【ロッキーハイブリッドとヤリスクロスハイブリッド比較】価格差約5万円! 先進安全装備や燃料代はほぼ互角、決め手は家族構成にあり!?
MōTA / 2021年11月5日 21時0分
5ナンバーサイズのコンパクトSUV「ダイハツ ロッキー」にハイブリッドモデルが加わった。しかも最上グレードであっても234万7000円とかなりリーズナブルな価格となっている。そこで気になるのが、ひとクラス上のトヨタ ヤリスクロスの存在だ。じつはほぼ同じ価格の239万4000円のグレードが存在する。今回はロッキーハイブリッドとヤリスクロスハイブリッドの2台を内外装や先進安全装備、そして維持費にいたいるまで比較を敢行。一体どの程度の違いがあるのか!?
200万円台前半で買えるコンパクトSUV対決
コンパクトで燃費が良くて、ファミリーでも使えるSUVが欲しいと考えているパパ・ママ。それならデビューしたばかりの最新ハイブリッドコンパクトSUV、ダイハツ ロッキーハイブリッドと大人気のトヨタ ヤリスクロスハイブリッドは有力候補ですよね。この記事では、使い勝手から快適装備、購入後の維持費予想までを徹底比較します。
価格差約5万円! ロッキーハイブリッドの最上級グレードとヤリスクロスハイブリッドの中級グレード比較
ロッキーは流れるウィンカーも装備! フロントグリルなど専用装備満載
まずダイハツ ロッキーは、運転しやすい5ナンバーサイズのボディに、SUVの王道をゆくタフなスタイリングと、優秀な使い勝手を備えるコンパクトSUVとして、まずはガソリンモデルが2019年に登場。2021年11月1日に実施された一部改良で、1.2リッターのエンジンを発電専用に搭載し、その電力を使って100%モーターで走行する「e-SMARTハイブリッド」が新登場しました。なんと燃費はコンパクトSUVトップクラスのWLTCモード28.0km/L。
モーターによるなめらかな走りと、アクセルペダルの操作だけで加速・減速のコントロールができる「スマートペダル(S-PDL)」も搭載されています。ガソリンモデルも新開発の1.2リッターノンターボエンジンが2WDモデルに搭載され、4WDモデルは従来の1.0リッターターボエンジンとなっています。
今回取り上げるグレードは、トップグレードとなる「プレミアムG HEV」234万7000円。外観はハイブリッド専用のガンメタリックのフロントグリルや、17インチアルミホイールで精悍さがアップ。LEDシーケンシャルターンランプが付いて、先進的な印象もアップしています。
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対するヤリスクロスはハロゲンヘッドライト仕様!
一方でトヨタ ヤリスクロスは、コンパクトカーのヤリスをベースとしたSUVで、2020年に登場以来大ヒットモデルとなっています。未来的なデザインとヤリスよりボディサイズをやや拡大した使い勝手の良さが魅力的。パワートレーンは1.5リッターのガソリンとハイブリッドで、どちらも2WDと4WDが用意されています。今回取り上げるグレードは、ハイブリッドの中間グレードとなる「ハイブリッド G」239万4000円。外観ではサイドに車名プレートが入ったモールディングがついたり、16インチアルミホイールとなるのが特徴です。ヘッドランプはハロゲンですが、LEDのデイタイムランニングランプが付いています。
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【内装比較】最大の違いはアームレストにあり! USBポートの数はロッキーの圧勝
ロッキーは白ステッチが特徴のシートが魅力! USBポートは全3つ装備
では室内の装備や使い勝手を比較していきましょう。まずダイハツ ロッキーは、ゆったりとした前席スペースで天井も高く、広々とした視界が印象的な室内。白いステッチが入ったファブリックとソフトレザー調のシートはカジュアルながら上質感もあります。ステアリングやシフトノブも本革巻で、メーターは7インチTFTマルチインフォメーションディスプレイ。アームレストがセンターだけでなくドア側にもあるのでリラックスできそう。運転席&助手席にシートヒーターが標準装備です。
収納も多く、フロントコンソールサイドポケットやコンソールトレイ、助手席シートアンダートレイとたっぷり。カップホルダーがプッシュオープン式なのは好き嫌いが分かれそうなところでしょうか。USBは前1個、後ろ2個、9インチディスプレイオーディオがオプション設定されています。また災害時の備えにもなる非常時給電システム付きのアクセサリーコンセントもオプション設定となっています。
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ヤリスクロスはシートヒーターがオプション設定! 必要最低限の機能
対するヤリスクロスの室内は、ブラックで統一された大人っぽい印象です。身体に適度にフィットする感覚のシートは上級ファブリックで、インパネもピアノブラック加飾。ただシートヒーターはオプション設定です。メーターは上級グレードは7インチですが、このグレードでは4.2インチのTFTマルチインフォメーションディスプレイで、オプティトロンではなく通常のデジタルメーターとなっています。ステアリングホイール、シフトノブは本革巻で、ステアリングヒーターがオプション設定されています。
収納はセンターオープントレイやコンソールボックス、小物入れにもなるカップホルダーと、使いやすいものが揃っていますが、助手席シートアンダートレイはオプションです。USBは2個で、オプションでアクセサリーコンセント(非常時給電システム付)が設定されています。
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【シートアレンジ比較】ラゲッジ容量は互角もシートアレンジに違いあり! 使い勝手はやリスクロスに軍配
ロッキーはボディサイズに似合わず広いラゲッジルームが魅力
ロッキーのシートアレンジは、後席が6:4分割で、前後スライドはできませんが2段階のリクライニングが可能。後席の頭上スペースもゆとりがあります。またドア開口部が広いので、乗り降りしやすいのはもちろん、チャイルドシートのお世話もしやすいでしょう。ラゲッジは後席使用時で386Lの容量があります。これはアンダーラゲッジを含む容量ですが、ほぼスクエアな開口部で、横幅が1000mmあるので使い勝手は優秀。奥行きが755mm、高さが740mmで、後席を倒してデッキボードを上段にすると段差のないスペースができます。ただ後席の部分にはやや傾斜が残ります。バックドアの電動開閉機能は設定されていません。
ヤリスクロスは長尺物もラクラク積載
対するヤリスクロスのシートアレンジは、後席が4:2:4分割で、スライドやリクライニング機能は備わっていません。頭上と足元のスペースもややタイトで、ドア開口部が狭いのでチャイルドシートのお世話はちょっと大変そう。ラゲッジの容量は5人乗車時で390L。最大幅が1400mm、高さがデッキボードを上段にすると732mm、下段にすると850mmと、圧倒的な広さで2通りに使えるのも便利です。後席の中央部分のみを倒すと、4人乗車時でも長尺物が積めるのが便利。アームレストとして使え、カップホルダーにもなります。また、足の動作で自動開閉できるハンズフリーパワーバックドアは、7万7000円のオプションとなっています。
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【先進安全装備比較】便利なカメラ機能はどちらもオプション設定! 両車ともに十二分な機能が魅力
では先進安全装備を比較してみましょう。ロッキーは、ダイハツ最新の安全装備や運転支援技術が揃う「スマートアシスト」がほぼフルに標準装備です。昼夜の車両・歩行者を検知する衝突回避支援ブレーキをはじめ、ブレーキ制御付きの誤発進抑制機能も前方・後方に作動し、車線逸脱抑制機能や先行車発進お知らせ機能、標識認識機能など、うっかりミスにも対応。
全車速追従機能付きACCやアダプティブドライビングビームはこのトップグレードのみに装備されており、ロングドライブでも安心です。ブラインドスポットモニターやパノラマモニター、駐車支援システムのスマートパノラマパーキングアシストはオプション設定です。
ヤリスクロスは、トヨタ最新の安全装備が揃う「トヨタセーフティセンス」が標準装備。衝突回避支援ブレーキは昼夜の車両・歩行者に加えて昼間の自転車も検知するタイプです。全車速追従機能付きACCも標準装備ですが、ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニター、駐車支援システムのアドバンストパーク」はオプションです。
また、横風対応制御付きのA-VSC&ACA&TRCが付いているので、アウトドアレジャーで山坂道や雪道などを走る際など、さまざまなシーンでの安心感が強いと感じます。
【維持費比較】ガソリン代は互角の戦い! 決め手はシートアレンジにあり!?
では最後に維持費の予想を比較してみましょう。ロッキーは年に一度かかる自動車税が3万4500円。重量税は免税です。ガソリン代は、燃費がWLTCモードで28.0km/Lなので、レギュラーガソリンの平均価格159.4円(11月4日現在)で計算すると、500km走行するのに約2846円かかります。ヤリスクロスは自動車税、重量税ともに同じ。ガソリン代は燃費がWLTCモード27.8km/Lなので、500km走行するのに約2866円かかります。
というわけで、後席の使い勝手は3人家族以上で小さな子どもがいるならロッキー、夫婦2人もしくは小学生以上の子どもがいるならヤリスクロスが向いてそうです。装備ではロッキーも十分に揃っているものの、オプション設定を含めるとヤリスクロスの方が充実している印象でしたが、いかがでしたでしょうか。皆さんのファミリーにはどちらがぴったりか、ぜひチェックしてみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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