スバル レヴォーグVSトヨタ カローラツーリング ステーションワゴン市場で存在感を示す2台を徹底比較
MōTA / 2021年10月16日 15時0分
ステーションワゴンというボディタイプは、古くはセダンに箱型の広い荷室を加えた2ボックス形状の商用バンが発端。近年はバンタイプもほとんどなくなり、乗用ワゴンが主流となって久しい。 セダンの運動性能や快適性に積載性が加わった良いとこ取りのスタイルとして、今も根強い支持を集めている。 しかし、荷物だけでなく人も快適に乗れるSUV人気により、ステーションワゴンはモデル数が減少、販売台数もそれほど多くはない。そんな中でも販売が好調なスバル レヴォーグとトヨタ カローラツーリングを比較し、人気の理由を探ってみたい。
ボディサイズはカローラツーリングの方がコンパクトだ
スバル レヴォーグは日本の道路環境に適したステーションワゴンとして誕生した。そもそもはレガシィツーリングワゴンが主力であったものの、北米をメインターゲットとしていたことからボディサイズが拡大し、日本の道路事情には適さなくなってしまい、新モデルの誕生に至ったという経緯がある。
2020年10月に登場した2代目レヴォーグはボディサイズは全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mm。都市部で見られる立体駐車場の全幅制限の1800mm、機械式立体駐車場の全高1550mm制限なども問題ない。
一方のトヨタ カローラツーリングは、2019年9月に発売された。従来のカローラシリーズのサイズからは1クラス上の3ナンバーサイズとなった。全長4495mm×全幅1745mm×全高1460mmと、レヴォーグに比べると全体的に小さくまとまっている。これは、これまでのカローラに乗っていたユーザーが違和感なく乗り換えられるようにするための配慮とも言えるだろう。
カローラツーリングはグレード数も多く、ガソリンとハイブリッドを用意する
パワーユニットはカローラツーリングの選択肢が多い。
レヴォーグは6グレードいずれも1.8リッター水平対向4気筒ターボガソリンエンジンにAWDを組み合わせている。
カローラツーリングは1.8リッター直4ガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルに2WD、4WDをそれぞれ3グレード、1.8リッターガソリン車が3グレード、1.2リッターのターボガソリンを1グレードの全10グレード用意する。1.2リッターターボガソリンモデルには6MTのみの設定だ。安全性はレヴォーグに軍配! 価格はカローラツーリングの方がコストパフォーマンスが高い
また、レヴォーグは予防安全装備「アイサイト」を全グレードに標準装備、GT EX、GT-H EX、STI Sport EXの3グレードにはより高度な運転支援システムの「アイサイトX」を標準装備。渋滞時のハンズオフアシストや渋滞時の発進アシスト、アクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御、ドライバー異常時対応システムを備えている。
カローラツーリングはグレードによって一部違いはあるもののトヨタセーフティセンスを全車に標準装備。昼間には歩行者も感知する衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」、前車との追従走行が可能な「レーダークルーズコントロール」、車線の中央をキープしてくれる「レーントレーシングアシスト」、「オートマチックハイビーム」など最新の安全装備が組み合わされている。
価格はカローラツーリングの方が安価
価格(税込)はレヴォーグが310万2000円〜409万2000円、カローラツーリングが193万6000円〜294万8000円とやはりカローラシリーズであることからコストパフォーマンスの高さが魅力だ。
また燃費で比べると車重の差やレヴォーグはガソリン車のみの搭載であることもあり、カローラツーリングはハイブリッドも存在することからカローラツーリングの方が良いようにも思えるが、ガソリンモデルで比較すると駆動方式も異なることからほぼ互角と言える。それぞれの使い方から何を優先させるかによって選択すべき
ステーションワゴンのカローラツーリングはカローラシリーズ全体で見ても一番の人気車種であり、レヴォーグも日本の道路状況に合ったサイズ感から人気モデルとなっている。
以上のことから、走行性能や先進安全装備を優先したい場合にはレヴォーグ、燃費や価格などを重視するならカローラツーリングがおすすめだ。【筆者:MOTA編集部】
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