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ミニバンにも軽にも当たり前のスライドドアは万人受けしない! メリットと意外なデメリットとは

MōTA / 2021年9月27日 11時30分

ミニバンから軽自動車まで、幅広い車種に採用されているスライドドア。子供や高齢者がいる世帯にとってはヒンジドアに比べて乗り降りしやすいといった点が挙げられるが、他にどんなメリット、デメリットがあるのだろうか。意外にも剛性面や燃費、価格などデメリットは多かった。詳しく解説しよう。

日産 新型ルークス スライドドアが閉じるのを待たずに全ドアがロック可能

狭い場所でもドアを大きく開くことができるのが最大のメリット

そもそも、クルマのドアのタイプには大きく分けて2種類存在する。引き戸のように開閉するスライドドアと、手前などに引くことで開くヒンジドアだ。

まず、スライドドアは前後の移動のため、狭い場所でもドアの開閉がしやすいことが挙げられる。開いた状態でクルマの横に大きく張り出すヒンジドアと違って横に引くだけなので、ドアを大きく広げなければ降りられない高齢者や、重たいドアを力いっぱいに開けてしまう子供を乗せるときには、ドアパンチの心配や体への負担が少なく便利だ。

ドアパンチの恐れもなく子供や高齢者を乗せる際にも安心だ

さらにドアの開閉を電動にしているものも多いため、スイッチを操作するだけで簡単にドアが開くことも、子供や高齢者にとってはありがたいだろう。

また、開けたときにもドアが外に張り出すことはないため、抱きかかえた子供をチャイルドシートに座らせたり、シートベルトの取り付けなどにも非常に便利だ。

ほかにも、スライドドアを採用するモデルは背が高いものが多いため、かがんで乗り込むことが多いヒンジドアと比べると乗り降りしやすいだろう。

そのため、スライドドアは子育て世代や高齢者を乗せる機会のある家庭からは絶大な支持を集める。

デメリットは高価で燃費が悪化すること

一方で、スライドドアにもデメリットはある。

背の高いクルマはドアの面積も広いため、ヒンジドアよりも剛性面では劣ることもある。また、構造が複雑になるためヒンジドアに比べると高価で、修理費用が高くなりがちだ。さらに車両の重量増にもつながるため、燃費が悪化しやすいことも挙げられる。

ほかにも軽自動車やコンパクトカーサイズでは全長が短いため、スライドドアの開口部が狭くなってしまいがち。実際に試乗車などで乗り降りして確認して欲しいポイントだ。

実際のサイズ感は見てみなければわからない

フロア高が高いモデルでは乗り込むときに足を上げなければならないため、高齢者にとっては乗り降りがつらくなってしまう。この点も事前に確認しておきたい。

事前に試乗などをしてクルマごとの特性を理解しておく必要がある

人気のスライドドアだが、気をつけなければいけない面もある。購入前に実際の車両を見て、使って、それぞれの家庭にとって使いやすい一台を見つけて欲しい。

【筆者:MOTA編集部】

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