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大人気のコンパクトSUV「ヤリスクロス」、兄貴分「カローラクロス」登場でも影響はほぼなし!?【ディーラーの声を聞いてみた】

MōTA / 2021年9月20日 17時0分

トヨタ 新型カラーラクロス vs ヤリスクロス [photo:TOYOTA]

トヨタがまた新たなコンパクトSUV「カローラクロス」を発表した。全長4490mm×全幅1820mm×全高1620mmと日本の街中でも扱いに困らないサイズで、まさに人気のど真ん中へハマりそうな1台だ。 コンパクトSUV人気のど真ん中といえば、デビュー1年後も注目度の高い「ヤリスクロス」だ。同じトヨタ内で競合しないのだろうか。発売開始後初となる週末の販売店へ赴き、現場の声を拾ってきた。

トヨタ 新型カラーラクロス vs ヤリスクロス [photo:TOYOTA]

200万円台前半~中盤の価格帯が見事にバッティングするヤリスクロスとカローラクロス

ヤリスクロスの価格は179万8000円から281万5000円まで

2020年8月にデビューしたトヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」が、相変わらずの人気を集めている。

全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmとコンパクトカー「ヤリス」並みのサイズ感ながら、十分な室内と荷室空間を持つ。179万8000円から281万5000円という手頃な価格と相まって、今なお納車待ちの状態にあるのだ。

トヨタ ヤリスクロス

販売ランキングでは、ヤリスシリーズの合算で第1位。2021年上半期(2021年1月~6月)で11万9112台を販売※というから、月平均2万台弱を売ったことになる。トヨタによると、そのうちヤリスクロスだけで約5万2590台を占めているとのこと。月平均でおよそ8800台だから、ヤリスクロス単体でもベスト5以内にランクインする実力なのだ。

※自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)調べ

カローラクロスの価格は199万9000円から319万9000円まで

トヨタ 新型カローラクロス

そんな中、ヤリスクロスよりひとまわりサイズアップした新型コンパクトSUV「カローラクロス」が2021年9月14日にデビューした。1.8リッターガソリン(FF)と、同ハイブリッド(FF及びE-Four・4WD)が設定され、価格は199万9000円から319万9000円まで。ヤリスクロスの価格帯とも微妙にバッティングしている。

こうなると今後、ヤリスクロスの売れ行きにお影響を及ぼす可能性もありそうだ。

そこでさっそくトヨタの販売店へ赴き、ユーザー層の違いなどについて現場の声を聞いてみた。

「ヤリスクロスとカローラクロス、客層はかぶらない」と販売店の声

訪れたのは首都圏郊外にあるトヨタネッツ店。トヨタ各店の中では比較的若いユーザー層が多いとされている。営業スタッフにカローラクロスについて尋ねてみた。

すると「ネットなどで事前に情報が出回っていたせいか、発売前から反響が多かったですね」と笑顔がこぼれる。早くも何件か契約を取り付けているようだ。

カローラクロスに対し問い合わせが多いのは「ヤリスクロスでは荷室が狭い、しかしRAV4(200万円台後半から300万円台)ではちょっと高いとおっしゃる、ファミリーの方が中心です」とのこと。

「指名買い客が中心」ヤリスクロスの強さの秘密が明らかに

「これが欲しい」と指名買いされるほど人気を集める「ヤリスクロス」

ではヤリスクロスからカローラクロスへお客さんが流れているのかと聞くと「そんなことはないですね」と即答された。

訪れたお店が、ヤリスの前身の「ヴィッツ」を専売で扱ってきたネッツ店だからなのか、コンパクトカーから乗り換える年配層と、新車を初めて購入するような若い層に2分されていて、いずれもほぼ指名買いでヤリスクロスを求めるのだという。ヤリスクロスの強さの一端を改めて気付かされる。

1店だけの事例では断言はできないものの、似たような価格帯のカローラクロスとヤリスクロスでも、客層のすみ分けはしっかり実現出来ていそうなことが想像出来る。もし全国で同様の状況だとすれば、ライバルメーカーの担当者はますます苦しい立場に追い込まれるかもしれない。9月以降の2車の販売動向が今から注目される。

部品供給の遅れによる納期の延長が深刻な状況になっている

トヨタに限らず、いま新車を購入する上で最も気がかりなのは、納車の時期だ。

トヨタの公式Webサイトでは、各車種のページ毎に『工場出荷時期目処のご案内』が載っている。例えばヤリスクロスのページでは『ご注文にいただいてから、5ヶ月程度』『機能により納期が異なりますので、詳しくは販売店にお問い合わせください』とある(2021年9月17日現在)。

さらにカローラクロスのページでは期間の記載すらなく『詳しくは販売店にお問い合わせください』とあるのみ。東南アジアでの部品供給遅れや、ナビキットの部品不足が生産遅れにつながっていると、お詫びの文が載っている。

乗り換え検討中かつ車検の期限が半年を切ったユーザーは、一刻も早く商談を始めたほうが良い

前出の営業スタッフに納期の話題を振ると「お客様の下取り車、車検はいつですか?」と逆に質問が返ってきた。

「工場の生産調整などもありはっきりしたことが言えないんですが、今からオーダーしても納車は年明けになってしまいそうなんです」

「車検の期限があるとご迷惑をおかけする可能性もあるので」とのことだった。

これからカローラクロスの商談を考えているようなら、長期戦を覚悟したほうが良さそうだ。特に、半年以内に車検の期日が迫っているようケースなら、場合によっては「一度車検を通してから」なんてことにもなりかねない。一刻も早く、商談に動くことをおすすめする。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]

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