日産 新型ノート オーラ、注目すべきは制御が進化したプロパイロットと腰痛持ち必見のシートにあった
MōTA / 2021年10月19日 19時0分
日産 ノートの高級版として登場した新型ノート オーラ。発売からわずか3週間で1万台を受注するなど、好調なセールスを記録中である。新型ノート オーラの魅力は一体なんであろうか? 今回は実際に街中、高速道路などといったリアルワールドでテストを敢行し、その魅力を確かめてみた。結論から言えば、ノートよりも高級な仕上がりの内装。そして最新版のプロパイロットがすばらしいデキだったのだ。
日産 新型ノート オーラは一見高いも装備を考えればお買い得!?
日産 新型ノート オーラは冒頭に述べたとおり、言ってしまえばコンパクトカー「ノート」の高級版である。ワイドボディを採用し3ナンバーサイズとなり、フロントには流れるウィンカーを装備。そしてフル液晶メーターに、オプション設定ではあるがフロントシートにスピーカーを内蔵させるなど、まさに小さな高級車といったデキなのだった。
ちなみに新型ノート オーラの価格は261万300円〜であり、ノートの最上級グレードXと比べると約40万円ほど高いプライスとなっている。先に挙げた装備を考えれば、新型ノート オーラはお買い得ともいえるが、一体その金額を支払うだけの価値がどれほどのモノなのか!?>>
【内装解説】フル液晶メーターの視認性とシートの座り心地はピカイチ
まず新型ノート オーラに乗り込んだ瞬間に、ベースのノートとは異なる印象を受ける。今回試乗したのはノート オーラのなかで、もっともお手頃なGであった。だが、ダッシュボードやシフトまわりには柔らかい素材を使用しており、見た目の触り心地も好印象である。>>
メーターでナビを表示! 視認性抜群で安全性も高い
そして新型ノート オーラ専用のフル液晶メーターの使い勝手も抜群である。左右に速度計とエンジン回転計が表示され、中央にオーディオやナビ、そして燃費などの情報を映し出す仕組みだ。ちなみにモードは大きく2つあり、ひとつは左右のスピードメーターを大きく表示するモード。そして2つ目はそれらを縮小し、ナビなどの情報をメインに映し出すモードである。今回テストした際は、初めて行く場所だったこともあり、後者のモードを選択したが、いずれも運転中に視線をずらさずに確認でき、使い勝手は良好であった。
専用開発シートは腰痛持ちにもオススメ! オプションであの機能を追加して欲しい
そして新型ノート オーラのシートにも注目したい。シートの骨格自体はベースモデルのノートと同じだが、構造を専用設計しているのだ。簡単にいえば、疲労軽減のために体圧を分散する設計となっており、シートバックも国産車では珍しい3層構造としているのだ。
実際に座ってみると、ノートよりも身体にフィットするイメージで、腰が痛くなることもなく快適なドライブとなった。ちなみに都内から栃木県、さらには都内近郊を走行し、総走行距離は500kmほどであったが、多くのコンパクトカーに見られるような腰痛などは発生しなかったほど。ちなみに筆者は腰痛持ちなのだが、終始快適なドライブであったのだ。強いて改善点を挙げるとするならば、オプションでもいいのでパワーシートを設定して欲しいくらいである。
新型ノート オーラは車内イルミネーションも充実している。シフト周辺やドアパネルにLEDライトを装備しており、夜間でもほどよい明るさで包んでくれるのだった。点灯カラーは白のみであり、色の変更はできない仕様となっている。
新型ノート オーラのプロパイロットは日産随一のデキ! 高速の割り込みも超安心
そして今回500kmほど試乗したなかで、特筆すべきはプロパイロットの出来栄えにある。プロパイロットとは、高速道路やバイパスといった自動車専用道路において、任意のスピードと車間距離をキープしてくれる機能である。そして同一車線内であれば、ステアリング支援も装備される先進機能である。
このプロパイロットはすでに多くの日産車に搭載されているが、地道な改良を行っている。機能の名称こそ変わらないが、新モデルになればなるほど、進化しているのだ。
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注目は合流時の制御! 先行車の検知機能を向上し自然な制御に
今回試乗した際に、もっとも進化度合いを痛感したのは高速道路における合流時である。これまでのモデルは、先行車が車線変更をして割り込んできた際に、自車の正面に位置するまで、減速しないケースが多かったのだ。ところが、新型ノート オーラの場合、割り込んでくる先行車がセンターラインを超えた直後に検知し、自然な減速をしてくれたのだった。これに関して開発者に聞いてみると「カメラの検知、あるいはレーダーの照射範囲を拡大しており、即座に検知するように改善している」という。
言葉を選ばずにいえば、これまでのプロパイロットは流れている高速道路では快適であったが、首都高など混み合うケースの多い場面では不安に感じる場面も多かった。ところが先に述べたとおり、新型ノート オーラは検知範囲拡大により、混雑している場面でも安心・安全に使えるように進化しているのだった。
今回は新型ノート オーラに500kmほど試乗したうえで感じた印象をご紹介してきた。ディーラーではプロパイロットのテストまで実施できる機会はあまりないために、これから購入する方はこの記事を参考にしてほしい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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