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スバル レヴォーグの「アイサイトX」VS日産 スカイラインの「プロパイロット2.0」! どちらもハンズオフ可能だが違いは?

MōTA / 2021年10月30日 17時0分

スバル 新型レヴォーグ ハンズオフのイメージ

2020年に登場したスバル レヴォーグと2019年に登場した日産 スカイライン。どちらも最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用するモデルだ。 レヴォーグには「アイサイトX」とスカイラインには「プロパイロット2.0」がそれぞれ搭載されており、どちらもハンズオフが可能であることがポイントとなる。 しかし、両者には明確な違いがある。今回はその違いについて紹介しよう。

日産 スカイライン プロパイロット 2.0

アイサイトXとプロパイロット2.0、システムの構成ではプロパイロット2.0の方が多い

レヴォーグに採用されたアイサイトは、従来のアイサイトに採用されているステレオカメラのユニットを新たに設計し直して機能を高めている。

それに加えて「EX」グレードに採用されたのが、ステレオカメラに加えて左右にミリ波レーダーを追加し、後方にはミリ波レーダーと超音波ソナーを用意して高速道路上でのハンズオフ機能を実現したアイサイトXだ。

アイサイトXを搭載したレヴォーグ

一方、先行して発表された日産 スカイラインにはプロパイロット2.0を搭載。こちらも三眼カメラに加えてフロントとサイドに装着されたミリ波レーダー、ソナーを備え、ハンズオフ機能がついている。

1年早く登場したスカイラインにもハンズオフ可能なプロパイロット2.0が搭載されている

システム自体の構成だけでいえば、プロパイロット2.0の方がカメラとミリ波レーダーが多い分、性能は高いと言える。

先進運転支援システムの要である地図データとGPSの精度はどちらもほぼ違いはなし

高速道路の形状を判断する3D高精度地図データはどちらも共通して用いられる。地図データによって車線位置やカメラでは認識できないカーブの先の形状などまで正確に判断し、正しい走行ラインで走ることが可能となっている。

この点での違いとしては、アイサイトXでは準天頂衛星みちびきも活用して高精度なGPSも搭載する。ただ、プロパイロット2.0を搭載する日産のSUVモデル、アリアではみちびきを利用したGPSの活用が発表されていることから、機能で比較すると大きな差とはいえないだろう。

カーブの先などカメラで認識できない道路形状も地図データによって正確に判断する

さて、ここからが本題である。

アイサイトXとプロパイロット2.0の最も大きな違いが、ハンズオフに対応する速度域にある。

プロパイロット2.0ではドライバーが常に前方に注意して、道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内のみ、速度域に関係なくハンズオフが可能だ。

テレビCMなどでもよく目にしたプロパイロット2.0でのハンズオフイメージ

一方アイサイトXでは、時速50kmを超えるとハンズオフはできない。あくまでも高速渋滞時に限られていると言える。

アイサイトXは高速道路上での渋滞時のみハンズオフ可能と言って良い

だが、アイサイトXはベテランドライバーが運転しているかのような正確なライントレースを行ってくれ、前車との距離感も自然で違和感は感じられない点は、長年にわたるアイサイトの開発で培われてきたノウハウあってのものだろう。

以上のように細かな点での違いがあるため、両者を単純比較はできない。ハンズオフを優先させるか、自然な運転感覚を優先させるかによっても好みが分かれるところ。どちらにしても、今後さらなる技術進歩が図られる分野なだけに、いっそう期待したいところだ。

【筆者:MOTA編集部】

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