三菱 新型アウトランダーPHEV購入勢必見! 急速充電機能は本当に必要!? ランニングコストから考えてみた
MōTA / 2021年10月30日 13時0分
三菱 新型アウトランダーPHEVの最大のライバルはトヨタ RAV4 PHVとなる。ボディサイズや価格帯もほとんど同じなのだ。両車の最大の違いは急速充電機能の有無にある。急速充電機能とはその名の通り短時間で充電ができるシステムでショッピングモールなどに設置されているものだ。じつはこれ、電気自動車には欠かせない設備であるのだが、EVとは違いガソリンも使用するプラグインハイブリッドカーには本当に必要な機能なのだろうか!? 今回は新型アウトランダーPHEVの充電料金などから、その必要性を考えてみたい。
新型アウトランダーPHEV最大のライバルはRAV4 PHV! 違いは急速充電機能の有無だ
両社の考えは真逆!? 急速充電機能の特徴はクルマから家庭への給電にあり
この点はRAV4 PHV、というよりトヨタの最新プラグインハイブリッドカーが「プラグインハイブリッドカーには急速充電機能は不要」という思想なのに対し、三菱自動車は「電動車から住宅に給電するV2Hなどのため急速充電機能が必要」という考えのためで、ここではその是非は考えない。
しかし、電気自動車が増えている昨今、プラグインハイブリッドカーの急速充電器の利用は慎重に行いたく、ここでは新型アウトランダーの登場を期にプラグインハブリッドカーの急速充電器の正しい使い方を考えてみた。
新型アウトランダーPHEVが急速充電器を使用する際のコストとは!? 断然普通充電が割安
プラグインハイブリッドカーの急速充電器の正しい使い方の結論は、「電気がないと動けない電気自動車に対し、プラグインハイブリッドカーは燃料を入れれば走れるのだから、電気自動車のことを考えて使ってください」ということに尽きる。
次に、その補足材料として新型アウトランダーPHEVを電気自動車として使った際の電気代、ハイブリッドカーとして使った際のエネルギーコストを考えてみよう。
普通充電の場合でもリッターあたり150円の差! 断然電気が安い
燃料を使ってハイブリッドカーとして走ると、レギュラーガソリン167円、実用燃費15km/Lと仮定すると、1km走行当たりのエネルギーコストは約11円と、やはり電気はガソリンより安い。
新型アウトランダーはバッテリー容量が20kWhなので実用で70km程度電気自動車として走れ、通勤や買い物などの普段使いはほとんど電気自動車状態で使えるのだから、大変便利である。
急速充電器を使うには最低でも月550円の会員費が必要! 新型アウトランダーpHEVなら普通充電がオススメ
続いて、急速充電器など外の充電施設で充電した場合のエネルギーコストを、三菱自動車が電動車向けに展開している電動車両サポートを使った場合で考えてみよう。
その前に、20kWhのバッテリーを積む新型アウトランダーPHEVは38分の急速充電でバッテリー残量が80%になる。そのため急速充電の1回分(30分間)で13kWhほど(58km分、家庭での充電だと325円分)充電できると思われる点を頭に置いて欲しい。
三菱自動車の電動車両サポートの個人向けプランには月550円のベーシック、月1650円のプレミアム(プレミアムは充電500円分込み、それぞれ入会金1650円が必要)がある。
急速充電器を使用するのは割高! 家庭以外は燃料を使用して充電するのをオススメ
プレミアム会員だと三菱ディーラーの急速充電器を使った場合の料金はベーシックと同じで、高速道路などの急速充電器では1分あたり8.8円&30分で264円なので家庭での充電より安く、ショッピングモールなどにある200V充電は無料だ。
なお、三菱自動車以外の日産ディーラーなどでの急速充電はベーシック、プレミアムともに1分あたり16.5円&30分で495円なので家庭での充電より高いのだった。
それに加え、基本料金が掛かる点や急速充電による停止時間を総合的に考えると、プラグインハイブリッドカーで急速充電器を使うよりは、家庭での充電以外は燃料で走った方がいいように感じる。
結論! 新型アウトランダーPHEVは普通充電と走行中の充電がオススメ
ちなみに自分の駐車場に充電設備がなく、アウトドアなどで電気を使いたいという場合はチャージモードを選べばエンジンを使ってバッテリーに充電が可能となる。
もちろん「充電カードを持つ」、「急速充電機能が付いているのだから使ってみたい」という考えもあっていいと思うが、その場合には前述したように電気自動車は電気がないと動けないのだから、クルマから極力離れず、電気自動車が来たらすぐ譲ってあげてほしい。
という充電マナーを守り、電気自動車とプラグインハイブリッドカーというどちらも有望な次世代エネルギー車の成長をオーナーさんも暖かく、長い目で見守りながら運用して欲しい。
【筆者:永田 恵一】
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