納期待ち2年以上のランクル300を待つくらいなら「プラド」という手はアリ!? ランクルプラドとランクルを比較!
MōTA / 2021年9月26日 21時0分
2021年8月の正式発表されたトヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー300」(ランクル300)。既に納期は1年以上、一説には納車まで2年以上だという。そんなに待つくらいなら、いっそ同じトヨタでランクルの弟分「ランドクルーザープラド」(ランクルプラド)という選択肢はどうだろう。世界的な部品供給不足の影響で半年待ちに延びたが、数年待ちと言われるよりははるかに現実的だ。ランクル兄弟の2台を改めて比べてみよう。
まずはランクル300とランクルプラドのスペックを比較してみる
トヨタ 新型ランドクルーザー300(ランクル300)のボディサイズは、全長4985×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mm。搭載されるエンジンは、V型6気筒 3.5リッターガソリンツインターボ(415ps/650Nm)と、同3.3リッターディーゼルツインターボ(309ps/700Nm)の2種類となる。乗車定員は5人乗りもしくは7人乗り、車両重量は2360kg~2560kgだ。
車両本体価格は、510万円から800万円(消費税込み、以下同)となっている。
対するトヨタ ランドクルーザープラド(ランクルプラド)のボディサイズは、全長4825×全幅1885mm×全高1850mm、ホイールベース2850mm。搭載されるエンジンは、直列4気筒 2.7リッターガソリン(163ps/246Nm)と、同2.8リッターディーゼルターボ(204ps/500Nm)の2種類。乗車定員はこちらも5人乗りもしくは7人乗り、車両重量は2050kg~2330kgである。
価格は366万6000円から554万3000円までとなっている。
ランクルプラドでも十分に大きなボディと広い室内空間を誇るが、動力性能はランクル300が優勢
ランクル300とランクルプラド、2台のスペックを見比べてみると、やはり明確な兄弟関係であることがわかる。ランクルプラドのボディサイズは、ランクル300に対しひと回り以上小さい。とはいえランクルプラド自体もかなりの大型サイズであり、室内空間も十分に広い。
3列レイアウトの“タフな四輪駆動車”が欲しいというニーズなら、ランクルプラドで十分にまかなえる。
ランクルプラド、特にガソリンモデルの性能は必要最小限
また、圧倒的な動力性能を誇るランクル300に対し、ランクルプラド、特にガソリンモデルは必要最小限の性能に留まる。例えば、日常的に高速道路や山岳路を多用したロングドライブを行うユーザーの場合、ランクルプラドのガソリン車の性能ではちょっと心もとないかもしれない。その場合は、やはりトルクに余裕のあるディーゼルが必須だ。
実際、現在ランクルプラドを求める国内ユーザーのほとんどは、性能に余裕のあるディーゼルを選択しているという。
さすがに2年以上の納期待ちは異例の事態! プラドも部品供給不足の影響で長期化の傾向に
ランドクルーザー300の納期は「2年以上」! メーカーが公式サイト上で説明
トヨタの公式Webサイトでは、各車種の紹介ページ毎に『工場出荷時期目処のご案内』という記載がある。
新型ランドクルーザー300は特に『ランドクルーザーにつきましては、ご注文をいただいてからお車をお届けするのに多大な時間を要する見通しとなっておりますことを、心よりお詫び申し上げます。』と、お詫び文から始まり、さらに以下の通り続く。
『ランドクルーザーは(中略)今からご注文いただく場合の納期は2年以上となる見込みです。また、既にご注文をいただきましたお客様の納期につきましても、2年以上となる場合がございます。』
トヨタには人気モデルが多いが、量販モデルで『2年以上』という公式発表など、これまで見たことがない異例の事態となっているのだ。
ランドクルーザープラドの納期も部品供給不足の影響を受けて長期化する傾向にある
いっぽう、ランドクルーザープラドはどのくらいの納期なのだろうか。少し前なら3ヶ月程度だったランドクルーザープラドも、2021年9月現在は5ヶ月程度と記載される。
半導体不足や東南アジア諸国での部品供給不足などを受け、トヨタに限らず国内各メーカーでは現在新車の納車に大幅な遅れが生じている。
ちなみに5ヶ月というのは「注文~工場出荷」までの過程だから、実際にユーザーの手へと渡るまでにはおよそ半年くらいの時間を要することになるだろう。
ランクル300のベーシック版とプラドの最上級グレードは価格がクロス! 最新技術搭載のランクルに強く惹かれるが・・・
価格帯で比べると、ランドクルーザー300のベーシックグレードと、ランドクルーザープラドの最上級グレードの価格が、ちょうどクロスしていることがわかる。ただ、ランクル300は最上級モデルだけあって、ベーシックグレードでもひと通りの豪華装備は揃っている。しかも最新モデルだけあって、先進運転支援機能も充実している。
現時点で新車を買う以上、安全機能などは無視出来ない性能のひとつだと考えると、あえて2年以上を待ってでも、ランクル300を手に入れる十分な理由となるのも確かだ。
ただしさすが2年と考えると、あまり現実的ではない。しかも2年後となれば、その頃にはランドクルーザープラドもフルモデルチェンジする可能性もある。これまたなかなか悩ましいところだ…。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]
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