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2022年登場予定の電気自動車トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラ! ライバルのマツダ MX-30・日産 アリアとバッテリー&価格で比較

MōTA / 2021年11月17日 13時30分

日産 新型EV(電気自動車)「ARIYA(アリア)」日本専用 予約注文限定車「日産 アリア limited(リミテッド)」[2021年6月4日(金)予約開始]

2022年に発売される予定の電気自動車の兄弟車、トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラ。国産車でもSUVタイプの電気自動車は増えつつある。 今回はbZ4X、ソルテラのライバルとなりそうなマツダ MX-30と日産 アリアの2台と比較してみたい。

トヨタ 新型BEV(電気自動車)「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」日本仕様・プロトタイプ車両[2022年・年央発売予定] ※撮影車両はプロトタイプのため市販仕様とは細部が異なる[Photo:和田 清志/2022年11月10日・TOYOTAオールラインナップ試乗会場(神奈川県横浜市)にて撮影]

エクステリアにはそれぞれのメーカーの個性がみて取れる

まずはボディサイズからだ。

トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラは同じ全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm。マツダ MX-30は全長4395mm×全幅1795mm×全高1550mm、日産 アリアは全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mmだ。

bZ4Xは全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm, MX-30は全長4395mm×全幅1795mm×全高1550mm

bZ4Xは全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm, MX-30は全長4395mm×全幅1795mm×全高1550mm

こうしてみると、bZ4XとソルテラはSUVタイプの国産電気自動車の中では大きい方だ。だが、同じSUVで比較すればトヨタ ハリアー(全長4740mmx全幅1855mmx 全高1660mm)と同等程度でそれほど大きすぎるわけではない。

エクステリアの違いについても紹介しよう。

シンプルな外観なのはbZ4Xとアリアだ。bZ4Xはフードからヘッドライト上部に連続するハンマーヘッド形状とし、グリルレスであるのは電気自動車らしい。

ハンマーへッド形状でグリルレスのbZ4X, アリアはVモーショングリルを採用しつつも近未来感のあるデザインだ

ハンマーへッド形状でグリルレスのbZ4X, アリアはVモーショングリルを採用しつつも近未来感のあるデザインだ

また、アリアもシンプルな外観で、グリルには日本の伝統デザインである組子パターンが取り入れられている。

一方、ソルテラはスバル特有のヘキサゴングリルとコの字型のヘッドライトを採用しており、スバルのSUVらしいデザインだ。

MX-30はグリルとヘッドライトを結ぶシグネチャーウイングが用意されず、他のマツダ車とは明らかにデザインの傾向が異なるシンプルさが特徴。観音開きのドアを採用するなど個性的なクーペライクなデザインとなっている。

ソルテラは一目でスバルとわかるデザインにこだわった, 魂動デザインとは異なる意匠で個性的なMX-30

ソルテラは一目でスバルとわかるデザインにこだわった, 魂動デザインとは異なる意匠で個性的なMX-30

バッテリー容量に大きな違い! MX-30では街乗り利用に重きをおいた

bZ4Xとソルテラには71.4kWhの大容量バッテリーを搭載

次に電気自動車のキモとなるバッテリー容量について紹介していこう。

トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラのバッテリー容量は71.4kWhで、一充電走行距離は最大500km前後(FF)。

また、充電性能も高く、AC(交流)充電器最大出力6.6kW、DC(直流)充電最大出力は150kWに対応する。急速充電では30分で80%まで充電可能。出先でも短時間で充電できるのが魅力だ。

大容量バッテリーで長距離移動まで考えたbZ4Xとソルテラ

さらに太陽光発電で電力を供給する「ルーフソーラーパネル」の装着車も用意しており、1年間で走行距離1800kmもの発電量を生成する。

アリアは65kWhと90kWhの2つのバッテリーを用意

日産 アリアは出力の異なる2タイプのバッテリーを用意する。最も安いベーシックグレードは、バッテリー電力量65kWh、最高出力160kW、最大トルク300Nmの2WDタイプ。一充電の航続可能距離は約450kmで、ほぼbZ4Xとソルテラと変わらないレベルだ。

一方、最上級グレード(4WD)は90kWhのバッテリーを搭載し、最高出力290kW、最大トルク600Nmを発揮。

4WDは、GT-Rなど日産が持つ四輪駆動のノウハウを投入した四輪統括制御システム「e-4ORCE」が前後2モーターと4輪のブレーキを個別に最適制御。最高速度は200km/hとスポーツカー並みの運動性能を発揮する。航続可能距離は580kmだ。

だが、満充電までの時間は普通充電の場合65kWh仕様で12時間、90kWh仕様で17時間を要するため、電池容量が大きいとそれだけ充電時間も長くなることには注意が必要となる。

アリアも大容量バッテリーを搭載する

MX-30は他のモデルと異なり35.5kWhのバッテリーを設定

マツダ MX-30は35.5kWhのバッテリーが搭載され、航続距離は約256kmと最も短い。システム最高出力は145馬力、最大トルクは271Nmで、街乗りに適したスペックとなっている。充電出力6kWで満充電までかかる時間は約6時間だ。

MX-30ではbZ4Xの半分程度の容量のバッテリーを用意する

価格はバッテリー容量に依存するが、補助金でお得に購入できる!

最後に価格についても触れておきたい。

トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラについては未定だが、日産 アリアはエントリーグレードの「B6」が539万円、日本専用特別限定車の「アリア リミテッド」では660万円〜790万200円となる。一方、マツダ MX-30は451万円〜495万円だ。価格の差は主にバッテリー容量の違いだろう。

しかし、高額な電気自動車だけに、初めて購入するという人や主な用途が街乗りに限るという人であれば、MX-30のような手頃な価格の電気自動車はありがたい存在と言える。

国産SUVタイプの電気自動車の中ではお買い得と言えるMX-30

やはりガソリン車と比較すると高額になりがちな電気自動車だが、新車で電気自動車を購入する際には国、都道府県、市区町村それぞれの機関から補助金が受けられる。例えばアリアでは国と東京都の補助金利用で最大87万円の補助が受けられるため、B6は452万円で購入できることになる。

アリアは補助金を利用すればMX-30と大差ない価格に

自治体によっても金額はまちまちで、車種によっても異なるため、詳しくはディーラーなどで確認してみて欲しい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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