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【新型カローラ クロスとヤリスクロス比較】価格は約40万円! 維持費はほぼ互角も、家族で使うならボディサイズの大きな新型カローラ クロスに軍配

MōTA / 2021年9月29日 13時30分

トヨタ 新型カローラ クロスは今大注目のモデルだ。199万円〜という手の届きやすい価格設定など、売れないワケがない一台である。それに対して、ボディサイズがひとまわり小さなヤリスクロスもトヨタには存在し、いざ購入するとなるとこの2台悩む人も少なくないはず。そこで今回は新型カローラ クロスとヤリスクロスの最上級グレード同士で比較を敢行! 価格差にして約40万円違うが、一体どちらがいいのか!?

トヨタの売れ筋コンパクトSUV比較

家族で使える最新のコンパクトSUVが欲しいと考えているパパ・ママ。それならトヨタのこの2台、新型カローラ クロスとヤリスクロスは候補から外せないのではないでしょうか。

本当に家族で使えるのか? どっちが便利なのか? この記事では使い勝手から維持費の予想まで徹底比較します。

価格差40万円! 新型カローラ クロスとヤリスクロス最上級グレード対決

新型カローラ クロスの魅力は上質な内装にあり

カローラツーリングをベースにSUVに仕立てたのが新型カローラ クロスだ。フェンダーアーチやルーフレールなどが装備される

まず新型カローラ クロスは、ハッチバックやセダンとして長いこと愛されてきたカローラシリーズ初のSUVとして、2021年9月14日に発表されたばかりのニューモデル。大きすぎず小さすぎないボディサイズは、全長4990mm×全幅1825mm×全高1620mmで凛々しく精悍なスタイルです。

パワートレーンは1.8リッターのガソリンとハブリッドで、ガソリンは2WDのみ、ハイブリッドは2WDと4WDのE-Fourをラインアップしています。

今回取り上げるグレードは、トップグレードとなる「ハイブリッド Z」299万円(2WD)。外観ではメッキ塗装のフロントロアグリルやリアロアバンパーが豪華な印象で、18インチアルミホイールも切削光輝+ダークグレーメタリックの高級感あるデザインに。ルーフレールが標準装備で、本革+ファブリックの上質なインテリアも手に入るグレードです。

ヤリスクロスはコンパクトなボディが魅力

ヤリスクロスはコンパクトカーのヤリスをベースに開発されているコンパクトSUVだ。新型カローラ クロスと同様にハイブリッドとガソリンモデルをラインアップしている

一方でヤリスクロスは、ヴィッツから名前を変えて一新されたヤリスの派生モデルとして、2020年にデビュー。未来的なデザインとヤリスよりボディサイズをやや拡大した使い勝手の良さで大人気モデルとなりました。

ボディサイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmで、新型カローラ クロスよりひとまわり小さくなります。

パワートレーンは1.5リッターのガソリンとハイブリッドで、どちらも2WDと4WDが用意されています。

今回取り上げるグレードは、トップグレードとなる「ハイブリッド Z」258万4000円(2WD)。外観ではピアノブラック加飾のアッパーグリル、フルLEDヘッドランプに18インチアルミホイールなどゴージャスです。

インテリアも、ピアノブラックのセンタークラスターや、合皮+ツィード調ファブリックのシートで上質感のあるグレードとなっています。

【内装比較】画面サイズが大きいのはヤリスクロス! 後席の快適性は新型カローラ クロスに軍配

新型カローラ クロスは7インチディスプレイが標準!USBポートは全3つ

新型カローラ クロスは全車に7インチのディスプレイオーディオが標準となる。写真はオプションの9インチモニターが装備されている

ではまず、室内空間や装備を比べてみましょう。新型カローラ クロスは、オーソドックスではありますが、上質で使いやすい空間を目指したインテリア。前席はSUVらしくホールド性の高いシートを採用し、運転席が8wayのパワーシート、助手席が4wayのマニュアルシートでどちらもシートヒーターが標準装備です。

左右独立温度コントロール付きのフルオートエアコンで、前席集中モードもついています。

ナビは7インチのディスプレイオーディオが標準装備で、オプションで9インチも設定可能。USBが通信用1個と充電用2個、アクセサリーソケット1個が標準装備で、非接触充電器や、家電が使えるコンセントは非常気給電システムと合わせてオプションとなっています。

シートアレンジは後席が2段階のリクライニング機能付き。前後スライドはしませんが、センターアームレストがあります。

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ヤリスクロスのUSBポートは2つ! 後席は必要十分な装備

ヤリスクロスは上級モデルに8インチディスプレイが標準装備となる

ヤリスクロスの室内は、手が届くところに必要なものが揃っているような、温かみのあるパーソナル空間という雰囲気。

運転席が6wayのパワーシート、助手席はマニュアルシートでどちらもシートヒーターが標準装備です。

オートエアコン&ダイヤル式ヒーターコントロールで、8インチのディスプレイオーディオが標準装備。USBは通信用と充電用が1つずつ、アクセサリーソケットはフロントとデッキの2個となっています。家電が使えるコンセントと非常時給電システムはセットでオプションです。

シートアレンジは後席に前後スライドやリクライニングはありませんが、センターアームレストはついています。新型カローラ クロスと比べると、足もとがややタイトなスペース。ドアの開口部も狭い印象なので、チャイルドシートのお世話をするのがちょっと大変そうかなと感じます。

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【ラゲッジ比較】使い勝手はヤリスクロスが一歩リードも広さは断然新型カローラ クロス

新型カローラ クロスはパワーバックドアが標準装備

オプションを装着しない限りフルフラットな空間とはならないのが新型カローラ クロスだ

続いてラゲッジの広さや使い勝手を比べます。新型カローラ クロスは深さのあるラゲッジスペースで、容量は5人乗車時で487L。最大幅は1369mm、高さは957mm、奥行きが849mmありますので、たっぷりと荷物が積める印象です。後席が6:4分割可倒式で、倒すと奥行きが1885mmまで拡大。

ただ、このままだとフラットなスペースにはなりません。純正アクセサリーとして2021年12月に発売予定となっている「ラゲージアクティブボックス」を備えることで、後席を倒した部分とつながるフラットなスペースとして使え、大きな荷物や車中泊の空間としても使えるほか、フロアの下にも荷物が入るようになるので便利です。

またハンズフリーパワーバックドアが標準装備なので、手がふさがっている時に足の動作だけで自動開閉できます。停止位置メモリーや予約ロック機能もあるので、子育て世代にもとても嬉しいですね。

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ヤリスクロスの魅了は柔軟なデッキボードにあった

ヤリスクロスの後席は4:2:4分割構造のため、中央だけを倒し長尺物を積載することが可能となる

対するヤリスクロスのラゲッジは、5人乗車時で390L。最大幅が1400mm、高さがデッキボードを上段にすると732mm、下段にすると850mmと、2通りに使えます。

後席は4:2:4分割可倒式となっており、4人乗車時でも長尺物が積めるのが便利。トップグレードと中間グレードの2WDモデルは、フロアが「6:4分割アジャスタブルデッキボード」なので、個別に取り外して左右でフロアの高さを変えることもでき、荷物によってフレキシブルに使えます。ハンズフリーパワーバックドアは、7万7000円のオプションとなっています。

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【先進安全装備比較】装備は互角ながら、駐車時のアシスト機能など標準装備が多いのは新型カローラ クロス

では先進安全装備を比較してみましょう。新型カローラ クロスは、昼夜の歩行者、昼間の自転車も検知するプリクラッシュセーフティをはじめ、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールなど5つの機能が揃ったトヨタセーフティセンスが標準装備。

パーキングブレーキサポートやブラインドスポットモニター、駐車の際に助かるバックガイドモニターも標準装備なので、運転が苦手な人にも頼もしい装備内容です。

ヤリスクロスは、基本的にはカローラクロスと同等の先進安全装備が標準ですが、オプションでアダプティブハイビームシステム(AHS)や、車庫入れを半自動でアシストするアドバンストパークが選べるようになっているなど、より初心者に優しく、都市部の走行を意識したような内容。

どちらも、サイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグが標準装備なので安心ですね。

【維持費比較】自動車税は僅差でヤリスクロスに軍配も燃料代は互角の戦い

それでは最後に、維持費の予想です。カローラクロスは年に一度かかる自動車税が3万9500円。車検ごとにかかる重量税は1回目まで免税です。ガソリン代は、燃費が26.2km/L(WLTCモード)と優秀なので、レギュラーガソリンの平均価格151.3円(9月27日現在)で計算すると、500km走行するのに約2887円かかります。

ヤリスクロスは、自動車税が3万4500円。重量税は同じく免税です。ガソリン代は、燃費が27.8km/L(WLTCモード)なので、500km走行するのに約2721円かかります。

というわけで、やはり40万円ほどの価格差があるだけに、装備内容はややカローラクロスの方が充実している印象。後席を常時使うようなファミリーにも良さそうですね。

ヤリスクロスは夫婦2人+荷物というシーンが向いているような感じですが、いかがでしたでしょうか。皆さんのファミリーにはどちらがぴったりか、ぜひチェックしてみてくださいね。

【筆者:まるも 亜希子】

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