーとしての需要も満たすモデルとなっていた。
特にアラフォー世代前後のユーザーにとっては、安価で購入できるFRモデルとしてお世話になった人も多くいるモデルと言えるのではないだろうか。
手頃な価格で多くの人たちから愛されたシルビアも、今や希少なFRスポーツカーとして中古車価格が高騰中!
しかし、現在では昨今の国産スポーツカー人気や同クラスのFRターボモデルが存在しないこともあって価格は高騰。あの頃ではヒトケタ万円で取引されていたような、過走行かつNA、ATのS14型というような個体であっても100万円近いプライスタグが付けられる異常事態となっている。そして状態の良いもの(低走行フルノーマル)に至っては500万円台のプライスタグも珍しくない状態で、もはや新型Zが買えてしまうのでは……? というような価格となっているのだ。
となれば、それよりも安価で新型シルビアが登場すれば、爆発的ヒットに繋がる可能性もあるのではないだろうか? 特に新型のGR86/BRZは300万円ほどからというスタート価格であるため、それに近い価格であれば尚更だろう。
フェアレディZのプラットフォームに日産出自のルノースポールエンジン、直4ターボ搭載!
といっても、新規にプラットフォームを作成するのは莫大な費用がかかってしまうため、V35スカイライン時代から新型Zまでも使用しているFR-Lプラットフォームを流用するのが現実的だろう。さすがに5ナンバーサイズとはならないが、今の時代にこのクラスのスポーツモデルで5ナンバーサイズに固執するユーザーもそこまでいないだろうから大きな問題にはならないのではないだろうか。
そして一番の問題となるのが、搭載するエンジンだ。プラットフォームを考えればVQエンジンが最もスムーズに搭載することができるエンジンということになるが、さすがにシルビアにV6エンジンがイメージが違いすぎる。
そこで候補に挙げたいのが、「ルノー メガーヌR.S.」や「アルピーヌ A110」にも搭載されている「M5P」エンジンだ。1.8リッターながらターボで武装し、最高300PSを発生する直列4気筒エンジンで、ターボの直4という点がシルビアを名乗るのにマッチする。そしてこのエンジン、ボア79.7mm、ストローク90.1mmという数値からも分かるかもしれないが、べースとなったのは日産のMRA8DE型エンジンなのだ。
シルビアの名は世界にもとどろいているのだ!
もちろんもともと横置きエンジンとして開発されているため、縦置きFRに対応させるためには改良も必要だとは思うが、もともとV6エンジンが搭載されるエンジンベイであればスペース的には余裕もあるだろうから、そこまで非現実的な話でもないだろう。ミッションやサスペンション、駆動系はZやスカイライン系をベースにリファインすればいいだろうからこちらもゼロから開発するよりは大幅にコストをカットできるハズ。これなら新型GR86/BRZに対抗する価格でリリースすることも夢ではない。
そしてすでに「シルビア」のブランドは正規販売していない海の向こうでも知れ渡っているため、グローバルなモデルとしてリリースすれば、新たな日産の看板車種になるかもしれない。
[筆者:小鮒 康一/撮影:NISSAN・MOTA編集部]
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