新型カローラクロス、ダントツ人気は最上級「Z」! しかし24万円安い「S」グレードの買い得度が高かった!
MōTA / 2021年9月21日 18時0分
トヨタからまた新たなコンパクトSUV「カローラクロス」が発表された。ただでさえ現在人気のコンパクトSUVジャンルということに加え、世界の“カローラ”ブランドという安心感、さらに199万9000円からという戦略的な価格設定など、大ヒットの条件も数多く揃う。いま、最も注目すべきモデルと言って良いだろう。 そんな新型カローラクロスだが、設定されるグレードは4つ。狙い目のグレードはどれだろうか。筆者はハイブリッド「S」(275万円)をイチ押しする! 最上級「Z」ではなくSを推す理由について紹介しよう。
ガソリン4グレード、ハイブリッド3グレードが設定される新型カローラクロス
トヨタの新型コンパクトSUV「カローラクロス」に設定されるグレードは、ガソリンモデルで4つだ。最廉価の「G “X”」(199万9000円)、ベーシックな「G」(224万円)、中間グレード「S」(240万円)、そして最上級の「Z」(264万円)となる。
もうひとつのハイブリッドについてはG(259万円)、S(275万円)、Z(299万円)の3つが設定される。ガソリン車とハイブリッド車の差額は35万円である。
なおハイブリッド車のみ4WD(E-Four)が設定され、ハイブリッドの2WD(FF)車に対し20万9000円高となる。
発表後初の週末を迎えた販売店は早くも大盛況! ダントツ人気は最上級「Z」グレードだった
2021年9月14日(火)の正式発表後初の週末となる9月18日からの3連休、首都圏近郊のトヨタ販売店に訪れ、カローラクロスの反響について営業スタッフに伺ったところ「発売前から問い合わせが多かった」とのこと。人気グレードについて聞いてみると、「当店では最上級のZグレードがダントツ人気です」と教えてくれた。早くも成約に結びついた例もあるようだ。
Sグレードに対し24万円高と、なかなか高価なZグレード。しかしLEDシーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)や18インチアルミホイール、本革コンビ地のシートヒーター付8ウェイパワーシートなど、Zグレードにしか備わらない装備も多い。また電動開閉式のハンズフリーパワーバックドアも標準と、装備面はなかなか充実している。この辺りの価値が認められ、一番人気となっているようだ。
24万円安くて見栄えも悪くない「S」グレード、カローラクロスで本当に狙うべきはコイツだ
300万円を超えると、今度は上位クラスのRAV4やハリアーの姿が見えてくる…
トヨタ車のグレード別装備一覧はたいていの場合、細かく見比べれば見比べるほど、巧みに最上級グレードに誘導する仕掛けになっている。最上級グレードにしかない装備が多ければ多いほど「まあ、せっかく買うなら」という気分にさせるのだ。特に高級車はその傾向が強い。しかし筆者はあえて、24万円安いSグレードを推したい。Zの専用装備には大いに惹かれつつも、ハイブリッドでほぼ300万円という価格に小市民の筆者は少しビビッてしまうのだ。
また、偉大な“カローラ”ブランドには敬意を払いつつも、もしせっかく300万円台のお金を出すなら、いっそ上位クラスのRAV4やハリアーのほうが、などと煩悩丸出しで思ってしまうのも事実。これは昭和的なオジサン思考だろうか。
275万円の「S」グレードも、単体で見るとなかなかの充実度だ
そしてもうひとつ、Sグレードの装備がなかなか充実している点も挙げておきたい。シーケンシャルウィンカーこそつかないが、Bi-BeamLEDヘッドランプは標準装備。ファブリックのシートは形状自体はZと同じスポーティタイプで、運転席6ウェイの調整機構が備わる。ホイールは17インチとなるが、こちらもアルミホイールが標準装備され、見栄えも悪くない。
さらにオプションとなるが、新型カローラクロスの人気装備となりそうなパノラマルーフも、ZとSで選択可能なのだ。「最上級グレードでしか選択出来ない魅惑のオプション」というパターンはトヨタで往々にして生じるケースだが、その点カローラクロスは良心的だ。
ここは冷静に! 必ず「Z」と「S」の2つの見積書をもらい、じっくり比較してみることをオススメする
Zに標準のハンズフリーパワーバックドアも、Sの場合7万7000円のオプションで装着可能と、おおよそ欲しい装備は揃う。見栄えも悪くないから、街でZグレードと並んでもそんなに寂しい気分にはならない、はず。販売店で何種類も見積書をもらうのは躊躇してしまうかもしれないが、ここは遠慮せず冷静に、ZとSで見積もりを比べてみると良いだろう。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]
外部リンク
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