「トヨタ カローラクロス」購入予算200万円台で中古の「メルセデス・ベンツ GLA」を買う選択肢もアリ![コンパクトSUV、どっち買う!?]
MōTA / 2021年9月20日 14時30分
オールレンジでSUVをカタログに載せるトヨタが、2021年9月14日に発売を開始したトヨタ 新型「カローラ クロス」。ちょうどよいサイズに派手すぎないデザイン、充実した装備、高い実用性を持ち、199万9000円からという魅力的な価格帯で販売される。まさに死角無しのSUVだ。一方、カローラクロス購入予算の200万円台だと、中古車ならかなり広範囲の車種が入ってくる。5年落ち・5万キロ以内の好条件なら、新車当時で400万円以上した人気SUVもターゲットインするのだ。 そこで今回は、200万円台で買える魅力的なSUVとして、「メルセデス・ベンツ GLAクラス」をチョイス。果たしてGLAをその額で購入することはできるのか? を調べてみた。
メルセデス・ベンツの魅力的なコンパクトSUV「GLAクラス」
世界の各メーカーはSUVの販売を強化しているが、メルセデス・ベンツもその例外ではなく、2021年現在GLA、GLB、GLC、GLE、GLS、そしてGクラスに加え、電気自動車のEQA、EQC、EQSまで用意。今や、SUVがメインとも言えるラインナップを誇る。2014年に日本での発売を開始したGLAクラスは、メルセデス・ベンツとしては5番目のSUVで、かつもっともコンパクトなモデルだ。SUVを示す「GL」に「Aクラス」を組み合わせる車名の通り、初代では、ハッチバックのAクラスをベースに、SUVテイストの外観を持たせていた。
デビュー時のグレードは、別格の高性能版「AMG」を除くと、1.6リッターエンジンを積むベーシックな「GLA180」、2リッターエンジン・四輪駆動の上位仕様「GLA250 4マチック」でスタート。どちらにも車高を10mm低くした「スポーツ」と、逆に30mmアップした「オフロード」を設定していた。2017年にはマイナーチェンジを受け後期型に。内外装の意匠を変更した。グレード面では、GLA250 4マチックを受注生産化、その代わりに「GLA220 4マチック」を新規導入、「スポーツ」「オフロード」の標準設定を廃止した。2020年からは2代目に移行し、現在に至っている。
5年落ち・走行5万キロ以下・200万円台で「メルセデス・ベンツ GLAクラス」を検索!
GLAクラスの検索にあたり、価格をカローラクロスの中心販売価格帯200万円台に固定。古い年式や距離が多い個体だと、トラブルの可能性も高くなるため、年式は5年落ち、走行距離は5万キロとした。走行距離5万キロ以内、2016年式までの「GLAクラス」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名: GLAクラス
・モデル:2014年式モデル
・年式:平成28(2016)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大5万キロまで
・価格帯: 200万円台
・修復歴:なし
(2021年9月19日現在 MOTA調べ)
200万円台の予算なら上位仕様の4WDモデルや、高年式な後期型もターゲットに
検索結果では、上記条件で66台がヒットした。そこで5年落ち・3万キロとさらに絞ると41台、3年落ち・3万キロに変更したところ8台が表示された。(2021年9月10日現在 MOTA調べ)66台の内訳を詳しく見てみよう。ベースグレードのGLA180がメインで、GLA 180スポーツも多数見られた。GLA180比で89psも最高出力が高い、211psというハイパワーのGLA250 4マチックも250万円前後から出現。さらには、2017年以降の後期型(フォグランプが丸いので判別は容易)も、GLA180・GLA220 4マチックともに思った以上の台数がターゲットに入ってくるのは驚きだ。参考までに、2016年の新車価格は、GLA180が364.6万円、同スポーツは427.8万円、GLA250 4マチックは496万円だった。
安全性高く、「イイモノ」感が漂うGLAクラスというチョイスはいかが?
メルセデス・ベンツの安全性の高さは定評があり、それはコンパクトなAクラスやGLA クラスでも例外ではない。初代Aクラスの安全装備は、CPA(緊急ブレーキ)を標準、先進安全運転支援システムの「レーダーセーフティパッケージ(CPA、ブラインドスポットアシスト、ディストロニックプラス、レーンキーピングアシスト、PRE-SAFE)」をオプションとしていた。「中古車では安全装備がイマイチだからなあ」と、購入や選択を躊躇する人も多いと思うが、検索されたGLA クラスの中古車には、レーダーセーフティパッケージを備えた物件も多く、迷える人の背中を後押しする(物件によっては「RSP」と記載されているので、確認してみてほしい)。その他、260万円前後で革シートやアップルカープレイ搭載という魅力的な物件もあった。
「まさか、自分がメルセデス・ベンツを買うなんて…」そんな感動を200万円台で味わってみよう
200万円台のGLAクラスとなると、確かに中古車という選択になる。輸入車が初めての場合、そのハードルもある。カローラクロスに比べると全長も短く、ユーティリティは劣るのも否めない。しかし、コンパクトなクルマながらも、GLAクラスに乗り込んだ時に感じる「ああ、これはイイモノだ!」という印象が強いのも確か。セグメントを考えたら、その質感の高さや仕上がりは、圧倒的と言っても良いほどである。それに「メルセデス・ベンツは敷居が高い」という印象も、アクティブで若々しいデザインのGLAクラスでは、あまり感じることはないかもしれない。4マチックを選べば、悪路走破性もグンと高まる。まさか、自分がメルセデス・ベンツを買うなんて…ということがあるかもしれないのが、中古車選びの楽しさでもあるのだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:メルセデス・ベンツ日本・TOYOTA]
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