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クルマ収納の極意は"崩す”こと!? アウトドア初心者必見! コンパクトなクルマに荷物を効率よく積むノウハウをアウトドアコーディネーターが伝授!

MōTA / 2021年11月20日 19時0分

アウトドアコーディネーター 小雀 陣二(こすずめ じゅんじ)さん [photo:島村 栄二/Honda純正アクセサリー アウトドア メディア取材会/2021年11月4日/会場:成田ゆめ牧場(千葉県成田市)]

アウトドアの初心者が、徐々にテントやタープなどを買い揃えていったとき、まずぶち当たるのがクルマへの積載だ。多くの荷物をいかに効率よく積めばいいのか、ギアが揃えば揃うほど悩ましい問題なのである! 今回、2021年11月4日に行われた「Honda純正アクセサリー アウトドア メディア取材会」[会場:成田ゆめ牧場(千葉県成田市)]で、アウトドアコーディネーター 小雀 陣二氏からそのノウハウを伝授! 小雀氏から飛び出す目からウロコなアイデアは必読だ。「クルマに荷物を積む時の極意」についてご紹介しよう。

アウトドアコーディネーター 小雀 陣二(こすずめ じゅんじ)さん [photo:島村 栄二/Honda純正アクセサリー アウトドア メディア取材会/2021年11月4日/会場:成田ゆめ牧場(千葉県成田市)]

軽やコンパクトカーでも十分楽しめる車中泊&キャンプ! でも課題はかさばる荷物の収納だ

ホンダの人気軽自動車「N-BOX」でも十分に車中泊&キャンプを楽しめる!

前回、コンパクトな軽自動車の空間を最大限に生かした車中泊のアイデア2例をお伝えした。小さいクルマでも十分に楽しめるということがよりイメージ出来たなら幸いだ。

お話を伺ったアウトドアコーディネーターの小雀 陣二(こすずめ じゅんじ)さん

しかし車中泊をしようとした場合、中でも小さいクルマで実現しようとするとまず課題にあがるのは荷物の量だ。マットや寝袋などの装備はそれなりにかさばってくる。さらにキャンプの道具まで載せるとなると積み残しが出たり、寝る場所がなくなったりという事態も起こりうるだろう。

そこで、アウトドア雑誌やメディアで活躍するアウトドアコーディネーターで、クルマでのキャンプ達人でもある小雀 陣二(こすずめ じゅんじ)氏に、「クルマに荷物を積む時の極意」を伝授していただいた。

「収納を崩す」とはコンパクトなクルマに荷物を積む極意だった

正規の収納袋にパツパツで入れるよりも、あえて余裕ある大きめの収納袋に入れることでかたちが変化しやすくなる。ちょっとした隙間へ変幻自在に詰め込むことが出来るのだ! むしろアウトドア慣れしている人こそ目からウロコな発想かもしれない

小雀氏によると、まず「カタチにこだわらないこと」が大事だという。筆者のようなアウトドアやキャンプの素人だと、寝袋や折りたたみ式の上着は “指定の収納姿にして、指定の袋に入れるほうがいい” と思いがちだが、実はそのままだと逆にかさばってしまうというのだ。

確かに寝袋などは、丸めてもそれなりにボリュームがあり、案外、積むと場所を取ってしまうのだ。例えばマットを丸めず、シートの下にクッションのように敷いてしまえば、その分スペースが空く。高原などで用いるダウンジャケットなどの上着類も、大きめの袋に入れておけば形状が自由に変わるので、隙間に差し込めるという。

折りたたんだり、丸めるとかさが出るキャンピングマットも、スペースに合わせて少し折り、荷物の上に敷いてしまえばいい。

畳んだテントは大きな収納袋に全部入れず、パーツごとに分割して収めればいい!

荷物は荷室だけに置くものではない! 後席背裏のデットスペースはもちろんのこと、後席座面にキャンプマットや寝袋なども敷いたり、テントの骨組みを座席の足元空間に置いたりと、実は空いたスペースはまだまだあるものだ

また、付属の大きな袋にまとめて入れるテントも、例えば骨組みだけ抜いてシートの下にしまうなど分割収納すれば、袋のサイズは小さくなり、メインの荷室の容積を確保できる。

ついついコンテナに入れてしまいがちなキッチン用品なども思い切ってバラして、隙間に置いてしまおうというのだから徹底している。

つまり収納の極意とは「収納を崩す」ことにあり! これは、目からウロコの発想だった。

目からウロコ! まずは「四角くキレイに収納しないといけない」という呪縛から離れよ!

写真は奥に展開したキャンプ用品一式が荷室にすべて収納されている! というイメージだ。にわかには信じられないが、そこに小雀さんのノウハウが(文字通り)ぎっしりと詰め込まれているのだ

たしかに、クルマの荷室は四角いようで、案外デッドスペースができる。特に、リアシートやサイドウィンドウは思った以上に傾斜しているので、どうしてもその周辺には斜めの空間ができてしまう。そこに正方形や形状がかっちりしたモノ・箱を収めるのは、思いのほか難しいのだ。

しかし、収納を崩す発想を活用して積み込めば、写真のようにフリード+と一緒に写るアイテム全てが、なんとすべて車内に収まり、さらにリアシートを畳まず4人乗車までできるという。

このテクニックは、アウトドアやキャンプに出かける人には、大いに参考になるのではないだろうか。最近キャンプにハマっているという編集部T氏も、小雀氏がアドバイスするひとつひとつに自身の積載の苦労を振り返りつつ、しきりに大きくうなずいていたのが印象的だった。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:島村 栄二・ホンダアクセス]

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