トヨタ ライズに待望のハイブリッド車“e-SMART” 2021年11月発売へ! 追ってルーミーにも搭載か
MōTA / 2021年10月6日 17時40分
ダイハツが2021年10月1日(金)に発表した、新開発の“e-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)”。これはコンパクトSUV「ロッキー」に新搭載されるハイブリッドシステムで、11月より発売を開始する。当然ながら、ロッキーのトヨタ版兄弟車「ライズ」についても同時期に発売されるだろう。 1.2リッターエンジンで発電し100%モーターの力で走行する、いわばトヨタ・ダイハツ版“e-POWER”と言えるシリーズ式ハイブリッド。その詳細をご紹介しよう。
日産がe-POWERで大ヒットさせたシリーズ式ハイブリッドをダイハツ・トヨタも新開発
今回ダイハツが発表したシリーズ式ハイブリッドシステムの名称は“e-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)”。直列3気筒 1.2リッターガソリンエンジンを発電機専用として搭載し、100%モーター駆動によって走行する仕組みは、日産が新型ノートなどに搭載するハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」を想わせる。
ロングストローク化されたエンジン自体、高効率な高速燃焼を実現する高タンブルストレートポートなどの新技術を採用するなど、ハイブリッド用に最適化された設計とし、最大熱効率40%を誇る。通常走行のエンジン特性とは異なり、効率の良い回転域を中心とした作動となるため、低燃費化にも貢献する。
エンジンスペックや燃費性能についてはまだ一切公式発表はない。ヤリスクロス ハイブリッド並みの低燃費28.0km/L超え(WLTCモード燃費)に期待したいところだ。
デビューから丸2年を迎えたロッキー/ライズに新たなラインナップ追加! 価格差35万円程度ならかなり魅力的な存在に
さて、このe-SMART HYBRIDを搭載する予定のダイハツ ロッキーとその兄弟車、トヨタ ライズは、2019年11月にデビューしたコンパクトSUVだ。全長4メートル以下と極めて小さなサイズながら、SUVらしさを感じさせる力強いデザインや、1リッターガソリンターボエンジンのパワフルな走り、さらには主力グレードを200万円以内に収めた低価格設定などで大ヒット。
自販連※調べによる2020年度(2020年4月~2021年3月)の新車販売順位では、トヨタ ライズが2位(ダイハツ ロッキーは26位)にランクインする大ヒット作となっている。
※自販連:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
ハイブリッド追加と共にロッキー/ライズの一部改良も実施か
ライズ/ロッキーのデビューからちょうど丸2年というタイミングで、新たなラインナップが追加されることになるが、気になるのは通常モデルとの価格差だ。例えば同じコンパクトSUVのトヨタ ヤリスクロスの場合、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は37万4000円となっている。
もしライズ e-SMART HYBRIDがガソリンターボ車比で35万円差の設定だと仮定すれば、167万9000円から206万円のライズに対し、202万9000円から241万円という設定となる。これはハイブリッド車としても低価格な部類で、かなり魅力的な存在となるだろう。
ダイハツ・トヨタの戦略的な価格設定には大いに期待したいところだ。
また同時にライズ/ロッキーの一部改良も実施されると見込まれる。こちらの進化ぶりも楽しみだ。
ダイハツ・トヨタのコラボモデル「トール」「ルーミー」次期モデルにもe-SMARTハイブリッド搭載か
さて、ダイハツとトヨタのコラボモデルと言えば、ハイトワゴンの「ダイハツ トール」「トヨタ ルーミー」も大人気だ。2016年11月発売と、既にデビューから5年が経過するモデルだが、2021年上半期(2021年1月~6月)の新車順位でルーミーが2位にランクインするなど、こちらも大ヒットのロングセラーとなっている。 ロッキー/ライズ同様の1リッターターボと、ノンターボの1リッターエンジン車が用意される。ロッキー/ライズはダイハツの新世代DNGAプラットフォームがベースだが、トール/ルーミーは旧世代プラットフォームがベースだ。そのままe-SMART HYBRIDが搭載されるかどうかは不明。モデルサイクルの都合上、次のフルモデルチェンジを待っての搭載となるのかもしれない。
ダイハツ トール/トヨタ ルーミーへのe-SMART HYBRID搭載についても、情報が入り次第追ってご紹介するから楽しみにしていて欲しい。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:土屋 勇人・TOYOTA・DAIHATSU]
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